お水取りと実忠:大御堂観音寺
- tootake
- 3 時間前
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第1160話
第1155話:二月堂の大観音と小観音で、修二会(お水取り)のことを書きました。
修二会(お水取り)は、実忠という人物が創始者だとされています。
二月堂縁起絵巻によると、天平勝宝3年(751年)東大寺の開山、良弁*の弟子の実忠が笠置山で修行中に、竜穴を見つけ入ると、天人の住む天界(兜率天)に至り、そこにある常念観音院で天人たちが十一面観音の悔過を行ずるのを見て、これを下界でも行いたいと思います。しかし兜率天の一日は人間界の四百年にあたるので到底追いつかないと天人の1人に言われます。それで、少しでも兜率天のペースに合わせようと走って行を行うと念願したといいます。
*良弁について、第1158話:良弁は台与なのか?で書いたように、実在性に疑問のある人物です。
実忠の出生地は不明です。東大寺僧になり、良弁に師事して華厳を学んだとされています。
実忠は東大寺の十一面悔過(けかえ:東大寺二月堂修二会)の創始者とされ、二月堂を創建して752年(天平勝宝4年)2月1日から14日間開始したとされています。760年(天平宝字4年)目代となり、東大寺を始め奈良西大寺・西隆寺の造営に参画し、東大寺大仏光背の造作や大仏殿歩廊の修理と寺観整備、百万塔を収める小塔殿や頭塔の造営を行い、767年(神護景雲元年)には御所より光明皇后の一切経をもらい受け如意法堂を建てて納め、春秋2回の一切経悔過を開始し、それとともに財政の整備に貢献したとの記録があることから、実在人物と思ってもよいでしょう。
今回問題にしたいのは、常念観音院です。
二月堂縁起絵巻の伝説によると、常念観音院は現世(人間界)の地上にある実在の場所や建物ではなく、仏教の世界観における天界の一つである兜率天(とそつてん)の中に存在するとされるお堂です。ということから常念観音院は、空想の寺院だと思われているようです。
しかし、私には心当たりがあります。
京都府京田辺市普賢寺下大門に大御堂観音寺があります。
天武天皇の勅願により義淵僧正が創建し、その後、聖武天皇の御願により良弁僧正が伽藍を増築し、息長山普賢教法寺と号し、十一面観音立像を安置したといわれています。 法相・三論・華厳の三宗を兼ね、七堂伽藍は壮麗を極めて「筒城の大寺」と呼ばれた大寺院でした。
この京都府京田辺市普賢寺の周辺については、何度も記事を書いています。
第331話:朱智神社~迦邇米雷王では、迦爾米雷王(かにめいかづちのみこ)、朱智神社のことを書きました。朱智神社の朱は、水銀のことです。天皇一族が朱を求めて各地を巡ったことはすでに書きました。第63話:丹・朱を求めた天皇たち
第332話:朱智神社2~椿井文書では、この辺り(京都府京田辺市天王)は天王すなわち素戔嗚(スサノオ)が支配していたものと思います。と書いています。
第345話:スサノオはウツシコオ~玉櫛・天王では第307話:大隅隼人は京都府京田辺市 で書いた大住=大隅もこの近くです。と書き素戔嗚(スサノオ)はウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)=難升米であるという確信を持ちました。
第597話:彦狭知の物語9~素戔嗚(スサノオ)では、
第945話 :八坂神社と朱智神社では、朱智神社と京都の八坂神社の関係を書きました。
梅宮大社は、元々は奈良時代に南方の綴喜郡井手町付近に創祀されたといわれ、のち平安時代前期に橘嘉智子(檀林皇后)によって現在地に遷座したとされています。
第1145話:梅宮大社と橘氏では、綴喜郡井手町の、「井出」という言葉は、古文書・碑文(伊予湯岡碑の「神井出」など)、あるいは人の移動を示す「行す(いでます)」といった古代史・地名文脈の考察の中で言及されています。京都府綴喜郡井出町付近には、玉川鉱山や椿井大塚山古墳があり、ウツシコオの重要な拠点地です。
第606話:鉱物資源と邪馬台国(4)~椿井大塚山古墳
第599話:彦狭知の物語(11)~椿井大塚山古墳でも触れた椿井大塚山古墳からは三角縁神獣鏡が多量に出土しています。
大御堂観音寺=筒城の大寺の筒城とは継体天皇の宮があったとされる場所です。
~第1120話:筒城宮と水尾神社と上御殿遺跡
継体天皇は、台与です。~第1134話:継体天皇は台与:AIとの対話
東大寺二月堂の「お水取り」の「竹送り神事」の松明に使われる竹は竹の産地である高ヶ峰で採られ、普賢寺谷の観音寺(大御堂観音寺)に集積され、東大寺二月堂まで送られます。「お水取り神事」で使われる長い竹先の松明は、大仏に施された金鍍金(きんめっき)の「水銀」を炙って昇華させる為のもので、回廊を駆け巡る炎はその姿を表したものです。
「お水取り神事」については、第741話:お水送り:若狭神宮寺・若狭彦神社
第742話:お水送り(2):遠敷明神と丹生都比売神で書いたように、台与と関係しています。
普賢寺谷の観音寺(大御堂観音寺)は、普賢教法寺ともいい、僧・義淵(ぎえん)が創建したという。観心山親山寺が前身になったという。筒城寺とも呼ばれ、本尊は釈迦仏とされた。その後、実忠が第一世として入寺したという。法相三論華厳などを兼学し、筒城大寺といわれた。 778年、実忠(じっちゅう)は五重塔など建立する。(『普賢寺補略録』『興福寺官務牒疏』)
