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tootake

大山祇は三島(摂津)の王

更新日:7月9日

第265~大山咋神と大山祇を混同していました。


琵琶湖の近くにある比叡山の麓にある日吉大社(滋賀県大津市坂本)では、大己貴神(大国主)と大山咋神が共に祭られています。社名の「日吉」はかつては「ひえ」と読みましたが、第二次世界大戦後は「ひよし」を正式の読みとしています。「ひえ」は比叡山の「ひえ」です。668年に、大津京鎮護のため大和国大神神社の祭神である大物主神を大己貴神として勧請し、新たに西本宮を建てて祀ったといいます。これは大己貴神の別名である大国主神の和魂が大物主神であると日本神話に書かれているため、両神が同じ神とみなされたためでだそうです。


出雲王家伝承では、「三島氏は交易により栄えて、有力な豪族になっていた。摂津市から山城国の西南端までを、分家を含めた三島氏が領地としていたが、その地も出雲王国の一部であった。多くの摂津の人々を引き連れ、クシヒカタは奈良盆地を通り、金剛山地の東麓・葛城地方(御所市)に移住した」「出雲と大和のあけぼの」斎木 雲州 (著)p82

「活玉依姫が富王家に嫁いだので、実家の三島家は出雲王族とみなされた・・・・・また、大勢の出雲人がついていったので、三島周辺の高槻市から京都府向日市にかけての一帯は、富王家の領地のようになった。そこには、出雲系の三島鴨神社が鎮座している」「出雲王国とヤマト政権」p157 出雲系の鴨氏 | aohitogusa saboのブログ (ameblo.jp)より引用

とあり、三島氏は出雲王家の親族であったとされています。出雲王家こそが呉の勝の一族=カモ族です。山陰の地名の出雲とは元々は無関係です。


それ以外の部分の上記は、私がウガヤフキアエズ(カモ族)が一族を引き連れ、紀州の名草から三島にきて大山祇と和し大和(邪馬台国)誕生したという私の説と同じです。邪馬台国の誕生


比叡山の地主神である大山咋神大山祇:下記は、もともとは三島の豪族だったが、出雲富家と姻族になり、同族に扱われるようになったと「古代氏族系譜集成」宝賀寿編著 山城加茂氏・加茂権主系図 や、「古代豪族系図収覧」近藤敏僑編 にあります。この出雲富家も出雲族は鴨族です。呉の勝一族です。 出雲富家のトミ(富)は登美彦(とみひこ=長脛彦)のトミです。


日吉大社の社伝では、「大山咋神、亦の名は山末之大主神、此の神は近淡海の日枝山に坐す、亦、葛野の松尾に坐して、鳴鏑を用つ神なり」とあります。

鳴鏑は放つと音が出る「鏃(ヤジリ)」のことです。この鳴鏑が音がなる神器であることから私は銅鐸のことではとつい考えてしまいます。だとすると前号で書いた記事が生きてきます。

つまり大山祇=大日彦を中心とした三島一族は、東奈良遺跡、安満遺跡で銅鐸を製造しレガリアとして政治的にしていたところ、後からやって来た呉の勝=ウガヤフキアエズ=素戔嗚(孝霊天皇)一族がやってきて三島一族と戦い、真舌姫(細姫)=市杵島姫神=神大市比売(大山祇命の娘)を娶ることと銅鐸の製造を止め、銅鏡を製造することを条件に和睦したという筋書きです。銅鐸から銅鏡へ


日吉大社の摂社のひとつ樹下宮には、大山咋神の妃神として「鴨玉依姫命」が、祀られています。鴨玉依姫命(カモのタマヨリ姫)とは素戔嗚=ウガヤフキアエズの后となった真舌姫(細姫)=市杵島姫神=神大市比売(大山祇命の娘)ことです。玉依姫


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<後記>

大山咋神と大山祇を混同していました。

大山咋神は日枝山の神なのに対し、大山祇神は個々の山というよりも普遍的・代表的存在としての山の神であるとされています。古事記では、ひ孫と曽祖父の関係として記されており、大山咋神の父である大年神(饒速日)の母:神大市比売の父が大山津見神(大山祇神)とされています。ということは大山咋神は大彦と兄弟もしくは大彦本人かもしれません。

大山祇はもともとは山の神ではなく、和多志=渡しの大神」と言われていることから、淀川の水運を管理・支配していた人物です。


この記事では大山咋神=大山祇としています。私だけでなく過去の人々も大山咋神=大山祇を混同していたようです。混同の例としては、三島神社に大山咋神が祀られていたり、逆に日枝神社に大山祇神が祀られている場合が挙げられます。この他に、1702年に撰せられた神道名目類聚抄は、松尾大社が酒造の神とされるゆえは無く、梅宮大社の酒解神(大山祇神)と混同されたことが起原であると指摘されています。賀茂神社の神についても、南北朝時代の北畠親房が記した「二十一社記」は、(松尾神(大山咋神)ではなく)三島神(大山祇神)と同じと記述してしまっています。





※このプログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

 今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。 

※これまでの記事はこちらです。



日吉大社



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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
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天日方奇日方命 (hidemaru3375.com)

はウガヤフキアエズ

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秀丸 遠嶽
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