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武内宿禰はウツシコオ!!

更新日:5月24日

第324話


武内宿禰(たけのうちのすくね)は、景行天皇から成務、仲哀、応神、仁徳と12代から16代の五代にわたる天皇に仕えたとされる古代朝廷の伝説的な重臣です。

その在職期間を単純計算すると、実に200年以上となり、360歳以上の長寿を保ったと伝えられています。子孫も繁栄し、蘇我氏、平群氏、紀氏、巨勢氏、葛城氏など武内宿禰を共通の祖と仰いだ氏族は実に28を数えるといいます。

初めて大臣に任じられたのは成務天皇の時代と伝えられていますが、これが日本の歴史上最初の大臣だとされ、戦前にはお札の肖像にも選ばれるほど国民になじみ深い人物でした。


まあほとんど嘘の作り話です。

武内宿禰の武は尊称です。武を取ると内宿祢つまり内の宿祢=内大臣です。内はウチでウツシコオにウツです。ウツシコオは孝元天皇の宰相です。


古事記では、孝元天皇皇子の比古布都押之信命(彦太忍信命)と、意富那毘(尾張連等の祖)の妹の葛城之高千那毘売との間に生まれた子で、孝元天皇の孫とされています。建内宿禰(武内宿禰)の生母は山下影日売(木国造祖の宇豆比古:ウズヒコの妹)とされており、味師内宿禰とは異母兄弟と書いてあります。甘美内宿禰(うましうちのすくねは、山代・内臣(内氏)の祖としており、この「山代の内」とは、和名類聚抄にある山城国綴喜郡有智郷(現・京都府八幡市内里)を指すとされています。ここには、内神社が鎮座しています。


内色許男命はの出身地について内里であるとされています。天王山の麓で木津川、淀川、桂川が合流地点にのすぐそばが内里(京都府八幡市内里:内はウチ:ウジ)です。


私はこのプログの第3話:内色許男命は難升米なのか? で内色許男命はの出身地について内里であるとされています。天王山の麓で木津川、淀川、桂川が合流地点にのすぐそばが内里(京都府八幡市内里:内はウチ)です。と書いています。


系図を信用する必要は全くないのですが、古事記によれば武内宿禰は孝元天皇の孫で、母の山下影日売(やましたかげひめ)はウズヒコ命の娘とされています。

菟道彦(ウジヒコ=ウズヒコ命)とは神武天皇の東征に海峡の神として登場する紀伊国造の祖(参照:大名草彦と菟道彦(うじひこ)第84話:うず彦(椎根津彦) ~浦島太郎

このプログでは既におなじみです。菟道彦(ウジヒコ)の菟道は宇治でウツシコオの内です。菟道は巨椋池です。第284話:邪馬台国は巨椋池


景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5代(第12代から第16代)の各天皇に仕えたといわれています。ということは景行・成務・仲哀・応神・仁徳はすべて架空の天皇だという証拠です。


これはどういうことかというと、記紀の元になって資料(Q資料的なもの)を書いたイカガシコオが死んでしまったからは、日本の歴史をちゃんと記録できる人物がいなかったといことです。第116話:古事記・日本書紀とQ資料


ですから記紀の作者たちは、イカガシコオ(伊香色雄命)の残した貴重な資料を元に手を変え品を変え作り替えたのです。


そして武内宿禰は、神功皇后とともに記載されることも注目です。資料が残っていないことを幸いに自分たちの都合の良いように新たに創作するということも行っています。


天皇を補佐する宰相を長く務めた武内宿禰は、その間に多くの功績を残したとされています。景行天皇のときには蝦夷地を視察して民情を報告、成務天皇のもとでは政治をよく補佐し、また仲哀天皇に従って九州熊襲を征伐。さらに神功皇后の新羅遠征の事業を支えて功を成し、応神天皇誕生後の香坂王・忍熊王の反乱の討伐などに功があったと伝わります。これらは全部作り話です。


なお、三国史記には、倭王の命を受けて新羅を攻め、舒弗邯の昔于老を処刑した于道朱君(うとうしゅくん)という倭人の将軍が登場し、復元された上代日本語における「ウチスクネ:内宿禰」の発音に対応できること、暦年研究から助賁王や沾解王の在位年代が神功皇后の活動年代と同時代と見られることなどから、「于道朱君」はすなわち日本書紀の武内宿禰であり、武内宿禰は実在した人物であるとする説が唱えられています。

また、日本書紀・所引の百済記に「沙至比跪(さちひこ)」は、朝鮮に将軍として渡ったとの記録があります。沙至比跪(さちひこ=ひこゆき)はウツシコオです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>



      武内宿禰肖像(明治22年発行の改造壹圓券)




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