第609話 #高野山 #大名草彦 #名草トベ #ニシキトベ
高野山の伽藍は朱の鉱山の上に建っているという話を聞いたことがあります。
松田壽男「古代の朱」によれば丹生神社は全国160社あり、そのうち78社が高野山周辺のものだといい、高野山が日本有数の水銀の産地だったことがうかがい知れます。
空海(弘法大師)が高野山を選んだ理由は水銀鉱脈だったのです。なにせ空海はウツシコオの子孫です。~空海のルーツは内色許男命!
第318話:空海のルーツは内色許男命! では、空海が高野山造営にあたって、空海が協力要請の手紙を送った手紙の中に大名草彦の名前が出てきます。
「私(空海)の先祖:太遣馬宿禰は、あなたの国(紀伊国)の祖である大名草彦の分かれであります。」と高野雑筆集には書いてあります。そして、空海は、高野山を丹生都比売命(にゅうつ姫)から譲り受けたとされています。
大名草彦(おおなぐさひこ)は紀伊国第五代国造とみられ、紀氏の祖先です。紀氏と紀伊丹生氏の関係は古く、丹生氏の庵田刀自(阿牟田刀自、あむたのとじ)と紀氏の豊耳(とよみみ)が結婚して、その子孫が紀伊丹生氏の嫡流となったといいます。
菟道彦(うづひこ・うじひこ)の父が、大名草比古命(おおなぐさひこのみこと)です。
神武天皇は、和歌山に入り名草戸畔(トベ)を殺しています。名草は「朱」の産地です。 朱=羽生は水銀です。和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野には丹生都姫神社があります。丹生都姫は名草戸畔の事と思われます。
また、名草戸畔(なぐさとべ)は日本書紀での名で、地元では名草姫(なぐさひめ)です。名草戸畔(名草姫)は、丹生津姫命(丹生都比売大神)と推定されます。
さらに神武天皇は息子の手研耳命(タギシ・ミミ)とともに熊野の荒坂で丹敷戸畔を殺しています。丹敷戸畔はニシキ・トベと読むのではなく、敷はフと読み、ニフ・トベです。
ニフは丹生で丹敷戸畔も丹生都姫です。先ほど書いた丹生氏の庵田刀自(阿牟田刀自、あむたのとじ)と結婚したとされる紀氏の豊耳(とよみみ)も台与(豊)です。
彦狭知の物語(6)~アメノヒボコでは、伊和大神(いわのおおかみ)のことを書きました。伊和大神=台与(豊)です。なぜなら伊和(イワ)=岩で、イワは台与(豊)の事だからです。※いわが台与のキーワード
そしてこの伊和大神は、丹生都比売命(にうつひめのみこ)と同一人物だと思われます。
播磨国風土記に曰はく、国堅めましし大神(伊和大神)の子・尓 保都比売命(丹生都比売命)とあります。伊和大神と大名草彦命(高野明神説)との関係については、丹生氏の外戚の初祖とあり、詳しく考証されています。~https://www.koyasan-u.ac.jp/laboratory/pdf/kiyo30/H30_2p_160_%e5%a4%a7%e6%9f%b4%e6%b8%85%e5%9c%93.pdf
第443話:孝昭天皇は台与:日原は目原では、女布(メフ)についても書きました。
女布(メフ)という地名は、禰布村が舞鶴市平のあたりにあったといいます。
女布(にょう)*と丹生(にゅう)という地名は丹後や但馬にも多く、祢布と書いて「にょう」と読むちめいもあります。「にょう」とは辰砂を産出する水銀鉱床群の分布する地域のことです。朱の原料は、天然の赤鉄鉱を砕いた鉄丹(ベンガラ)は縄文早期、同じく辰砂を砕いて得る水銀朱、他に鉛丹等が主な原料です。
上記により、丹生都比売命(にうつひめのみこ)=伊和大神=名草トベ=丹敷戸畔(ニシキトベ=ニフ・トベ)=台与(豊)です。
大名草彦=太遣馬宿禰=高野明神=国堅めましし大神=ウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)です。
高野山の鎮守である丹生明神と高野明神は、伝統的に丹生明神が母であり、高野明神が男児
であると言われています。田殿の丹生神社(有田郡有田川町大字出)の由来書には、大名草比古命(高野大明神)とか書かれています。
丹生神社の主祭神は丹生都比売命(丹生大明神とも申し天照皇大神の御妹神)と 大名草彦命(高野大明神とも申し丹生大明神の御子神)です。
関連項目:第241話:名草トベの惨殺
:第318話:空海のルーツは内色許男命!
<鉱物と邪馬台国シリーズ>
鉄と邪馬台国(3)~信太(和泉市) 鉄:高師小僧
鉱物資源と邪馬台国(4)~玉川鉱山 宝石・貴石=玉、自然銅
※これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけ!??としています。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)、卑弥呼、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>

<台与シリーズ>
hidemaru3375.com/post/天鈿売命(うずめ)は台与(豊)
https://www.hidemaru3375.com/post/かぐや姫は、台与(とよ)
https://www.hidemaru3375.com/post/磐井の乱と台与
https://www.hidemaru3375.com/post/豊受姫(豊受大神)は崇神天皇
https://www.hidemaru3375.com/post/火明命は饒速日なのか??
https://www.hidemaru3375.com/post/豊鍬入姫命-日光と男体山・女峰山
hidemaru3375.com/post/台与と秦氏 敏達天皇は台与(豊)
衣通姫(そとおりひめ)は台与(豊) 雄略天皇は台与(豊)!
孝昭天皇は台与:日原は目原 飯豊王女は台与(トヨ)なのか?
金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(2)大原足尼命はトヨ 大宜都比売(おおげつひめ)は台与
倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトモモソ姫)はトヨ?? 神八耳命は台与(豊)
饒速日(ニギハヤヒ)は台与①~稲作 台与は饒速日②~交野市倉治
小楯姫は台与:小楯は枚方 四道将軍:日子坐王は台与!
少彦名大神(スクナヒコ)は台与! 大彦は台与!??
ウマシマジは台与! 阿蘇都媛は台与
沼河比売は小楯姫=台与 タケミカヅチは台与!!
ヤマトタケルは台与 瓊瓊杵尊:ニニギは台与
継体天皇はトヨ(台与)??! 継体天皇は台与2~大々杼郷:楯原神社
継体天皇は台与3~田井(寝屋川市) 英彦山と台与
山部赤人は台与! 八幡神は台与!!
とよ(乎止与命・台与・臺與) 台与の物語