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弁慶 大物(だいもつ)・書写山

  • tootake
  • 4 時間前
  • 読了時間: 6分

第843話


兵庫県尼崎市に、大物(だいもつ)とい地名があります。地名の由来は、近くに大物主神社(兵庫県尼崎市大物町2丁目)があるからです。祭神は、大物主と宗像三柱神です。


*大物主は台与です。~第653話:大神神社(16)~大物主は台与!!

この辺りは、第623話でかいた大阪と邪馬台国:姫島~大阪市西淀川区の近くです。

西淀川区の姫島神社には、神武天皇遥拝所には「はじまりの碑」という石の碑があります。神武天皇は初代天皇であり、日本のはじまりと言われています。台与は、卑弥呼が亡くなった後、邪馬台国の大王に即位したと魏志倭人伝に書かれています。神武天皇は台与(豊)です。この石には遥拝石(遠く離れた神様を拝む石)の役割とは別に、御祭神である阿迦留姫命(アカルヒメノミコト)のご神徳が注がれており、決断をして新たな出発が順風満帆に進むようにと願う祈願所でもあります。

大物浦(だいもつがうら)は、かつて瀬戸内海と大阪を結ぶ水上交通の要所であり、港町として栄えた地域です。平安時代から船舶の発着地として発達し、源義経が船出した史実が、平家物語、吾妻鏡にも記されています。


この大物主神社の境内に「義経辨慶隠家跡(かくれがあと)」があります。

この場所は、源義経が兄・頼朝に追われて都落ちし、西国へ向かう際に立ち寄ったとされる伝承地で、謡曲:船弁慶や浄瑠璃:義経千本桜にも描かれています。伝承の内容は、義経主従が九州へ向かう船出の前に、大物浦に宿泊したとされるものです。


武蔵坊弁慶は源義経の忠臣として知られ、「五条大橋での出会い」や「弁慶の立ち往生」などの逸話で有名ですが、史料に残る情報は極めて乏しく、後世の創作が多く含まれています。弁慶は、実在した人物のようですが、私たちが知っている逸話はほとんどが創作されたものです。


吾妻鏡や平家物語には弁慶の名前が登場しますが、いずれも「義経の郎党の一人」として簡単に記されているだけで、出自・容姿・性格・功績などの詳細は一切不明です。

延慶本などの古態の平家物語では弁慶が登場しない場面もあり、後の改訂で加えられた可能性が指摘されています。弁慶の活躍が本格的に描かれるのは、鎌倉時代末期から室町時代にかけて成立した義経記や弁慶物語などの軍記物語です。これらは史実というよりも、物語としての脚色が強く、弁慶の怪力や忠義が誇張されています。


「弁慶の泣き所」「勧進帳」「立ち往生」などのエピソードは、後世の能・歌舞伎・浮世絵などで広く知られるようになり、国民的英雄像が形成されました。


これらの弁慶の伝説は、ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王の伝承を元に創作されたのではないでしょうか。

前回:新羅は白髭=猿田彦では、「なぜ源 義光は、新羅三郎を名乗ったのでしょう。それはウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王が鎌倉以前の人々にとっては英雄(スーパーヒーロー)だったからです。」と書きました。

弁慶も国民的英雄像(スーパースター)です。


弁慶伝説は兵庫県の書写山円教寺などにもあります。

ある日、弁慶が昼寝をしていると、悪僧である信濃坊戒円(かいえん)が、弁慶の顔に「弁慶は平足駄とぞなりにけり、面を踏めども起きも上らず」と落書きをします。そして周囲の者たちが大笑いをする中、弁慶は何の事だかさっぱりわからず、近くの井戸に顔を映した時に初めて顔の落書きの事を知ります。恥をかかされた弁慶は烈火のごとく怒り出します。それに対して戒円は檪(くぬぎ)の燃えさしで弁慶に打ちかかります。そして怪力であった弁慶は、そのまま戒円を抱え上げ、講堂の屋根へと放り投げてしまいます。その時、戒円の檪(くぬぎ)の燃えさしが講堂の軒に挟まり、谷から吹き上げられた風に煽られてしまい、講堂他の54棟が炎上し、その全てが焼け落ちてしまいます。事件を起こした弁慶は、「寺を焼いたのはこの弁慶でござる。再建するのも弁慶が仕る。ただし、再建のための財を持っておりませぬ。それ故に太刀を千本奪い取って、釘の代金として差し上げます」と仏に誓ったと言います。この事件の後に、弁慶は侍から太刀を奪い歩き、999本を手に入れる事になります。そして最後の1本となったその時に、京の五条大橋で牛若丸(源義経)と運命の出会いを果たすことになるのです。


書写山円教寺については、第779話:邪馬台国の水軍(6):忽那水軍で次のように書きました。有名な書写山円教寺がありあます。西国三十三番の27番札所です。

この地は、もともと素盞嗚命(スサノオ)が山頂に降り立ち一宿したという故事により、「素盞ノ杣」といわれており、性空入山以前よりこの地に祠が祀られていたといわれる。山号の由来はこの「素盞(すさ)」からのものといわれています。

この地は姫路市と合併する以前は飾磨郡曽左村と呼ばれていました、この「曽左(そさ)」も素盞に由来するといいます。


そして、書写山円教寺のある地は、第48話:太田市と遺跡 ~呉の勝

で書いたように揖保の太田の近くで、ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王と台与の拠点なのです。

「太田と称するわけは、昔、呉の勝(スグリ)が韓の国から渡ってきて、はじめ紀伊の国(和歌山)の名草の郡の太田の村に着いた、その後、分かれて摂津の国の三島の賀美の太田の村に移ってきて、それが揖保の太田の村に移住して来た。これは元居た紀伊の国の太田をとって里の名とした。」 


兵庫県の大物(だいもつ)も円教寺(兵庫県姫路市書写)も台与とウツシコオと非常に関連の深い場所なのです。


弁慶と義経の伝説(真実でない逸話)は、台与とウツシコオをモデルにして創作されたと考えられます。義経が台与で弁慶がウツシコオです。


これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。

※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>




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2件のコメント

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tootake
12分前
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花窟神社では、縄掛け神事が行われます。この神事は、特別な田で作られたもち米の藁縄7本を束ねた長さおよそ170メートルの大綱に、季節の花を結びつけた3つの縄幡および扇を吊して、磐座の頂上から七里御浜の海岸へと大綱が引かれ、境内の南隅にある柱の先端へと引き渡されます。大綱として束ねられる7本の細い藁縄は、伊弉冉尊の子で自然神である級長戸辺命(しなとべのみこと、風の神)、少童命(わたつみのみこと

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tootake
4時間前
5つ星のうち5と評価されています。

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>


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