邪馬台国と大河(2):千曲川:伊豆毛神社
- tootake
- 9月18日
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更新日:9月18日
第809話
新潟県直江津から20Kmほど南下した北国街道と飯山街道の分岐点あたりに小出雲村があります。伊豆毛神社は、 長野県長野市豊野町豊野にあり、この小出雲と伊豆毛神社を結ぶ道が、古代の出雲の人々が千曲川下流域へ向かう際に通る古代の主要ルートだったとする説があります。
伊豆毛(いずも)神社の創祀年代不詳ですが、社地は現在の境内から戌亥(西北)の方角十余町、上伊豆毛の北端(八雲台)に在ったいいます。信州の神社百選では、古くは出雲宮、出雲大明神と称したとあります。伊豆毛神社の祭神は、素盞嗚命 、大己貴ですが、他にも、出雲建子命~大日本史、神祇志料、大日本神社史、伊勢津彦命*~神名帳考證
などとされています。豊野村ほか六ケ村の総社として崇敬された神社です。
このブログでは、出雲については、第797話:桜井市(奈良県)は出雲
第674話:伊豆・出石・出雲などで書いてきたように出雲=台与のこととしています。
伊豆・出石・出雲の地名の元となったのは、山背国(京都府)相楽郡の伊豆美(いずみ:水泉)です。
古代の出雲の人々とは、スサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)と台与のことだと思います。
千曲川流域には、「佐久」という地名もあります。
善光寺を建てたと考えられるのは金刺氏の一族です。金刺氏の一族は、百済に渡航して活躍し、百済王善光から名を取って善光寺としたのではないかと思われています。
金刺氏は金析(かなさく)と音が通じ同じだと思われます。「かなさく:金析」は、宇都志日金拆命(うつしひ・かなさくのみこと)のことで、安曇氏、安曇犬養氏、海犬養氏の祖とされており、第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命 では、宇都志日金拆命はスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)であるとしています。
この辺りは、安曇氏の拠点地だったのです。~第591話:彦狭知の物語(3)~安曇氏
伊豆毛神社の付近には、千曲川があります。千曲川とは、曲がりくねった川ということでしょう。千曲川流域の洪水で最も古いものは、日本紀略などに仁和4年(888年)が記録されています。最大の洪水は1742年(寛保2年)に起き、「戌の満水」と呼ばれています。徳川幕府治世の時代を通じて64回の水害が記録されていたとされています。
千曲川は、埼玉県・山梨県・長野県の県境に位置する甲武信ヶ岳の長野県側斜面(南佐久郡川上村)を源流とし、八ヶ岳、関東山地などを源流とする諸河川と合流しつつ佐久盆地(佐久平)、上田盆地(上田平)を北流する。長野盆地(善光寺平)の川中島の北端に該当する場所で、飛騨山脈を源流とし松本盆地(松本平)から北流してきた犀川と合流します。
第754話:釈尊寺(布引観音)でも千曲川のことを書きました。
釈尊寺は、長野県小諸市大久保にあり、寺伝によれば、神亀元年(724年)に行基が開き、聖徳太子が作ったとされる聖観音を祀ったと伝えられています。
そして釈尊寺は、私が邪馬台国とする大阪府枚方市(ミマキ国:御牧国)にもあり、地名にもなっています。〒573-0112
開基は、やはり行基です。枚方市の釈尊寺は行基寺とよばれていました。本尊「木造釈迦如来像」は、大阪府の有形文化財に指定されています。
台与が河川の治水工事を行った場所には、必ずと言ってよいほど行基が来て寺を建立しています。~第679話:伊豆美神社~東京都狛江市
行基は、なぜかこのブログに予期せず登場します。行基の初出は、第625話:大阪と邪馬台国:美木多(堺市南区)で、この回では、「行基が掘削指導した貯水池としては、昆陽池(昆陽池公園内、兵庫県伊丹市)、久米田池(大阪府岸和田市) などがあり、また狭山池(大阪狭山市) 日本最古のダム式貯水池(溜池)を改修しています。
が治水のためにこの辺りに来たことを示すのが、伊豆毛神社だと思います。
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*伊勢津彦命は、第354話:伊勢津彦はタケミナカタ で、タケミナカタ=台与のこととしています。
関連項目:第696話:ヤマトタケルの足跡を訪ねて(6)~熊野皇大神社・生島足島神社
:第675話:諏訪大社と出早雄命
これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。
~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。
※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>




下立松原神社 - Wikipedia
<これまでウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>
第374話:牛鹿臣はウツシコオ! 第371話:彦狭島命~吉備児島
第372話:建日方別:彦狭嶋命 第369話:神武西征~健磐龍命
第365話:君が代(2):君はウツシコオ 第363話:彦はすべて、ウツシコオ
第324話:武内宿禰はウツシコオ!! 第325話:天之日矛はウツシコオ
第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口 第327話:于道朱君の衝撃~新羅
第328話:沙至比跪(サチヒコ) 第329話:アメノヒボコはウツシコオ
第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬) 第331話:朱智神社~迦邇米雷王
第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?
第380話:猿田彦は異国人 第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰
第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛!
第336話:大屋彦~根の国は和歌山 第337話:阿多賀田須命~宗像氏
第338話:月読命(ツクヨミ) 第349話:天児屋命はウツシコオ!!
第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考 第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命
第318話:空海のルーツは内色許男命! 第319話:和知津美命はワタツミ!!
第320話:欠史八代はヤマト=三島 第230話:三嶋溝抗命たち(複数)
第231話:神八井耳命は三毛入野 第232話:内色許男命は武埴安彦命!
第274話:八咫烏もウツシコオ 第275話:事代主もウツシコオ?
第279話:開化天皇 第280話:建角身命もウツシコオ
第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第256話:ウガヤフキアエズのミコト
第244話:大津神社と建南方富命 第245話:豊御気主命は三毛入野!
第246話:高御産巣日神(高木神) 第247話:今迦毛大御神と天若日子
第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子 第251話:猿田彦は塩土老翁神
第252話:迦毛大御神は崇神天皇! 第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!
第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命
第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命 第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥
第395話:天日鷲命は、、、 第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇
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