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岡寺と台与(豊)

  • tootake
  • 1 日前
  • 読了時間: 7分

更新日:4 時間前

第795話


岡寺(おかでら)は、奈良県高市郡明日香村岡にある真言宗豊山派の寺院です。本尊は日本最大の塑像である如意輪観世音菩薩(如意輪観音)です。日本最初の厄除け霊場で、西国三十三所第7番札所です。


東大寺要録、義淵伝、扶桑略記等によれば、岡寺は天武天皇の皇子で27歳で早世した草壁皇子*の住んでいた岡宮の跡に、義淵僧正によって堂舎が創建されたのがその始まりであるといわれています。


現在の寺域は明日香村の東にある岡山の中腹に位置し、そのために飛鳥の岡にある寺ということで岡寺と呼ばれるようになったのです。寺の西に隣接する治田神社(はるたじんじゃ)境内からは奈良時代前期にさかのぼる古瓦が発掘されており、創建当時の岡寺は現在の治田神社の位置にあったものと推定されています。


また、義淵僧正がこの地の民を苦しめていた悪龍を当寺の池(現・龍蓋池)に封印して石で蓋をし、悪龍の厄難を取り除いて以来、当寺は「日本最初のやくよけ霊場」となりました。


義淵僧正は日本の法相宗の祖であり、その門下には東大寺創建に関わった良弁や行基*などがいます。義淵(ぎえん)は、続日本紀によると俗姓は市往氏です、扶桑略記では大和国高市郡の出身で俗姓を阿刀氏としています。阿刀氏ついては、第789話:空海(2):阿刀氏 で書いたように空海(弘法大師)の母方の家系です。行基はこのブログではお馴染みの人物です。岡寺は「岡寺」「龍蓋寺(りゅうがいじ)」の2つの寺号があり、「龍蓋寺」の法号は龍蓋池に封じた龍の説話に由来しています。


この岡寺(龍蓋寺)は蘇我馬子の邸宅跡とされているという説もありますが、これは確定的な事実というよりも、古代の文献や考古学的知見に基づく推定によるものです。


🏯 岡寺と蘇我馬子の関係について

  • 岡寺は奈良県明日香村にある真言宗の寺院で、飛鳥時代に創建されたとされます。

  • 『日本書紀』には、蘇我馬子が「飛鳥川の傍に家せり。乃ち庭の中に小なる池を開れり、扔りて小なる嶋を池の中に興く」とあり、これにより「嶋の大臣」と呼ばれたと記されています。

  • この記述に基づき、馬子の邸宅は飛鳥川近辺にあったとされ、現在の岡寺周辺がその候補地の一つと考えられています。

🏞 考古学的裏付け:島庄遺跡

  • 岡寺の近くには「島庄遺跡」があり、ここからは庭園跡や方形の池、掘立柱建物などが発掘されています。

  • この遺跡は7世紀前半のもので、蘇我馬子の邸宅跡である可能性が高いとされています。

  • また、この地は後に草壁皇子の「嶋宮」となったとも言われており、蘇我氏の邸宅が皇族の離宮へと転用された歴史的経緯も見られます。

🧭 岡寺との位置関係

  • 岡寺は石舞台古墳の南東に位置し、島庄遺跡の範囲内に含まれる可能性があります。

  • ただし、岡寺そのものが馬子の邸宅跡であるという直接的な証拠はなく、周辺一帯が蘇我氏の勢力圏だったことから、伝承的にそう語られている面もあります。


つまり、岡寺が蘇我馬子の邸宅跡「である」と断定するには根拠が不十分ですが、「その周辺が蘇我馬子の邸宅跡であった可能性が高い」というのが現在の考古学的・文献的な理解です。


寺の西に隣接する治田神社(奈良県高市郡明日香村岡)については、治田神社 (奈良県高市郡明日香村岡) - 神社巡遊録 (jun-yu-roku.com)より引用させていただきます。

室町時代の文書である『和州五郡神社神名帳大略注解』(通称『五郡神社記』)によれば、式内社「治田神社」について、次のように記しています。


逝回郷小墾田村にある。今は豊浦村という。御祭神は「大地主(オオトコロヌシ)神」である。*現在の祭神は「品陀別天皇」「素盞嗚尊」「大物主神」の三柱です。

・品陀別天皇(応神天皇)、大物主は台与です。

・素戔嗚(スサノオ)はウツシコオです。~第345話:スサノオはウツシコオ~玉櫛・天王


「安康天皇の御代、武内宿禰の曽孫である「石川俣合祖楯(石河楯 / イシカワノタテ)」なる人物が甘橿丘を開墾し田地を営んだが、農夫が牛を剥いで肉を食ったために蝗害が発生した。憂えた石河楯が御歳神に祈祷し水口祭を行ったところ再び作物が実るようになったので、その地は楯田成小治田と俗に呼ばれ、後に石河楯は神殿を建て大地の神を祀り小治田神社と名付けた。その小治田神社は今の豊浦神社である。」


