醍醐寺と白髪の老人
- tootake
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更新日:1 日前
第855話
醍醐寺(だいごじ)は、京都市伏見区醍醐東大路町にあります。上醍醐の准胝堂(じゅんていどう)は、西国三十三所第11番札所です。京都市街の南東に広がる醍醐山(笠取山)に200万坪以上の広大な境内を持ち、国宝や重要文化財を含む約15万点の寺宝を所蔵しています。豊臣秀吉による「醍醐の花見」が行われた地としても知られています。
醍醐寺縁起によると平安時代前期のある日、真言宗の開祖である弘法大師・空海の孫弟子で、醍醐寺開山である理源大師(りげんだいし)・聖宝(しょうぼう)が空海の弟・真雅(しんが)が建立した深草の貞観寺(じょうがんじ)から東の方を見ていると五色の雲がたなびいているのが見えました。その雲に誘われて笠取山に登り、山頂に着くとまるで生まれ故郷に帰ったような思いがしたそうです。そして谷間を見ると白髪の老人が湧き出る水を飲んで、「甘露(かんろ)。甘露。ああ醍醐味なるかな」と言ったとされています。この醍醐味から醍醐寺と名付けられたそうです。この水は醍醐水と呼ばれ、現在も枯れることなく湧き続けています。
このブログを書いているうちに、古くある神社の創建にまつわる伝説には、しばしば老人が登場することに気が付きました。
第691話:ヤマトタケルの足跡を訪ねて(1)~飯野山神社では、老翁が忽然と現れて米を炊いて日本武尊に献上し、日本武尊が大いに喜び、祠を建てて祀ったことに始まるそうです。
第694話:ヤマトタケルの足跡を訪ねて(4)~酒折宮では、身分の低い焚き火番の老人が登場します。※ヤマトタケルは台与です。~第439話:ヤマトタケルは台与
第519話:六角堂と平安京で登場する老翁は唐崎明神の鎮守神のとされています。
老人(翁)は、白髪です。白髪=猿田彦=ウツシコオであることは、
第845話:hidemaru3375.com/post/新羅は白髭-猿田彦で書きました。
聖宝が深草の貞観寺から東のほうをご覧になると、五色の雲がたなびいているのが見えというのは、朝日長者(福島県)滅びた長者の財宝のありかが歌に隠されているという伝説とおなじです。前回:長者伝説と台与で書いたように長者伝説の長者はウツシコオです。
聖宝は老人からこの地に寺院を建立したいと声を掛けられ、老人は「ここは諸仏・諸菩薩の雲集する地で、私は地主で横尾大明神である。この地を差し上げ、長く守護してあげる」と言って姿を消したと言われています。
醍醐寺横尾大明神は上醍醐に祀られています。
横尾という地名は、 兵庫県神戸市須磨区にあります。この近くに須磨森の名水があります。白髪の老人が湧き出る水を飲んで、「甘露(かんろ)。甘露。ああ醍醐味なるかな」と言ったという逸話は、須磨森の名水から来てるのだと思います。
須磨名水の森は、須磨アルプスの南に位置しています。付近には、通称「天皇の池」などもありここの水が命数であることは確かです。「天皇の池」は、大正天皇のご宿泊を主目的に整備された武庫離宮で利用する飲料水の確保を目的とした取水用の池であり、天井川上流部に整備されたものです。
第768話:長髄彦と粉河寺~那賀郡では、白髪の老人ではなく、どこからともなく童行者が現れます。童行者は台与です。このブログでは少童といえば、13歳で邪馬台国の大王に即位した台与です。~第845話:少童命(わたつみ)は台与 第853話:hidemaru3375.com/post/スガル:少子部蜾蠃(ちいさこべのすがる)
このブログを書いているうちに、西国三十三番札所はと邪馬台国と重なることが分かってきました。
第一番 青岸渡寺→第543話:熊野の神々は、、、
第二番 紀三井寺:名草 →第590話:彦狭知(ヒコサチ)の物語2
第三番 粉河寺第 →第768話:長髄彦と粉河寺~那賀郡
第四番 槇尾山施福寺 →第850話:hidemaru3375.com/post/槇尾山-施福寺
第五番 藤井寺 → 第794話:葛井寺と王辰爾
第六番 壷阪寺 → 第796話:壺阪寺と台与
第七番 岡寺 → 第795話:岡寺と台与(豊)
第八番 長谷寺 → 第666話:元伊勢(13)~長谷寺・與喜天満宮
第九番 南円堂 → 第793話:空海(6):虚空菩薩
第十番 三室戸寺 → 第723話:三室戸寺~宇治(莵道)
第十八番 六角堂(頂法寺)→第519話:六角堂と平安京
第二十二番 総持寺 → 第823話:総持寺幻想~大阪府茨木市
第二十四番 中山寺→第706話:中山寺・清荒神・売布神社~宝塚市
第二十七番 書写山円教寺→第843話:弁慶 大物(だいもつ)・書写山
第三十番 宝厳寺(竹生島)→第705話:竹生島神社・宝厳寺 ~琵琶湖
第三十一番 長命寺 → 第709話:hidemaru3375.com/post/長命寺:武内宿祢と聖徳太子
第三十三番 華厳寺 →第725話:谷汲山(たにぐみさん):大口大領
番外 元慶寺(山科)→第720話:毘沙門堂~京都市山科
これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。
~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。
※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>




『玉籤集』は、熊野本宮大社(本宮)で菊理媛神(伊弉冉尊)が祀られていると記述している[23][43]。
<これまでウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>
第374話:牛鹿臣はウツシコオ! 第371話:彦狭島命~吉備児島
第372話:建日方別:彦狭嶋命 第369話:神武西征~健磐龍命
第365話:君が代(2):君はウツシコオ 第363話:彦はすべて、ウツシコオ
第324話:武内宿禰はウツシコオ!! 第325話:天之日矛はウツシコオ
第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口 第327話:于道朱君の衝撃~新羅
第328話:沙至比跪(サチヒコ) 第329話:アメノヒボコはウツシコオ
第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬) 第331話:朱智神社~迦邇米雷王
第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?
第380話:猿田彦は異国人 第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰
第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛!
第336話:大屋彦~根の国は和歌山 第337話:阿多賀田須命~宗像氏
第338話:月読命(ツクヨミ) 第349話:天児屋命はウツシコオ!!
第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考 第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命
第318話:空海のルーツは内色許男命! 第319話:和知津美命はワタツミ!!
第320話:欠史八代はヤマト=三島 第230話:三嶋溝抗命たち(複数)
第231話:神八井耳命は三毛入野 第232話:内色許男命は武埴安彦命!
第274話:八咫烏もウツシコオ 第275話:事代主もウツシコオ?
第279話:開化天皇 第280話:建角身命もウツシコオ
第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第256話:ウガヤフキアエズのミコト
第244話:大津神社と建南方富命 第245話:豊御気主命は三毛入野!
第246話:高御産巣日神(高木神) 第247話:今迦毛大御神と天若日子
第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子 第251話:猿田彦は塩土老翁神
第252話:迦毛大御神は崇神天皇! 第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!
第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命
第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命 第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥
第395話:天日鷲命は、、、 第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇
◎hidemaru3375.com/post/ヒコユキからウツシコオへの過程