蘇我氏の真実(2):蘇我 満智(そがのまち)
- tootake
- 1 日前
- 読了時間: 5分
第913話
前回:蘇我氏の真実(1)では蘇我氏の具体的な活動が記述されるのは6世紀中頃の蘇我稲目からで、それ以前に関しては、全く文献がありません。と書きました。
しかし、蘇我 満智(そがの まち)がいました。蘇我石川宿禰の子で、武内宿禰の孫にあた。蘇我韓子の父、蘇我稲目の曾祖父です。
蘇我 満智は、 履中天皇→反正天皇→允恭天皇→安康天皇→雄略天皇に仕えたとされています。 履中天皇、反正天皇、允恭天皇、安康天皇、雄略天皇が台与であることはすでに書いています。第583話:履中天皇(第17代)~大江 第584話:反正天皇(第18代)は、、、
第585話:允恭天皇(19代)~清寧天皇(第22代)
この図式は、武内宿祢が景行天皇=成務天皇=仲哀天皇=応神天皇=仁徳天皇に仕えたというのと同じです。景行天皇=成務天皇=仲哀天皇=応神天皇=仁徳天皇は台与です。
第578話: 景行天皇(第12代)と神夏磯姫 第579話: 印南別嬢(いなみのわきいらつめ)
第580話: 仲哀天皇(第14代)とトヨ(豊)
*武内宿祢~第502話:武内宿禰はウツシコオ(2)
蘇我の 満智の「満智(マチ)」とは、和名類聚抄に「町<和名末知>田区也」とあることから、「田の区画」を表す単語であったと考えられています。ただの田ではなく、『播磨国風土記』に、稲種を播種する際に鹿の供犠祭祀を行った賛用都比売命*の遺跡として「今も讃容の町田あり」と記されていることから、農耕祭儀に関わる神聖な田を指す言葉であったことがわかります。
*賛用都比売命は、佐用姫=台与であることは、下記で書いています。台与は農耕祭儀に関わる神でもあります。~大宜都比売(おおげつひめ)は台与
第796話:壺阪寺と台与で松浦長者、松浦長者は、ウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)
台記別記に引用された「中臣寿詞」には、「麻知は弱韮にゆつ五百篁生ひ出でむ」とあり、御体御卜の際に祀られる卜庭神庭二座の神に櫛真智命がいることから、「マチ」は骨卜・亀卜とも関連する単語であったことがわかります。
第500話:卜部(うらべ)と中臣氏 卜部季武~頼光四天王(3)
ではウツシコオと骨卜・亀卜の関連についても書きました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第521話:木満致(もくまんち)はウツシコオ!では、木満致=蘇我 満智がウツシコオある事を書きました。
木満致(もくまんち)は百済将軍の木羅斤資(もくらこんし)の子で、百済の国政を執ったとされています。日本書紀の応神天皇条によると、百済の直支王(第18代腆支王)が薨じてその子の久爾辛(第19代久尓辛王)が即位すると、王が幼少であったため木満致が政治を行なっていました。しかし満致が王の母と密通などをはたらいたため、応神天皇が満致を召し出したといいます。*応神天皇は台与(豊)です。
この木満致は、蘇我満智(そがのまち)と音が通じることからこれらを同一人物と考え、木満致が日本に渡来して蘇我氏を興したとする説があります。
木満致と蘇我満智の所伝年代は開きがあり全てを同一人物と見なせないこと、大姓の「木」を捨てる根拠が希薄であること、秦氏・漢氏が渡来系を称するので当時の情勢として出自を偽ることは不可能と見られることなどから、木満致=蘇我満智という説は否定される向きが強いのですが、記紀の記述は歴史書ではなく、藤原不比等の都合の良いように書かれた創作ですので、年代については問題となりません。
秦氏・漢氏が渡来系を称するは出自を偽ることは不可能ということはありません。
なぜなら台与とウツシコオが秦氏そのものであるからです。
・漢氏についても、坂上田村麻呂の一族である坂上氏がである東漢氏の一族であることは、第911話:清水寺と坂上田村麻呂で述べました。
木満致=蘇我満智=ウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)=難升米は、秦氏、漢氏=蘇我氏です。
次回に続く(予定)
関連項目:第758話:昆支王(こにきし)は、応神天皇(台与)
これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。
~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。
※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>




国際的視点からの古代史考 - 昆支
扶餘勇=天智天皇説=百済王善光
飛鳥戸神社 - Wikipedia
飛鳥戸神社|百済王族を祭った神社~羽曳野市・アクセス~ | 南河内に何がある?|南河内の観光スポットを紹介
昆支王(こにきし)は、応神天皇(台与)
<これまでウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>
第374話:牛鹿臣はウツシコオ! 第371話:彦狭島命~吉備児島
第372話:建日方別:彦狭嶋命 第369話:神武西征~健磐龍命
第365話:君が代(2):君はウツシコオ 第363話:彦はすべて、ウツシコオ
第324話:武内宿禰はウツシコオ!! 第325話:天之日矛はウツシコオ
第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口 第327話:于道朱君の衝撃~新羅
第328話:沙至比跪(サチヒコ) 第329話:アメノヒボコはウツシコオ
第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬) 第331話:朱智神社~迦邇米雷王
第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?
第380話:猿田彦は異国人 第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰
第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛!
第336話:大屋彦~根の国は和歌山 第337話:阿多賀田須命~宗像氏
第338話:月読命(ツクヨミ) 第349話:天児屋命はウツシコオ!!
第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考 第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命
第318話:空海のルーツは内色許男命! 第319話:和知津美命はワタツミ!!
第320話:欠史八代はヤマト=三島 第230話:三嶋溝抗命たち(複数)
第231話:神八井耳命は三毛入野 第232話:内色許男命は武埴安彦命!
第274話:八咫烏もウツシコオ 第275話:事代主もウツシコオ?
第279話:開化天皇 第280話:建角身命もウツシコオ
第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第256話:ウガヤフキアエズのミコト
第244話:大津神社と建南方富命 第245話:豊御気主命は三毛入野!
第246話:高御産巣日神(高木神) 第247話:今迦毛大御神と天若日子
第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子 第251話:猿田彦は塩土老翁神
第252話:迦毛大御神は崇神天皇! 第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!
第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命
第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命 第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥
第395話:天日鷲命は、、、 第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇
◎hidemaru3375.com/post/ヒコユキからウツシコオへ