卜部季武~頼光四天王(3)
- tootake
- 10月11日
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第832話
源頼光に仕えた「頼光四天王」は、平安時代の武勇に優れた四人の武士で、坂田金時(金太郎)を含めて以下の人物たちがいます。四天王とは、渡辺綱、坂田金時、卜部季武、碓井貞光の四人です。
頼光四天王(1)~金太郎と台与 (2)渡辺綱:坐摩神社(いかすり)
今回は、卜部季武(うらべ の すえたけ)です。
卜部季武は、弓の名手として知られ、四天王の中でも冷静沈着な武士であったとされています。鬼退治の際にも活躍し、文武両道の人物として描かれています。
卜部氏は陰陽道とも関係があり、知略に長けた家系です。実は卜部氏は中臣氏と同族なのです。
中臣氏族は、天孫降臨五伴緒の一、天児屋根命の後裔であり、中臣一族は広く神祇及びト占関係の職務について朝廷に仕えていました。中臣連姓を負う以前はト部(占部)姓を負っており、本来は河内の平岡連が本宗的な存在であったことも考えられています。
平岡連の「平岡」は「枚岡」で、大阪府東大阪市出雲井町(いずもいちょう)に、河内一宮である枚岡神社があります。奈良県にある春日大社は、この枚岡神社をそのままコピーしたものです。
第500話:卜部(うらべ)と中臣氏では、「6世紀より対馬は伊勢・壱岐とともに卜部を輩出する国とされ、律令制下においても国造が主体となり「京卜部」を貢上していました。対馬の下県郡からは直・卜部・夜良直各5人が中央に出仕しており、このうち直が津島直県の後裔氏族にあたると考えられています。津島直県の始祖が、古事記では天津日子根命、新撰姓氏録では天児日子根命です。天児日子根命は卜部を統轄する中臣氏の始祖です。天津日子根命=天児日子根命=天児屋根命です。」と書きました。
「中臣」とは「中つ臣」の略で、神と人との仲介をするという意味です。
神と人との仲介するための手段が占い=太占(ふとまに)です。
『尊卑分脈』では「初めて卜部姓を賜う」、「雷大臣命*は、足中彦天皇の朝廷のとき、大兆の道を習い、亀卜の術に達し、卜部の姓を賜りその事で供奉せしむ」とあります。
*雷大臣命の雷はイカズチ=イカで中臣烏賊津と同一人物です。中臣烏賊津は、スサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)です。~第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第349話:天児屋命はウツシコオ!!
中臣氏(=藤原氏)を象徴するのは、「鹿」で、同族の卜部氏は卜占を専業としています。古代の卜占で有名なのは、太占(ふとまに)で、これは鹿の肩甲骨を用います。鹿は太占の聖獣なのです。鹿を神使いとする春日大社の春日も、元来は「滓鹿(かすが)」と書き。香取(かとり)もたぶん「鹿取」であったほずです。なお香取神宮のご祭神は経津主大神はスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)です。~第441話:タケミカヅチは台与!!
宇佐神宮 の縁起書である八幡宮御縁起には、「磯良と申すは筑前国鹿の島の明神の御事也。常陸国にては鹿嶋大明神、大和国にては春日大明神、是みな一躰分身、同躰異名にてます」とあり、「琉球神道記・鹿嶋明神事」には、「筑前の鹿の嶋の明神、和州貸すが明神、此、鹿嶋、同磯良の変化也」とあります。「筑前国鹿の島」とは金印(漢委奴国王印)が発見された福岡県の志賀島のことで、「和州貸すが明神:春日明神」は奈良県にある春日大社のことです。
磯良というのは安曇磯良のことです。そして、もうひとりの頼光四天王である碓井貞光は、この安曇族であると思われるのです。次回に続く予定。
関連項目:頼光四天王(1)~金太郎と台与
:頼光四天王(2)~渡辺綱:坐摩神社(いかすり)
:第460話:酒吞童子と茨木童子
:第364話:君が代(1)~志賀海神社
これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。
~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。
※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>




<これまでウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>
第374話:牛鹿臣はウツシコオ! 第371話:彦狭島命~吉備児島
第372話:建日方別:彦狭嶋命 第369話:神武西征~健磐龍命
第365話:君が代(2):君はウツシコオ 第363話:彦はすべて、ウツシコオ
第324話:武内宿禰はウツシコオ!! 第325話:天之日矛はウツシコオ
第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口 第327話:于道朱君の衝撃~新羅
第328話:沙至比跪(サチヒコ) 第329話:アメノヒボコはウツシコオ
第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬) 第331話:朱智神社~迦邇米雷王
第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?
第380話:猿田彦は異国人 第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰
第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛!
第336話:大屋彦~根の国は和歌山 第337話:阿多賀田須命~宗像氏
第338話:月読命(ツクヨミ) 第349話:天児屋命はウツシコオ!!
第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考 第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命
第318話:空海のルーツは内色許男命! 第319話:和知津美命はワタツミ!!
第320話:欠史八代はヤマト=三島 第230話:三嶋溝抗命たち(複数)
第231話:神八井耳命は三毛入野 第232話:内色許男命は武埴安彦命!
第274話:八咫烏もウツシコオ 第275話:事代主もウツシコオ?
第279話:開化天皇 第280話:建角身命もウツシコオ
第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第256話:ウガヤフキアエズのミコト
第244話:大津神社と建南方富命 第245話:豊御気主命は三毛入野!
第246話:高御産巣日神(高木神) 第247話:今迦毛大御神と天若日子
第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子 第251話:猿田彦は塩土老翁神
第252話:迦毛大御神は崇神天皇! 第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!
第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命
第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命 第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥
第395話:天日鷲命は、、、 第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇
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