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空海(5):天才

  • tootake
  • 4 時間前
  • 読了時間: 7分

第792話~空海と難升米


世の中には、アインシュタイン、ベートーベン、モーツァルトなどの様々な天才がいますが、そんな天才たちの中でも、頭が良かったのは空海(弘法大師)でしょう。空海の梵字・悉曇(今でいうサンスクリット)の語学力は抜群でした。長安で醴泉寺の般若三蔵や牟尼室利三蔵から学んだことは史料などから明らかですが、実質的に1年程度の学習であれほどのレベルに達するはずがありません。まちがいなく渡唐以前にサンスクリットの語学(文法・修辞・字体・発音・漢訳・和訳)を学んでいたと思われます。


では一体、どこの誰について学んだか、空海はこれを明かしませんでしたが、空海の超人的な偉業は自身の異能によるところが大きいことは言うまでもありません。そして、古代日本の産業技術や権力構造を実際に動かしていたに秦氏との親和関係なしには成しえなかったとも言えます。空海のすごさは、そのルーツに由来するのか、異国の人や言葉や文化や技術を苦もなく受け容れ、理解し、それを自分のものにしてフル活用するところです。この並外れた能力、つまりマルチタレント(多才)性に偉業の秘密があるといってよいでしょう。


このブログでは、空海については、第318話:空海のルーツは内色許男命!

で空海は、スサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)の子孫だとしています。


このブログでは、ウツシコオ(内色許男命)は、難升米=思兼神つぃています。


日本書紀には「思兼神」と記され、「思」は思慮、「金」には「兼」の字を充て、「多くの思慮を兼ねている神様」とされ、思金大神のお働きを「深謀遠慮」と表現されており、将来を見据えたビジョンを描く知恵の神であります。

思金大神は「八意(やごころ)思金大神」とも称され、「八意」とは多くの意見を聞くと解し、この神格への尊称であることから「八意様」ともしております。

最も有名な話では、岩戸隠れの際に、天の安原に集まった八百万の神に天照大御神を岩戸の外に出すための知恵を授けたこととされています。国譲りでは、葦原中国に派遣する神の選定を行っています。その後、天孫降臨で邇邇芸命(=台与)に随伴した記紀には記載されています。


空海の天才的な才能は、難升米=ウツシコオの遺伝子を引き継いでいるとしか思えません。


以下、はAIによる文章です。


難升米(なしめ/なんしょうまい/なんしょうめ)は、3世紀の邪馬台国の女王・卑弥呼が魏に遣わした使者であり、その事績は『魏志倭人伝』に記録されています。彼の活動は、外交・軍事・儀礼の面で非常に重要な意味を持ち、倭国の対外関係を象徴する存在でもあります。

🌏 難升米の主な事績

🏛 魏への使節としての活動

  • 景初3年(239年)、卑弥呼は難升米と都市牛利を帯方郡に派遣し、魏の皇帝への謁見を求めた。

  • 皇帝はこれを喜び、卑弥呼に「親魏倭王」の称号と金印紫綬を授けた。

  • 難升米自身も「率善中郎将」に任命され、銀印青綬を授与された。

🎁 朝貢と下賜品

  • 難升米は魏に対して、生口(奴隷)や班布などを献上。

  • その返礼として、魏からは絹織物、刀、銅鏡、真珠、鉛丹など莫大な下賜品が与えられた。

  • 朝貢は形式的な臣従でありながら、実質的には経済的利益をもたらす外交手段だった。

🏳 黄幢の授与と軍事的象徴

  • 正始6年(245年)、魏の皇帝は難升米に「黄幢(こうどう)」という軍旗を授けた。

  • これは魏の軍事的権威の象徴であり、邪馬台国における難升米の地位が軍事的にも高かったことを示唆する。

🤝 狗奴国との和平仲介

  • 正始8年(247年)、帯方郡の張政が倭国に派遣され、狗奴国との和平を仲介。

  • この際、難升米に黄幢と詔書が正式に手渡された。


難升米と空海は時代も役割も異なる人物ですが、両者ともに「外との交流を通じて日本文化の形成に寄与した」という点で、深い比較が可能です。以下に、両者の事績を象徴的・文化的・政治的観点から比較してみましょう。

