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三室戸寺~宇治(莵道)

  • tootake
  • 6月24日
  • 読了時間: 5分

更新日:7月2日

第723話 #菟道稚郎 #宇賀神


先日、三室戸寺(みむろとじ)に行ってきました。三室戸寺は、京都府宇治市莵道滋賀谷にあります。西国三十三所の第10番札所です。この辺りではアジサイの名所として知られています。そして本格的な夏を迎える7月からは、本堂前に蓮が咲き誇ります。その数、約250鉢100種もあります。


三室戸寺は、当初は御室戸寺と称していました。後に光仁天皇、花山法皇、白河法皇三帝の離宮になったことから御室戸寺の「御」を、「三」に替えて三室戸寺と称するようになりました。


三室戸寺のある宇治(莵道)については、このブログでは、宇治は内(うち)つまり、ウツシコオ(内色許男命)の拠点地であるとしてきました。地名「宇治:莵道」について、山城国風土記では、菟道稚郎子の宮が営まれたことが地名の由来としています。しかし、日本書紀の垂仁天皇紀・仲哀天皇紀・神功皇后紀にはすでに「菟道河(宇治川)」の記載があることからこれは誤りと見られ、むしろ菟道稚郎子の側が地名を冠したものと見られています。しかし、現在では、北・東・南を山で囲まれて西には巨椋池が広がるという地理的な奥まりを示す「内(うち)」や、宇治を中心とした地方権力によるという政治的な意味での「内」が、「宇治」の由来と考えられています。宇治市史 1(宇治市役所、1973年)


菟道稚郎子は聖徳太子で、聖徳太子は台与です。~第342話:聖徳太子は菟道稚郎子?!

御室(みむろ)は、貴人の住まいという意味です。御は尊敬語で室とは、おられる所という意味です。~御室の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典

つまり、御室とは宇治のことで、貴人の住んでいたところです。

貴人とは、スサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)と台与のことです。


ウチはウツの転訛で、内、打は、氏、宇治、宇智、宇遅、及び渦、珍、宇豆、宇都、宇津は同じ意味です。古事記に「木国造の祖 宇豆比古(うづひこ)と見え、景行紀三年条には紀直の遠祖 菟道彦(うぢひこ)と見ゆ。」とあります。宇豆比古は内彦=ウツシコオということです。宇豆比古=珍彦=ウツシコオです。~第590話:彦狭知(ヒコサチ)の物語2~珍彦(ウズヒコ)

また、武内宿禰は「于地能阿曽(うちのあそ)」、「于知能阿曽」、或は「宇知能阿曽」と見え、「内の朝臣」の意味なりともあります。これによっても、ウツシコオが武内宿祢であることが分かります。~第324話:武内宿禰はウツシコオ!!


100段くらいの石段をのぼると、三室戸の境内には、様々なご利益のある石像が出迎えてくれます。朱塗りの山門をくぐり、石段を上るにつれ見えてくるのが狛蛇”の「宇賀神」です。神名の「宇賀」は、日本神話に登場する宇迦之御魂神(うかのみたま)に由来するものです。(仏教語で「財施」を意味する「宇迦耶(うがや)」に由来するという説もあります)。その姿は、人頭蛇身で蜷局(とぐろ)を巻く形でちょっとグロテスクです。(下に写真があります。)


この宇賀神は比叡山・延暦寺(天台宗)の教学に取り入れられ、仏教の神(天)である弁才天と習合あるいは合体し、この合一神は、宇賀弁才天とも呼ばれています。

竹生島宝厳寺に坐する弁天像のように、宇賀神はしばしば弁才天の頭頂部に小さく乗る。その際、鳥居が添えられることも多い。出自が不明で、経典では穀霊神としての性格が見られないことなどから、宇賀神は、弁才天との神仏習合の中で造作され案出された神なのです。


宇賀神は元々、宇迦之御魂神などと同様に、穀霊神・福徳神として民間で信仰されていた神ではないかと推測されており、また、蛇神・龍神の化身とされることもあります。

各地に竜神伝説があります。台与は治水工事を各地で行っており、それが後に竜神信仰になったためです。宇賀神は、「農耕の神(稲荷神)でもある台与」と「治水工事を行う台与(竜神)」が合体したものです。各地で治水工事→第679話:伊豆美神社~東京都狛江市


宇迦之御魂神(稲荷)は台与です。~第435話:大宜都比売(おおげつひめ)は台与 

弁天(弁財天)も台与です。~第705話:竹生島神社・宝厳寺 ~琵琶湖


この他にも三室戸の境内には、大きな兎と牛の像がおいてあります。

・兎は、菟道=宇治=のことで、色許男命(ウツシコオ)の拠点地です。天王山の麓で木津川、淀川、桂川が合流地点のすぐ傍が内里(京都府八幡市内里)です。

・牛は、角の連想で、ウツシコオのキーワードです。~第388話:スサノオのキーワードは角と竹と、、

・大物主を祀る大神神社のある山は、三輪山は別名:三諸山です。記紀では「御諸岳」とも表記されています。「諸:もろ」は「室:むろ」に通じます。三輪山は「御諸山」です。三輪山の大神神社に祀られている大物主は台与です。~第653話:大神神社(16)~大物主は台与!!


※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>




 
 
 

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tootake
Jun 23
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tootake
Jun 23
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

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