top of page

阿万(あま)氏と西都原伊古墳群

  • tootake
  • 6 日前
  • 読了時間: 4分

第773話 #西都原 #邪馬台国


前回:安満遺跡は高天原?では、安満(あま)は大阪府高槻市の地名であると述べました。

隋書の倭国伝には、九州王朝の天子「多利思北孤」の姓が「阿毎(あま)」であったと記されています。


兵庫県南あわじ市には「阿万」という地名が奈良時代から存在しており、淡路国南部一帯に「阿万荘」を領し、中世期には、阿万氏は南海の水軍領主(海人=あま)として、海上交通と沿岸防衛を一手に担っていました。


阿万(あま/あまん)氏は、現代日本において比較的珍しい姓ですが、その分布と語源には古代史との深い関わりがあると考えられています。特に宮崎県を中心とした分布は、九州王朝との関連を示唆する興味深い手がかりとなっています。「阿万」「阿萬」姓は、宮崎市・西都市に集中している事実があり、古墳分布と姓分布は偶然とは思えないくらい重なっています。宮崎県での分布の濃密さと古墳群との関係から、地名起源だけでは説明しきれない歴史的背景があると考えられています。これらの点から、阿万氏は古代倭国王族の末裔である可能性があるという作業仮説が提起されています。

具体的には、「阿毎」は王族に限定された姓であったとする仮説、西都原古墳群との地理的重なりかりとなっています。


※地理的分布と人口~GTP-5により作成

都道府県

阿万姓の人口

備考

宮崎県

約600人

西都原古墳群周辺に集中

兵庫県

約90人

南あわじ市に分布

鹿児島県

約60人

指宿市など

大阪府

約50人

枚方市などにも少数分布枚方市などにも少数分

<考察>

・枚方*に少数分布し、九州に多く分布しているのは、このブログでは何度も述べているように崇神天皇の疫病の大流行により、多くの民が移住したからでしょう。

*枚方は私が邪馬台国とする地です。第1話:邪馬台国はミマキ国 ~枚方


・鹿児島県に分布が見られるのは隼人族が大住(京都府京田辺市)から移住したからです。


・森浩一氏は、鹿児島県肝属郡東串良町新川西にある唐仁古墳群(とうじんこふんぐん)の前に初めて立った時、「奈良か大阪で中期古墳群の前に建っているような錯覚をした。」と書いておられます。~P190「記紀の考古学」


・西都原古墳群との地理的重なり~「阿万」「阿萬」姓が宮崎市・西都市に集中している事実があり、これらの点から、阿万氏は古代倭国王族の末裔である可能性があるという作業仮説が提起されています。西都原は邪馬台国九州説の方々にとっては聖地のような場所です。

原田常治氏は「上代日本正史」で西都原こそは邪馬台国とされておられます。しかし、西都原古墳群(宮崎県西都市)は、日本最大級の古墳群です。その長い築造期間は、古墳時代の始まりから終焉までをほぼ網羅しており、まさに古墳時代の縮図とも言える存在です。

ただし、4世紀初頭から7世紀前半にかけて築造されたものばかりで、邪馬台国の時代よりもかなり後のものです。


※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>



ree

 
 
 

2 Comments

Rated 0 out of 5 stars.
No ratings yet

Add a rating

tootake
6日前
Rated 5 out of 5 stars.

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?

第380話:猿田彦は異国人     第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰

第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛! 

第336話:大屋彦~根の国は和歌山  第337話:阿多賀田須命~宗像氏

第338話:月読命(ツクヨミ)      第349話:天児屋命はウツシコオ!!

第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考    第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命

第318話:空海のルーツは内色許男命!   第319話:和知津美命はワタツミ!!

第320話:欠史八代はヤマト=三島    第230話:三嶋溝抗命たち(複数)

第231話:神八井耳命は三毛入野    第232話:内色許男命は武埴安彦命!

第274話:八咫烏もウツシコオ   第275話:事代主もウツシコオ?

第279話:開化天皇          第280話:建角身命もウツシコオ

第263話:中臣氏~中臣烏賊津      第256話:ウガヤフキアエズのミコト

第244話:大津神社と建南方富命  第245話:豊御気主命は三毛入野!

第246話:高御産巣日神(高木神)  第247話:今迦毛大御神と天若日子

第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子  第251話:猿田彦は塩土老翁神

第252話:迦毛大御神は崇神天皇!  第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!

第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命

第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命  第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥

第395話:天日鷲命は、、、  第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇


hidemaru3375.com/post/ヒコユキからウツシコオへの過程

Like
bottom of page