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秦氏の研究

  • tootake
  • 2 日前
  • 読了時間: 6分

更新日:23 時間前

第924話 


秦氏の起源については、近年とくに文献学・考古学・言語学・地域史研究の複合的アプローチが進み、従来の「秦始皇帝の末裔説」や「百済王族説」のような単純な系譜神話から大きく離れた、より現実的で多層的な像が浮かび上がっています。検索結果から得られる最新の研究動向を踏まえ、現在もっとも説得力のある学術的整理をまとめます。


近年の研究では、秦氏の活動を示す遺跡・土木技術が注目されています。

■ 葛野大堰(かどのおおい)と秦氏

東昌夫『秦氏族の研究』(2018)は、秦氏の土木技術を工学的視点から分析し、葛野大堰の築造に秦氏が深く関与した可能性を示しています。

このブログでは、秦氏の行った土木工事については、

第807話:邪馬台国と栗隈大溝(くりくまのおおうなで)などで書いています。

第826話:保津川と葛野大堰

■ 九州北部の秦氏

同書では、九州北部にも早期の秦氏集団が存在し、豊国(豊前)に「秦王国」と呼べるほどの勢力があった可能性が指摘されています。

これは、秦氏が単に山城国太秦の氏族ではなく、広域ネットワークを持つ渡来系技術集団であったことを示唆します。

このことも、第471話:秦大津父と平原広沢で「秦氏・息長氏は、江戸期の三井家に似ています。三井家は京都市に本拠を置き、三井三池炭鉱を経営していました。秦氏は京都の太秦に本拠を置き、古宮八幡宮=田川郡香春町大字採銅所を経営していました。炭鉱のみならず、土木、養蚕、機織、水運、製銅・製鉄・鍛冶・冶金を扱う総合商社と思えば理解しやすいとおもいます。~鬼道はサイエンス  ~古代天皇は技術者&ビジネスマン」と書きました。

第477話:狂心渠(たわむれごころのみぞ)では「秦王国といわれていた豊国は、秦総合商社(邪馬台国)・九州支店です。秦総合商社(邪馬台国)の本店は山背国(やましろ)、紀郡(きのこおり)深草里(京都市伏見区)です。」と書いています。


ちなみに隋使いである裴清(裴世清)の来訪経路は、「度百濟,行至竹島,南望耽羅國,經都斯麻國,乃在大海中。又東至一支國,又至竹斯國,又東至秦王國」と書かれており、これにより秦王国とは、難波(大阪)であることがわかります。~第920話:秦王国は大阪


2023年の研究報告では、早稲田大学の田中史生氏が「秦氏本系帳」から宗像神を山背国に勧請した経緯を分析しています。

  • 推古16年(608)に秦氏が宗像の神を松尾神社へ奉祭

  • 背景には北部九州の秦氏の活動と、王権の対外軍事行動

  • 秦氏が宗像地域の海上交通ネットワークと関わっていた可能性

これは、秦氏が宗像・沖ノ島ルートを含む海上交通の要衝に関与していたことを示す重要な研究です。


10世紀前半の年中行事書:本朝月令が引用している秦氏本系帳には、秦氏が「筑紫胸形坐中部大神」を山背(山城)国の松尾神社(松尾社)に招請・奉安したことが記されています。


早稲田大学の田中史生氏は、「山背を拠点とした渡来系氏族の秦氏が、宗像の神を奉祭するに至った経緯や背景を検討する。秦氏が「筑紫胷形坐・中部大神」を山背へ奉祭したのは推古十六年(608)で、この神は大島の姫神とみられること、またその背景には、ミヤケの経営にかかわった豊前の秦氏の活動や、ミヤケ制を基礎に展開した7世紀初頭前後の北部九州における王権の対外的な軍事活動の影響があったことが明らかとなった。これらには、倭王権の対外交流の拠点となった筑紫において、ミヤケ制とそれを基礎とした王権の軍事活動が、地域の社会関係と信仰の在り方に大きな変化をもたらしていたこと、また大島に対する信仰の、沖ノ島ルートに限定されない古代海上交通上の重要性が示されている。」とされておられます。


この点については、第312話:宗像氏はタケミナカタ!

で「大陸から文字(漢字)が伝わる前から“ムナカタ”と呼ばれていたため、「胸肩」「宗形」「牟奈加多」など、様々な字があてられ現在の「宗像」という表記に統一されたのは、平安時代だと言われています。ムナカタはミナミカタです。」


「むなかた」の由来は、沼沢地に接する集落、「みなかた」から変異したとするとする説もあります。(福岡県宗像市の地名の由来説)宗像氏 - Wikipedia

みなかたは南方です。~第337話:阿多賀田須命~宗像氏


また、「むなかた」の由来は、沼沢地に接する集落、「みなかた」から変異したとするとする説もあります。(福岡県宗像市の地名の由来説)宗像氏 - Wikipedia

みなかたは南方です。第312話:宗像氏はタケミナカタ!


上記により宗像氏の祖はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王=難升米です。



最新の学術研究を総合すると、秦氏は次のように理解できます。


| 観点 | 最新研究の結論 |

|------|----------------|

| 起源 | 新羅系を中心とする朝鮮半島の複合渡来民 |

| 渡来時期 | 4〜7世紀に複数回 |

| 性格 | 技術集団(農業・土木・養蚕・機織) |

| 活動範囲 | 山城国太秦・九州北部・北陸など広域 |

| 祖先伝承 | 始皇帝末裔説は権威付け |

| 宗教活動 | 宗像神の勧請など海上交通ネットワークと関係 |

| 氏族構造 | 単一祖先ではなく、渡来民の連合体 |


つまり、秦氏は「単一の祖先を持つ氏族」ではなく、技術・労働力・ネットワークを共有する渡来民の連合体として理解されつつあります。


しかし、私の考えでは、秦氏は、呉の勝です。~第908話:日田(大分県)の伝説を検証する


呉の勝=安曇族=卜部氏=中臣氏=物部氏=秦氏=ウツシコオ(内色許男命)スサノオ・台与の一族=邪馬台国です。


関連項目:第920話秦王国は大阪

    :第916話:辰王家(百済)と住吉神・安曇族

    :第48話:太田市と遺跡 ~呉の勝


これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。

※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>






 
 
 

2件のコメント

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tootake
2日前
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tootake
2日前
5つ星のうち5と評価されています。

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

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