桜井市(奈良県)は出雲!!
- tootake
- 9月6日
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更新日:9月6日
第797話
奈良県桜井市の三輪山の南東に位置し、出雲という地名があります。
古代には「出雲荘」と呼ばれる荘園もあり大神神社との信仰的なつながりが強い場所と考えられています。十二柱神社:出雲集落の中心には十二柱神社が鎮座しており、いわゆる出雲系の神々(12柱)が祀られています。
桜井市周辺には、「出雲」呼ばれる地がいくつもあります。
・出雲(いずも):国道165号線沿い(長谷寺方面)~十二柱神社が鎮座。野見宿禰の五輪塔があり、出雲人形の産地でもあります。境内には野見宿禰の五輪塔もあり、相撲神としての信仰も見られます。
・出雲屋敷:狭井川北方(三輪山の東麓)~地元伝承に残る地名。神官や荘官の居住地だった可能性があり、大神神社との関係が深い場所です。
・出雲荘(いずものしょう):桜井市江包・大西付近~興福寺領の荘園。11世紀以降に成立し、鎌倉期には均等名荘園として整備された。荘官に春日社神人が就任。
出雲荘は興福寺領の荘園であり、春日社神人が荘官を務めるなど、神社・寺院・荘園が連携した宗教的ネットワークが存在していました。
出雲荘・出雲屋敷・出雲集落は三輪山の周囲に位置し、信仰の中心から荘園・居住地が広がり、三輪山を中心とした放射状配置になっています。
一般的に、この奈良県桜井市の出雲については、島根県の出雲との関連でとらえられています。そのため、大国主や大物主は出雲系の神々ととらえられているようです。
しかし、このブログでは、島根県の出雲については、疑いを持っていました。出雲大社は、古事記、日本書紀が創作されたときに、出雲神話が創作であることを疑われないように島根県に出雲大社を創設したのだとしてきました。
~第41話:出雲神話の真実 第603話:鉱物と邪馬台国(1)~出雲と鉄
そもそも出雲神話は建御雷神(タケミカズチ)や建御名方神(タケミナカタ)など国譲り神話に登場する神々が出雲と関係ない神であることから、この出雲神話は中央(大和政権)の創作であると見る説があります。~大国主神 – 國學院大學 古典文化学事業
京都市の下賀茂神社の近くに出雲路という地名があります。東大阪市の枚岡神社は出雲井本町にあります。そして、桜井市には「出雲(いずも)」という地名が実際に存在します。
このように、桜井市の「出雲」は単なる地名ではなく、古代の神話・信仰・文化交流の痕跡を今に伝える重要な場所です。特に三輪山との関係や、出雲系神々の鎮座地としての意味は、神話研究や地名学の観点からも非常に興味深いものがあります。出雲系神々は、第314話:海人族~ワタツミで書いたように阿曇(安曇)族です。
※出雲という地名は、出雲=台与と言ってよいくらい、この奈良県桜井の出雲は重要な地です。
第674話:伊豆・出石・出雲では、「伊豆・出石・出雲の地名の元となったのは、山背国(京都府)相楽郡の伊豆美(いずみ:水泉)であると書きました。誰もこんな話を信じないと思いますので、証明してみます。→第679話:伊豆美神社~東京都狛江市」と書きました。
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<蛇足の追記>
十二柱神社は、桜井市出雲にあります。ここは、長谷寺の近く、武烈天皇泊瀬列城宮跡といわれています。 泊瀬は長谷で長谷寺の近くです。
第666話:長谷寺では、泊瀬(はせ)の地を補陀落山に見立て、小泊瀬の険しい崖に懸崖造りのお堂を建て、自然湧出に見立てた盤石に観音を安置しています。「磐石に立つ」ことが長谷観音にとっては大きな意味があるのです。磐座神社の磐座(いわくら)とは、古代より神として信仰されている巨大な岩のことです。磐(岩)は台与のキーワードです。
~磐衝別命と健磐龍命 第666話:元伊勢(13)~長谷寺・與喜天満宮
・武烈天皇は「しきりに多くの悪行をなさって、一つも善業を行われなかった。さまざな酷刑をご覧にならないことはなく、国内の人民は、みな震え怖れていた。」と言われていように悪名高き武烈天皇ですが、この出雲=泊瀬(初瀬、長谷)と関係があることから、武烈天皇も台与を意識して創作された人物だと思われます。
これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。
~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。
※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>

出雲人形の産地:この地域では「出雲人形」という素朴な土人形が作られており、伊勢街道を通る参詣客の土産物として親しまれていました。


矢奈比売神社 - Wikipedia 八野若日女命 天竜川 磐田市
<台与シリーズ>
hidemaru3375.com/post/天鈿売命(うずめ)は台与(豊)
https://www.hidemaru3375.com/post/かぐや姫は、台与(とよ)
https://www.hidemaru3375.com/post/磐井の乱と台与
https://www.hidemaru3375.com/post/豊受姫(豊受大神)は崇神天皇
https://www.hidemaru3375.com/post/火明命は饒速日なのか??
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hidemaru3375.com/post/台与と秦氏 敏達天皇は台与(豊)
衣通姫(そとおりひめ)は台与(豊) 雄略天皇は台与(豊)!
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饒速日(ニギハヤヒ)は台与①~稲作 台与は饒速日②~交野市倉治
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