岩間寺と狗奴国:塔の峰
- tootake
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第858話
岩間寺 正法寺(しょうほうじ)は、滋賀県大津市にあります。開山は加賀国白山を開いた泰澄(たいちょう)です。西国三十三所第12番札所です。正法寺は、滋賀県と京都府との府県境の一部をなす岩間山(標高443m)南麓の標高390m辺りに位置しています。
奈良時代に、泰澄(たいちょう)がカツラの木で千手観音を刻み、本尊にしたのが始まりと伝えられています。岩間寺:正法寺本尊の観音像は、人々を苦しみから救うために、毎晩136の地獄を巡るので全身から汗を出すといわれ、「汗かき観音」としても知られています。 雷が爪で掘った雷神爪堀湧泉は"不老長寿の水"と呼ばれ、健康長寿ぼけ封じを願う参拝者も多く訪れます。そのため、「ぼけふうじ観音」、「雷除け観音」「"厄除け観音」などと呼ばれています。
最も有名は俳句である松尾芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」が読まれたのは、この岩間寺だとされています。
岩間寺を開山したとされる泰澄は、このブログでたびたび登場する行基に次いで、何度か登場しています。最初に登場したのは、第115話:菊理媛神~大目は大日(守口市)です。
泰澄(たいちょう)は奈良時代の修験道の僧で、越(こし)の大徳と称されています。
白山*は泰澄により開山されました。澄が白山を開山したのは、当時大流行した天然痘を鎮めるためだと言われています。
*白山(白山信仰)の対象は、白山比咩神(しらやまひめのかみ)=菊理媛命(ククリヒメ、キクリヒメ)は、台与です。
・第767話:須恵器と邪馬台国では、白山神社と瀬戸物(瀬戸焼)流通の関係のことを書きました。
・第752話:斑尾山の薬師伝説~泰澄と行基」では、泰澄は行基とともに、この地で治水工事をおこなったと思われます。と書きました。
岩間寺の近くに、京治バイパスが通っています。そして琵琶湖から流れでる瀬田川は京治バイパスに沿って流れています。第362話:伊勢遺跡~瀬田川が京治バイパスでは、
滋賀県栗東市に伊勢遺跡があり、第366話:狗奴国と女王国では、この伊勢遺跡が卑弥呼の女王国であるとしています。
岩間寺のさらに奥に、奥宮神社があります。祭神は大山津見命*です。
この奥宮神社の由緒として、龍神様より、「岩間山山頂 塔の峰より京都・滋賀の地を護るため笠取の地より大神様を移しなさい」との伝承があります。上醍醐寺~岩間寺~石山寺を繋ぐ、西国三十三ヵ所徒歩巡礼道中にある東笠取、清滝宮の奥の宮として位置づけとなり、山伏や修行僧の修験場として使われていたとされ、源義経・武蔵坊弁慶*が京都を追われる際に隠れ潜んでいたとされています。*大山津見命はウツシコオです。*源義経・武蔵坊弁慶は、台与とウツシコオです。~第846話:https://www.hidemaru3375.com/post/弁慶-大物(だいもつ)・書写山
この奥宮神社、には、近江の国(滋賀)より山城(京都)に入る戦人の数を知らせる狼煙を上げる場「監視塔」があったことから、「塔の峰」と称されるようになった土地でもあります。笠取・岩間山には龍神伝説が多く残されています。龍神は台与です。この奥宮神社は、卑弥呼の女王国と、ウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)(狗奴国の狗古智卑狗)との戦いの際に使われた狗奴国の「監視塔」ではないでしょうか。
これまでに書いた 西国三十三所の寺院の記事
(1)青岸渡寺 →第543話:熊野の神々は、、、
(2)金剛宝寺(紀三井寺)→第590話:彦狭知(ヒコサチ)の物語2
(3)粉河寺 →第768話:長髄彦と粉河寺~那賀郡
(4)施福寺→第850話:hidemaru3375.com/post/槇尾山-施福寺
(7)岡寺(龍蓋寺)→ 第795話:岡寺と台与(豊)
(8)長谷寺 → 第666話:元伊勢(13)~長谷寺・與喜天満宮
(9)興福寺 南円堂 → 第793話:空海(6):虚空菩薩 (10)三室戸寺 →第723話:三室戸寺~宇治(莵道)(11)醍醐寺 上醍醐准胝堂 →第855話:醍醐寺と白髪の老人(12)正法寺:今回
(13)石山寺 →第857話:石山寺:石(岩)と金
(14)園城寺(三井寺 観音堂) (15)今熊野観音寺 (16)清水寺 (17)六波羅蜜寺
(20)善峯寺 (21)穴太寺→第824話:穴太寺と穴太衆=土蜘蛛
(22)総持寺 → 第823話:総持寺幻想~大阪府茨木市
(23)勝尾寺 (24)中山寺 →第706話:中山寺・清荒神・売布神社~宝塚市(25)
(播州)清水寺 (26)一乗寺 (27)圓教寺 →第843話:弁慶 大物(だいもつ)・書写山
(28)成相寺 (29)松尾寺 (30)宝厳寺→第705話:竹生島神社・宝厳寺 ~琵琶湖
(31)長命寺→ 第709話:hidemaru3375.com/post/長命寺:武内宿祢と聖徳太子 (32)観音正寺
(33)華厳寺→第725話:谷汲山(たにぐみさん):大口大領
番外 元慶寺(山科)→第720話:毘沙門堂~京都市山科
これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。
~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。
※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>




お水送り(2):遠敷明神と丹生都比売神 人魚伝説 観音正寺 - Wikipedia
<これまでウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>
第374話:牛鹿臣はウツシコオ! 第371話:彦狭島命~吉備児島
第372話:建日方別:彦狭嶋命 第369話:神武西征~健磐龍命
第365話:君が代(2):君はウツシコオ 第363話:彦はすべて、ウツシコオ
第324話:武内宿禰はウツシコオ!! 第325話:天之日矛はウツシコオ
第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口 第327話:于道朱君の衝撃~新羅
第328話:沙至比跪(サチヒコ) 第329話:アメノヒボコはウツシコオ
第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬) 第331話:朱智神社~迦邇米雷王
第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?
第380話:猿田彦は異国人 第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰
第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛!
第336話:大屋彦~根の国は和歌山 第337話:阿多賀田須命~宗像氏
第338話:月読命(ツクヨミ) 第349話:天児屋命はウツシコオ!!
第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考 第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命
第318話:空海のルーツは内色許男命! 第319話:和知津美命はワタツミ!!
第320話:欠史八代はヤマト=三島 第230話:三嶋溝抗命たち(複数)
第231話:神八井耳命は三毛入野 第232話:内色許男命は武埴安彦命!
第274話:八咫烏もウツシコオ 第275話:事代主もウツシコオ?
第279話:開化天皇 第280話:建角身命もウツシコオ
第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第256話:ウガヤフキアエズのミコト
第244話:大津神社と建南方富命 第245話:豊御気主命は三毛入野!
第246話:高御産巣日神(高木神) 第247話:今迦毛大御神と天若日子
第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子 第251話:猿田彦は塩土老翁神
第252話:迦毛大御神は崇神天皇! 第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!
第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命
第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命 第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥
第395話:天日鷲命は、、、 第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇
◎hidemaru3375.com/post/ヒコユキからウツシコオへの過程