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磯城(しき)は磯嶋(いそしま:枚方市)

  • tootake
  • 7 時間前
  • 読了時間: 7分

第688話 


磯城(しき)は、奈良盆地の東南部を指す地域とされています。三輪山の西、初瀬川で、現在の磯城郡桜井市天理市の一部を指します。志貴・志紀・師木・志癸とも表記します。敷島、敷嶌(しきしま)は、崇神天皇である磯城瑞籬宮が置かれた地で、磯城(しき)は、日本の古い国号と成っています。敷島(しきしま)とは、ヤマト=日本の事です。


日本書紀では、崇神天皇 が都を磯城瑞籬宮に遷したとも伝えられ、欽明天皇が都を磯城郡の磯城嶋(しきしま)に定め、磯城嶋金刺宮と名づけています。


神武天皇の東征の際に、天皇に服属した豪族、弟猾が磯城邑の磯城の八十梟帥を天皇に教えたとあり、古事記の綏靖天皇の大后の名前は「師木県主の祖(おや)、河俣毘売」となっています。


文献上に磯城は複数存在しますが、歴史上確実と思われるものは、前述した崇神天皇欽明天皇の宮殿の名称になります。その他に神武紀には兄磯城弟磯城の兄弟が磯城の統治者として登場し、弟磯城*は神武天皇に帰順して磯城県主に任命されたとされています。崇神天皇が磯城の地を足がかりにしたことは、大和の三輪山の神を大三輪神の後裔の大田田根子に祭らせ、国家の基礎をかためたという記述からも推測できます。


新撰姓氏録で大和神別の「志貴連氏」は神饒速日命の孫日子湯支命*の後とされています。

日子湯支命(ひこゆき)は彦狭知(ひこさち)であることは、すでに述べています。

弟磯城はウツシコオです。~第600話:彦狭知の物語(12)~弟磯城・鴨王  

*崇神天皇は台与です。~第575話: 崇神天皇(第10代)


私が現在住んでいるところは、京阪電車の御殿山付近です。すぐ近くに磯島(〒573-1186)という地区があります。


この枚方市の磯嶋が磯城嶋(しきしま:敷島)であるというのが今回の論旨です。

枚方市の淀川の対岸の高槻市に三島賀茂神社(高槻市三島江)があります。

三島鴨神社は17世紀以前は幾島大明神(いそしま)と呼ばれていました。

「いそ:磯、幾」を「しき」と読みのです。磯の音読みが「いそ」で、訓読みが「き」です。


素戔嗚の子の 五十猛の紀伊国統治地域は名草(なぐさ)郡であったと思われています。

名草*はです。そして枚方市の磯島は、五十猛(イソ・タケル)と関係があるのではないでしょうか。と第257話:邪馬台国の誕生で書きました。

五十猛*を祭る神社は各地にありますが、イソ猛を「磯竹」と表記する神社もあります。

渚も枚方市の地名です。京阪電車の御殿山付近です。

*五十猛は台与です。五十猛=五十鈴姫=台与です。

*名草は和歌山市でウツシコオの生誕地です。~第256話ウガヤフキアエズのミコト


三島鴨神社の対岸の枚方市の地名は伊加賀(イカガ)です。伊香色謎命(イカガ・シコメ)の生んだ子がミマキイリヒコ(崇神天皇)です。

イカガ・シコオ、イカガ・シコメというのもイカガの男、イカガの女というだけで本当の名前ではありません。つまり伊香色雄命(イカガシコオ)はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王で、伊香色謎命(イカガ・シコメ)は台与です。


埼玉県稲荷山古墳出土鉄剣の銘文中の「獲加多支鹵大王」は雄略天皇と推定され、「斯鬼宮」が磯城のことではないか、と考えられています。その他代々の天皇の宮殿も磯城にあったとされています。磯城は大和政権にとって要地でしたた。


このブログでは、今まで磯城(志貴・志紀・師木)、守口・茨木・高槻辺りとしてきましたが、河内国志紀郡と書かれている文献があることを知りました。「日本古代氏族事典」では、井上姓は河内国志紀郡井於郷の地名にもとづくとあります。

志紀郡(磯城)は河内国なのです。枚方も河内です。


崇神天皇の時代=台与の時代に疫病が大流行し、台与は磯城をやむなく奈良県桜井に移したのです。~空白の150年~ミマキ国邪馬台国で疫病発生


崇神天皇(台与)が都を磯城瑞籬宮に遷したとも伝えられ、欽明天皇が都を磯城郡の磯城嶋(しきしま)に定め、磯城嶋金刺*宮と名づけています。金刺とは、第684話:諏訪大社と金刺氏で書いたようにスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)一族の事です。686話:諏訪大社と金刺氏では、金刺氏の起源は、部民制における名代の一つである金刺部にあるとされ、金刺部は欽明天皇の皇居であった磯城嶋金刺宮に由来しているとされています。第686話:新海三社神社~佐久市では、佐久(さく)が開(さく)であるならば、曇氏、安曇犬養氏、海犬養氏の祖とされる宇都志日金拆命の拆(さく)と通じます。また、第684話:諏訪大社と金刺氏で書いた金刺氏の刺(さく)に通じます。宇都志日金拆命はスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)であるとしています。



    :邪馬台国の誕生


<枚方市にある邪馬台国>


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三島鴨神社の祭神は大山祇命(大山積神)です。大山祇はまたの名を「和多志の大神」といい、仁徳天皇の御世に百済より渡来して津の国の御島に鎮座していたとされています。社伝では仁徳天皇茨田堤を築くにあたって、淀川鎮守の神として祀られたといいます。

伊予国風土記によると、大山積神は百済から摂津国御島に祀られ、次いで伊予国の大山祇神社に遷座したとされています。社伝によると、当社を分社して伊予国に大山祇神社、伊豆に伊豆三島神社(三嶋大社)ができたといいます。


大山祇は「和多志=渡しの大神」と言われていることから、淀川の水運を管理支配していた人物で私は三島の溝杭としています。そしてこの三島鴨神社には、事代主神(高日子根)が祭神として祀られていることから、地祇系の鴨氏の進出が指摘されています。すでに淀川の渡船の神として祀られていた大山祇神(三島神)と事代主神(鴨神)が合祀されたことで、「三島鴨神社」の社名が生まれたとされています。カモ(鴨)は迦毛はとも表記されます。事代主はカモの神で高日子です。


大山祇も事代主神(鴨神)もウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。

 第275話:事代主もウツシコオ



※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>




 
 
 

2 Comments

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tootake
21分前
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tootake
7時間前
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?

第380話:猿田彦は異国人     第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰

第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛! 

第336話:大屋彦~根の国は和歌山  第337話:阿多賀田須命~宗像氏

第338話:月読命(ツクヨミ)      第349話:天児屋命はウツシコオ!!

第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考    第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命

第318話:空海のルーツは内色許男命!   第319話:和知津美命はワタツミ!!

第320話:欠史八代はヤマト=三島    第230話:三嶋溝抗命たち(複数)

第231話:神八井耳命は三毛入野    第232話:内色許男命は武埴安彦命!

第274話:八咫烏もウツシコオ   第275話:事代主もウツシコオ?

第279話:開化天皇          第280話:建角身命もウツシコオ

第263話:中臣氏~中臣烏賊津      第256話:ウガヤフキアエズのミコト

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第246話:高御産巣日神(高木神)  第247話:今迦毛大御神と天若日子

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第252話:迦毛大御神は崇神天皇!  第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!

第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命

第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命  第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥

第395話:天日鷲命は、、、  第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇


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