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国栖と塞の神~川上鹿鹽神社

  • tootake
  • 2 時間前
  • 読了時間: 6分

第1092話


川上鹿鹽神社は、奈良県吉野郡吉野町樫尾にあります。創建・由緒は詳らかでありません。祭神は、天照皇大神、忍穗耳命、瓊瓊杵命です。瓊瓊杵尊:ニニギは台与です。


記紀の応神天皇の段に、吉野に住んでいた国栖(くず/くにす)と呼ばれる人々が「白檮上(かしのふ)」に横長の臼を作り、それを用いて酒を造り応神天皇*に振る舞い歌ったことが記されています。*応神天皇は台代です。~第581話:応神天皇(第15代)は台与

奈良県吉野町は、今でも国栖の里と称しており、伝統的な集落で、古代からの文化や手仕事が息づく地域です。

近隣の南国栖に鎮座する「浄見原神社」では国栖の人々が伝えたという歌舞「国栖奏」が行われているなど、この辺り一帯が国栖と呼ばれた人々の拠点であったとされています。

 

川上鹿鹽神社は樫尾地区と川上村西河地区とを短絡する「五社峠」に位置しており、峠の神として道を往来する人々を守護する幸の神(サイノカミ)な神格として信仰されていたとおもわれます。サイノカミ(幸の神)は猿田彦=ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王=難升米です。


吉野川(紀の川)は、川上村大滝付近から吉野町宮滝付近まで大きく蛇行しており、このうち川上村西河と吉野町樫尾は尾根一つ隔てているだけであり、人々は、この尾根の鞍部(五社峠)を越えていました。勾配の大きい急な峠道で、川沿いを進み迂回するのに比べて距離が3分の1ほどであったので、徒歩時代には東熊野街道として盛んに使われていました。


現在は国道169号に五社トンネルが通っており、五社峠は峠道としては廃れてしまっています。

地名が「五社」である理由として考えられるのは、山岳信仰の峠では、道祖神・境界神・小祠が複数存在することが多く、川上鹿鹽神社以外の社は失われているためと思われます。


そして、国巣は、常陸風土記では国巣は「土蜘蛛:つちくも」「八衢萩:やつかはぎ」とも称したとあります。

第824話:穴太寺と穴太衆=土蜘蛛では、土蜘蛛は台与の配下の土木工事の集団であるとしました。第828話:久伊豆神社:関東武士は土蜘蛛!では、関東の武士団:武蔵七党は、多摩川、利根川の河川工事を行った台与直属の土木工事人=土蜘蛛の末裔だとしました。


八衢萩(やつかはぎ)の、「萩」は「脹脛(ふくらはぎ)」とすると意味がよくわかります。「やつかはぎ」は八衢比売神(やちまたひめのかみ)・八衢比古神(やちまたひこのかみ)のことです。~第663話:卑弥呼の残像:元伊勢(10)~御杖神社


ちまたは「道(ち)股(また)」の意味、道の分かれる場所・いわゆる辻(十字路)や町中の道、物事の境目、分かれ目などを指すします。古代伝承にある民間信仰の神、八衢比売神(やちまたひめのかみ)・八衢比古神(やちまたひこのかみ)の両神は、道俣神として古事記に登場しています。「やちまた」とは袴(褌)つまり今で言うズボン(パンツ)のことです。ズボンが右足と左足に分かれることから、八衢比古(やちまたひこ)は道の分岐で行方をしめす道案内の神とされたのです。伊弉冉尊の褲(はかま)から道俣が生まれてたとされています。衢(ちまた)は一般的に四つ辻や分かれ道、あるいは道そのものを意味する言葉です。八衢は八つ、もしくは多数に別れる道を司る神と解釈されます。

もともとは道(ち)の股(また)から来ています。現在でも使う”チマタのウサワ”の”巷”もこれが語源で、人の集まり、世間という意味で使われています。八衢比古は道案内の神である猿田彦=道祖神=ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王のことです。