石河楯なる人物は甘橿丘を開墾したとする伝承があるようで、『五郡神社記』ではこれに関して式内社「治田神社」の創建を石河楯によるものとしています。


いずれにせよ現在の明日香村雷・豊浦付近に「小墾田宮」「小治田宮」があったと考えられており、その付近がかつて「ヲハリダ」と呼ばれていたことが推定されます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

上記の石河楯なる人物は、武内宿禰の曽孫ということであれば、石河楯は台与でしょう。

武内宿禰はウツシコオです。~第502話:武内宿禰はウツシコオ(2)

第447話:小楯姫は台与:小楯は枚方 では、小盾は枚方としました。

「草香津=白方=盾津=枚方とすると、盾に尊称の御をつけると「オタテ」になります。御を小に変えると小盾になるというわけです。」と書きました。石河楯=小盾すれば、話が繋がります。


このブログでは、蘇我馬子は、ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王

をモデルにした人物としています。~第384話:馬子は大王(おおきみ)

この岡寺のある明日香一帯は、台与とウツシコオ(内色許男命)によって開拓されたと思われます。


龍蓋寺の「龍」とは河川の氾濫のことで台与は土木工事のことで日本各地に堤防を築いています。~第396話:ヤマタノオロチは淀川~茨田堤2


甘橿丘を開墾したのは、御牧国(=邪馬台国:茨木、高槻、枚方、交野)が疫病の大流行により放棄せざるを得なかったからです。~第2話:hidemaru3375.com/post/ミマキ国(邪馬台国)での疫病-そして、、


*草壁皇子も台与をモデルとして創作された人物です。~第485話:天孫とは?


このブログを書いているうちに、台与の足跡をどっているうちに、西国三十三番と重なる場所が増えてきました。

第一番  青岸渡寺→第543話:熊野の神々は、、、    

第二番  金剛宝寺(紀三井寺) →名草(和歌山市)第590話:彦狭知(ヒコサチ)の物語2~珍彦(ウズヒコ)

第三番 粉河寺第 768話:長髄彦と粉河寺~那賀郡

第五番 葛井寺 → 第794話:葛井寺と王辰爾

第八番  長谷寺→第666話:元伊勢(13)~長谷寺・與喜天満宮

第九番  南円堂→第793話:空海(6):虚空菩薩

第十番 三室戸寺→三室戸寺~宇治(莵道)

第十八番 六角堂(頂法寺)→第519話:六角堂と平安京

第二十四番 中山寺→第706話:中山寺・清荒神・売布神社~宝塚市

第三十番   宝厳寺(竹生島)→第705話:竹生島神社・宝厳寺 ~琵琶湖

番外 元慶寺(山科)→第720話:毘沙門堂~京都市山科


これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。

※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>



ree

 
 
 

1件のコメント

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tootake
1日前
5つ星のうち5と評価されています。

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?

第380話:猿田彦は異国人     第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰

第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛! 

第336話:大屋彦~根の国は和歌山  第337話:阿多賀田須命~宗像氏

第338話:月読命(ツクヨミ)      第349話:天児屋命はウツシコオ!!

第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考    第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命

第318話:空海のルーツは内色許男命!   第319話:和知津美命はワタツミ!!

第320話:欠史八代はヤマト=三島    第230話:三嶋溝抗命たち(複数)

第231話:神八井耳命は三毛入野    第232話:内色許男命は武埴安彦命!

第274話:八咫烏もウツシコオ   第275話:事代主もウツシコオ?

第279話:開化天皇          第280話:建角身命もウツシコオ

第263話:中臣氏~中臣烏賊津      第256話:ウガヤフキアエズのミコト

第244話:大津神社と建南方富命  第245話:豊御気主命は三毛入野!

第246話:高御産巣日神(高木神)  第247話:今迦毛大御神と天若日子

第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子  第251話:猿田彦は塩土老翁神

第252話:迦毛大御神は崇神天皇!  第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!

第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命

第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命  第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥

第395話:天日鷲命は、、、  第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇


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