※実忠が笠置山で見つけた常念観音院とは、京都府京田辺市普賢寺下大門に大御堂観音寺(普賢教法寺)で間違いないようです。
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<蛇足の追記>
魏志倭人伝に登場する狗奴国(くぬのくに)は、恭仁京です。
~第366話:狗奴国と女王国
恭仁京は、奈良時代の都城ですが、”くにきょう・くにのみやこ”と読みます。
山背国相楽郡(現在の京都府木津川市加茂地区)にあります。正式名称は「大養徳恭仁大宮(やまとのくにのおおみや)」。上記の大御堂観音寺のある辺りです。
京都府木津川市加茂は、何度も述べているように、ウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)の本拠地です。恭仁は狗奴で「やまとのくにのおおみや」ではないでしょうか。
因みに、伊豆・出石・出雲の地名の元となったのは、山背国(京都府)相楽郡の伊豆美(いずみ:水泉)です。山背国(京都府)相楽郡も上記の大御堂観音寺のある辺りです。
誰もこんな話を信じないと思いますので、証明してみます。
→第679話:伊豆美神社~東京都狛江市
これまでの記事はこちらです。
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※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、タケミカズチとフツヌシ、神功皇后と武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。
※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>




<これまでウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>
第374話:牛鹿臣はウツシコオ! 第371話:彦狭島命~吉備児島
第372話:建日方別:彦狭嶋命 第369話:神武西征~健磐龍命
第365話:君が代(2):君はウツシコオ 第363話:彦はすべて、ウツシコオ
第324話:武内宿禰はウツシコオ!! 第325話:天之日矛はウツシコオ
第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口 第327話:于道朱君の衝撃~新羅
第328話:沙至比跪(サチヒコ) 第329話:アメノヒボコはウツシコオ
第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬) 第331話:朱智神社~迦邇米雷王
第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?
第380話:猿田彦は異国人 第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰
第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛!
第336話:大屋彦~根の国は和歌山 第337話:阿多賀田須命~宗像氏
第338話:月読命(ツクヨミ) 第349話:天児屋命はウツシコオ!!
第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考 第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命
第318話:空海のルーツは内色許男命! 第319話:和知津美命はワタツミ!!
第320話:欠史八代はヤマト=三島 第230話:三嶋溝抗命たち(複数)
第231話:神八井耳命は三毛入野 第232話:内色許男命は武埴安彦命!
第274話:八咫烏もウツシコオ 第275話:事代主もウツシコオ?
第279話:開化天皇 第280話:建角身命もウツシコオ
第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第256話:ウガヤフキアエズのミコト
第244話:大津神社と建南方富命 第245話:豊御気主命は三毛入野!
第246話:高御産巣日神(高木神) 第247話:今迦毛大御神と天若日子
第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子 第251話:猿田彦は塩土老翁神
第252話:迦毛大御神は崇神天皇! 第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!
第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命
第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命 第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥
第395話:天日鷲命は、、、
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