第393話:アラハバキは、、、では次のように書きました。

宮城県多賀城市市川伊保石に荒脛巾神社があります。谷川健一によれば、荒脛巾神に「塞の神」としての性格があったためと述べています。「塞の神」はウツシコオです。

神社では、脛(はぎ)に佩く「脛巾(はばき)」の神、また「足の神」とされてきた。(多賀城市の荒脛巾神社の祭神「おきゃくさん」は、旅人らから脚絆等を奉げられてきたが、下半身全般をも癒すとされ、ています。脛=足=旅=道ということで、道の神=ウツシコオです。岐神~クナトの大神  サイノカミ(幸の神)はデクノボー  天道根命は道祖神=ウツシコオ

第943話:母木邑(おものきむら)とアラハバキでは、大阪府にかつて(古代)、母木邑という地名があり、母木(おものき)に「荒」を付けると荒母木(アラハハキ)で、アラハバキ(荒覇吐・荒脛巾)の元になったとしています。


第1021話:狼信仰:大口真神:塞の神のと道祖神では大口真神(狼)は、「境界神」であるともされています。大口真神は、悪霊・災厄を防ぐ(塞ぐ)力、道案内・導きの力、山中の結界を守る力を持つとされ、これは塞の神・道祖神の機能と重なる部分が非常に多いです。

と書いています。


第1091話:麗美嬢子:みやぬし・やかわえ姫~宇治市木幡で書いた麗美嬢子:みやぬし・やかわえ姫についても、「道の衢(ちまた)」として論じる研究者もおられます。

宇治・木幡も琵琶に通じる瀬田川と伏見から山城、丹波に向かう分岐点です。


国栖は台与の配下の土木工事人で、奈良県の吉野村を通る東熊野街道の道路の管理を行っていた集団だと思います。


それらの工事を行ったことにより、ウツシコオ・台与の親子は、塞の神(幸の神)、

塞の神・道祖神、荒脛巾神、大口真神、八衢比売神、八衢比古神としてあがめられるようになったのです。



関連項目:第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ

    :第442話:双体道祖神

    :第536話:塞ノ神と佐比の岡とおくどさん

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<蛇足の追記>

長髄彦(ナガスネヒコ)長脛彦と書くと「脛:すね」、ナガスネヒコの正体が分かります。荒脛巾神の脛(はぎ)でです。長髄彦=長脛彦=荒脛巾神はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王=難升米です。


これまでの記事はこちらです。


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※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、タケミカズチとフツヌシ、神功皇后と武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。

※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>








 
 
 

2件のコメント

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
2時間前
5つ星のうち5と評価されています。

こんにちは。いつも私のコラムを読んでくださり、ありがとうございます。今回のテーマは、奈良県吉野の静かな集落に鎮座する「川上鹿鹽神社」です。吉野が誇る「国栖(くず)の里」の歴史と、そこに息づく塞の神の信仰について、少し深掘りしてみました。

国栖の伝承と応神天皇

記紀にも記された「国栖」。彼らが応神天皇に酒を振る舞ったエピソードは、この地が古くから文化の拠点であったことを物語っています。今も続く「国栖奏」の響きに、古代の人々の息遣いを感じませんか?

峠の神・サイノカミ

川上鹿鹽神社は、峠を見守る「塞の神(サイノカミ)」として信仰されてきました。猿田彦やスサノオへと繋がる、その神格の謎。歴史のパズルを解き明かすような感覚を、ぜひコラムで体感してください。

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
2時間前
5つ星のうち5と評価されています。

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

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第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?

第380話:猿田彦は異国人     第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰

第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛! 

第336話:大屋彦~根の国は和歌山  第337話:阿多賀田須命~宗像氏

第338話:月読命(ツクヨミ)      第349話:天児屋命はウツシコオ!!

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第231話:神八井耳命は三毛入野    第232話:内色許男命は武埴安彦命!

第274話:八咫烏もウツシコオ   第275話:事代主もウツシコオ?

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第395話:天日鷲命は、、、  


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