邪馬台国の水軍(7):大山祇神社と三島
- tootake
- 8月20日
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更新日:8月20日
第780話 #多田神社 #久安寺
大山祇神社は、愛媛県今治市大三島町宮浦にあります。伊予国一宮で、日本総鎮守とも称されています。全国にある大山積神を祭る神社の総本社です。主祭神の大山積神は「三島大明神」とも称され、当社から勧請したとする三島神社は四国を中心に新潟県や北海道まで分布しています。
大山積神(おおやまつみのかみ)は、「和多志大神(わたしのおおかみ)」とも言われており、山の神と思われそうですが、瀬戸内海の要所に位置することなどから、大山祇神社では海の神とです。和多志大神の「和多志」は「渡し」で船で物を運ぶということです。~第28話:三島水門~全ての道は三島に通じる。
諸説ありますが、大山祇は、三島の神です。
仁徳天皇の御世に百済より渡来して津の国の御島(三島)に鎮座していたといいます。
「津の国の御島」とは摂津国三島(高槻市三島江)を指すとされ、大山祇は本来は三島の神です。元々淀川の川中島(御島)に祀られていたといい、社伝では仁徳天皇が茨田堤を築くにあたって、淀川鎮守の神として百済から遷り祀られたといいます。~『釈日本紀』(『伊予国風土記』(逸文)越智郡御島の条)
~第265:大山祇は三島(摂津)の王 第344話:聖徳太子伝説~堀江と茨田堤
第746話:茨田堤と「呉の勝」:茨田勝
社伝(大三島記文)によると、大山祇神子孫の小千命(乎千命、おちのみこと)が大三島に勧請したとされています。この小千命(乎千命、おちのみこと)は、:第778話:邪馬台国の水軍(5):小千御子で書いた小千御子=台与です。境内には乎千命御手植の楠が今でも見られます。
戦国時代の瀬戸内海の覇者といえば、村上水軍です。
能島村上氏の系図では、自らの出自を村上天皇の皇子具平親王の子源師房を祖とする村上源氏としています。因島村上氏にも同様の起源を主張する系図が残されており、信濃村上氏に残る系図には、源頼信の次男源頼清が村上天皇の皇子為平親王の子源憲定村上姓を名乗ったとする伝説が伝わっています。しかし、伊予越智(おち)氏の庶流との説もあります。
村上水軍(むらかみすいぐん)は、日本中世の芸予諸島付近の海域で活動した水軍(海賊衆)で「三島村上氏:さんとう村上」とも呼ばれます。「三島」は本拠にしている島が因島、来島、能島であるからとされていますが、この「三島」も、元々は三島郡(大阪府茨木市~高槻市)の地名です。~第6話:三島(御島) 本当の奈良
村上水軍の村上家の起源とは、信濃村上氏とされていますが、信濃村上氏も元は河内源治です。河内源治は、清和源氏の武士団を摂津国川辺郡多田(兵庫県川西市多田)に最初に形成した源満仲の三男の源頼信を祖とします。頼信の長兄は摂津源氏の祖の源頼光であり次兄は大和源氏の祖の源頼親である。源頼信は、河内国古市郡壷井(大阪府羽曳野市壷井)を本拠地とし、本拠地が河内国であることから「河内源氏」と呼ばれています。
兵庫県川西市多田院多田所町にある多田神社(ただじんじゃ)は、「清和源氏発祥の地」と呼ばれています。兵庫県川西市は、第39話:御牧入彦(崇神天皇)はイニエ(猪名)
では、次のように書いています。「大阪府の北西に猪名(イナ)という地域があります。古代は為奈部(イナベ)と呼ばれていました。茨木市、吹田市、箕面市、池田市、兵庫県の猪名川町あたりです。崇神天皇の和風諡号は、(ミ・マキ・イリヒコ)です。このイニエという名前が、イナに由来すると言われるのが、上垣内憲一先生です。 ina :イナは音韻の法則から inie:イニエに変換するとのことです。」
大阪府の茨木市、吹田市、箕面市、池田市、兵庫県の猪名川町もかつての摂津国(三島)です。
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<蛇足の追記>
・多田神社の「多」は、多氏のことだと思います。
・この多田神社この近くに、久安寺(大阪府池田市伏尾町)があります。創建は、このブログではお馴染みの、行基です。 行基は、なぜかこのブログに予期せず登場します。行基の初出は、第625話:大阪と邪馬台国:美木多(堺市南区)
・安満遺跡(あまいせき)は、大阪府高槻市にある弥生時代の環壕集落の遺跡。三島平野の東端部に位置し、高槻市東部を流れる桧尾川が形成した扇状地に立地しています。
三島は地方で初めて米作を始めた土地であり、三島(三嶋)は溝咋神社(大阪府茨木市五十鈴町)の近くには、三島鴨神社(大阪府高槻市三島江)があります。三島鴨神社の祭神の大山祇神は、大三島の大山祇神社へ移ったとされます。三島はそもそも「御島」だったのでしょう。~第773話:阿万(あま)氏と西都原伊古墳群
関連項目:第779話:邪馬台国の水軍(6):忽那水軍
:第778話:邪馬台国の水軍(5):小千御子
:第777話:邪馬台国の水軍(4):彦狭島命と建借間命
:第776話:邪馬台国の水軍(3):因支氏と讃留霊王
:第775話:邪馬台国の水軍(2):津守氏
:第774話:邪馬台国の水軍(1):阿万氏
※これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。
~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>



大山積神は、「和多志大神」とも言われており、山の神と思われそうですが、瀬戸内海の要所に位置することなどから、大山祇神社では海の神とです。和多志大神の「和多志」は「渡し」で船で物を運ぶということです。#多田神社 #久安寺
<これまでウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>
第374話:牛鹿臣はウツシコオ! 第371話:彦狭島命~吉備児島
第372話:建日方別:彦狭嶋命 第369話:神武西征~健磐龍命
第365話:君が代(2):君はウツシコオ 第363話:彦はすべて、ウツシコオ
第324話:武内宿禰はウツシコオ!! 第325話:天之日矛はウツシコオ
第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口 第327話:于道朱君の衝撃~新羅
第328話:沙至比跪(サチヒコ) 第329話:アメノヒボコはウツシコオ
第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬) 第331話:朱智神社~迦邇米雷王
第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?
第380話:猿田彦は異国人 第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰
第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛!
第336話:大屋彦~根の国は和歌山 第337話:阿多賀田須命~宗像氏
第338話:月読命(ツクヨミ) 第349話:天児屋命はウツシコオ!!
第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考 第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命
第318話:空海のルーツは内色許男命! 第319話:和知津美命はワタツミ!!
第320話:欠史八代はヤマト=三島 第230話:三嶋溝抗命たち(複数)
第231話:神八井耳命は三毛入野 第232話:内色許男命は武埴安彦命!
第274話:八咫烏もウツシコオ 第275話:事代主もウツシコオ?
第279話:開化天皇 第280話:建角身命もウツシコオ
第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第256話:ウガヤフキアエズのミコト
第244話:大津神社と建南方富命 第245話:豊御気主命は三毛入野!
第246話:高御産巣日神(高木神) 第247話:今迦毛大御神と天若日子
第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子 第251話:猿田彦は塩土老翁神
第252話:迦毛大御神は崇神天皇! 第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!
第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命
第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命 第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥
第395話:天日鷲命は、、、 第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇
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