🏯 難升米 vs 空海:事績比較表

観点

難升米(3世紀)

空海(774–835年)

時代背景

邪馬台国期、倭国の対外関係が始まる時代

平安初期、国家仏教と密教が融合する時代

主な役割

卑弥呼の使者・外交官・軍事指導者

密教僧・文化伝播者・教育者

対外交流

魏への使節として渡航、朝貢・官位授与

唐に留学し、密教・文芸・技術を習得

象徴的授与

魏から「黄幢(軍旗)」と官位「率善中郎将」

唐から密教の法統を授かり「伝法阿闍梨」に

宗教的側面

卑弥呼の「鬼道」を補佐する軍事的存在

真言密教の開祖、曼荼羅・加持祈祷の体系化

文化的影響

倭国の外交儀礼・軍事象徴の形成

曼荼羅・梵字・五大明王などの視覚文化を導入

政治的影響

倭国の代表として魏に認知される

朝廷と密接に関わり、東寺を賜るなど国家仏教に貢献

後世の評価

邪馬台国の実質的指導者との説も

弘法大師として神格化、民間信仰にも浸透


🧭 象徴的・儀礼的比較

  • 難升米の黄幢は、魏の軍事的権威を倭国に移植する象徴であり、後の「征夷大将軍」や「錦の御旗」に通じる可能性があります。

  • 空海の伝法灌頂は、密教の法統を受け継ぐ儀礼であり、国家仏教の中枢に密教を位置づける象徴的行為でした。

両者とも「外来の権威を受け取り、それを日本的文脈に再構成する媒介者」として機能していたと言えるでしょう。

🏞 地理と文化の交差点

  • 難升米は魏との交流を通じて、九州北部(伊都国など)に外交・軍事の拠点を築いたとされます。

  • 空海は高野山という聖地を開き、山岳信仰と密教を融合させることで、地理と宗教の新たな関係性を創出しました。


難升米は「国家の外向きの顔」として、空海は「文化と精神の内なる深化」として、それぞれ異なるベクトルで日本の形成に寄与しました。両者は、外来の権威や知を受け入れ、それを日本的な文脈に翻訳・再構築する「文化の媒介者」として共鳴しているのです。

もっと掘り下げるなら、黄幢と曼荼羅の象徴性、魏の官位と密教の灌頂儀礼の構造的比較なども面白いですよ。どちらを深堀りしましょうか?


  • 難升米は卑弥呼の「外交官」であると同時に、「軍事指導者」としての側面も持っていたとされます。

  • 一部の説では、卑弥呼の権力を凌駕し、実質的な倭国の代表者だった可能性も論じられています。

  • 難升米の事績は、卑弥呼の「鬼道」とは異なる、儀礼的・軍事的・外交的な権威の象徴として読み解くことができます。黄幢の授与は、魏の帝権が倭国の政治構造に影響を与えた象徴的行為であり、山岳信仰や神宝の授与といった日本古代の儀礼体系とも通底する可能性があります。


難升米=スサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)の子と思われる台与(豊)もその天才の資質を持っていたと思われます。台与は、ヤマトトモモソ姫、ヤマトタケルとしてその業績が記紀には記載されています。~第516話:満濃池:空海と秦氏と台与(豊)


<空海シリーズ>

第789話:空海(2):阿刀氏

第788話:空海と秦氏


これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>




ree

 
 
 

1件のコメント

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tootake
3時間前
5つ星のうち5と評価されています。

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

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第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

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第336話:大屋彦~根の国は和歌山  第337話:阿多賀田須命~宗像氏

第338話:月読命(ツクヨミ)      第349話:天児屋命はウツシコオ!!

第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考    第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命

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