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空海(4):丹生一族

  • tootake
  • 1 日前
  • 読了時間: 4分

更新日:16 時間前

第791話


「丹生(にう)」という名前のつく地名は、各地にあり丹生一族がいたとされています。

「丹生」すなわち水銀の鉱床の発見と採掘や精錬術に長けた一族です。丹生一族は地域によって氏族名が異り、伊勢の丹生一族は伊勢丹生氏で、近江では息長氏です。空海が高野山造営にあたって、空海が協力要請の手紙を送った土地の有力者が、紀伊丹生氏だったということが、最近研究者によって明らかにされています。


和歌山県かつらぎ町天野の丹生都比売神社については、第763話:天武天皇は台与(4)~吉野でも書いています。丹生一族はおそらく秦氏と同系の一族であることは明らかです。

秦一族とは、ウツシコオと台与の一族のことです。


『空海ノート』補記 「空海と深くかかわった渡来系氏族とその周辺」|長澤弘隆のページ -エンサイクロメディア空海-によると、「秦一族は、朝鮮半島の南端からきて、豊前(秦王国)に丹生の鉱床を見つけてそこに移住し、そこから豊後水道を横切って四国に渡った。さらに、四国を真横に横切り(その線上には四国霊場が並んでいる)、淡路島を経て紀伊の国に上陸し、紀ノ川沿いに高野山山麓の天野に向い、そこを本拠地として吉野や宇多へ、さらに東の伊勢などに進出したと思われる。その移動ラインはほぼ中央構造線上、つまり水銀鉱脈に沿っていて、銅の採鉱と精錬の技術集団をもつ秦氏の展開と類似している。丹生一族のルーツは定かではないが、伝説では中国春秋時代の5~4世紀に滅びた呉・越の民が呉の王女姉妹を戴いて南九州に渡り、姉の王女大日女姫(おおひるめのみこと)はそこにとどまって天照大神の原型となり、妹の稚日女姫(わかひるめのみこと)はミズガネ(=水鉄)の女神として敬われ、丹生都比売神の原型となったといい、越の民は金属採集に長じていた、という。これも秦氏の渡来伝説と酷似している。」と書いておられます。


このブログでも第298話:卑弥呼はヒルメ 第92話では卑弥呼は名草トベ~和歌山市という記事を書いています。


第318話:空海のルーツは内色許男命! では、空海が高野山造営にあたって、空海が協力要請の手紙を送った手紙の中に大名草彦の名前が出てきます。「私(空海)の先祖:太遣馬宿禰は、あなたの国(紀伊国)の分かれであります。」と高野雑筆集には書いてあります。そして、空海は、高野山を丹生都比売命(にゅうつ姫)から譲り受けたとされています。


大名草彦(おおなぐさひこ)は紀伊国第五代国造とみられ、紀氏の祖先です。紀氏と紀伊丹生氏の関係は古く、丹生氏の庵田刀自(阿牟田刀自、あむたのとじ)と紀氏の耳(とよみみ)が結婚して、その子孫が紀伊丹生氏の嫡流となったといいます。


菟道彦(うづひこ・うじひこ)の父が、大名草比古命(おおなぐさひこのみこと)です。


つまり空海自身も丹生一族=秦氏であったと思われるのです。



<空海シリーズ>

第789話:空海(2):阿刀氏

第788話:空海と秦氏


    :第322話:大名草彦と菟道彦(うじひこ)


これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>




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2件のコメント

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tootake
1日前
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?

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第336話:大屋彦~根の国は和歌山  第337話:阿多賀田須命~宗像氏

第338話:月読命(ツクヨミ)      第349話:天児屋命はウツシコオ!!

第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考    第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命

第318話:空海のルーツは内色許男命!   第319話:和知津美命はワタツミ!!

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第231話:神八井耳命は三毛入野    第232話:内色許男命は武埴安彦命!

第274話:八咫烏もウツシコオ   第275話:事代主もウツシコオ?

第279話:開化天皇          第280話:建角身命もウツシコオ

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第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命

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第395話:天日鷲命は、、、  第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇


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