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tootake

双体道祖神

第442話


第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオで道祖神が猿田彦=ウツシコオであることはすでにのべました。道祖神の分布をみてみると道祖神と見なされる石像が残るのは、主として長野県、神奈川県、群馬県、山梨県、静岡県、新潟県あたりです。そのうち、県全域に数多く点在するのは、長野県と山梨県が群を抜いています。


そして長野県の安曇野では双体(そうたい)の石像が多いのです。安曇野はウツシコオの拠点の一つです。安曇一族は、海人族~ワタツミ ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王の一族です。

 ・佐久郡の地名由来として、宇都志日金拆命が開拓したので「拆(サク)」となったという説があります。穂高岳に降臨し、信濃国の安曇氏の祖となったともされています。


双体の道祖神は猿田彦とアメノウズメとされていますが、実は八衢比古(やちまたひこ)と八衢比売(やちまたひめ)という男女だそうです。ヤチマタヒコ・ヤチマタヒメ《八衢比古・八衢比売》 | 名古屋神社ガイド (jinja.nagoya)


「やちまた」とは袴(褌)つまり今で言うズボン(パンツ)のことです。

ズボンが右足と左足に分かれることから、八衢比古(やちまたひこ)は道の分岐で行方をしめす道案内の神とされたのです。伊弉冉尊の褲(はかま)から道俣が生まれてたとされています。衢(ちまた)は一般的に四つ辻や分かれ道、あるいは道そのものを意味する言葉です。八衢は八つ、もしくは多数に別れる道を司る神と解釈されます。

もともとは道(ち)の股(また)から来ています。現在でも使う”チマタのウサワ”の”巷”もこれが語源で、人の集まり、世間という意味で使われています。八衢比古は道案内の神である猿田彦でまちがいありません。参照:天御中主神:北斗:妙見 (hidemaru3375.com)


辻の神として道俣が祀られ、やがて村や道の守り神とされ、中世になって道祖神となりました。


前回書いたように、建御雷神=台与と経津主神=ウツシコオ東国へ進出しました。

道祖神には男女一対は、ウツシコオ(内色許男命)と台与です。すなわち八衢比古(やちまたひこ)と八衢比売(やちまたひめ)です。 ヤマトタケル伝説の伝わる長野県などでは、双体道祖神(そうたい)が多く見られます。ヤマトタケルは台与です。参照:第439話:ヤマトタケルは台与

※台与は女性ですが、藤原不比等・記紀の作者は、日本の天皇家が「男系天皇」を継続してきたとしたいことから、「天皇家は万世一系」とするためにトヨ=豊受姫が13歳の少女ではまずいので男性として記紀には記載しています。


第424話:豊鍬入姫命-日光と男体山・女峰山ではフタラ山(二荒山)の名前の由来として男体山(なんたいさん)、女峰山(にょほうさん)に男女の二神が現れたのでフタアラワレというと書きました。この男女の二神も台与とウツシコオ(内色許男命)です。


國學院大學の「古典文化学」事業では、すばる(プレアデス星団)の星がいくつも集まった状態を見、それを天地を結ぶ通り道が集まっているところと観念し、「天之八衢」と呼んだのではないかと解釈する説があります。ウツシコオ(内色許男命)天御中主神:北斗:妙見でもあります。天之八衢 – 國學院大學 古典文化学事業 (kokugakuin.ac.jp)

参照:第414話:天御中主神:北斗:妙見

タカミムスビ高御産巣日神:高木神)=ウツシコオのムスヒはタミル語で「星」の意味です。参照タミル語で読み解く古事記・日本書紀(1) タミル語で読み解く邪馬台国(2)


猿田彦とウズメの夫婦だと言われ、双体道祖神の中には、仲良く抱き合っているものもありますが、これは時を経て本来の姿が忘れさられ道祖神を作った地元の人も妄想によるものでしょう。台与はウツシコオの孫(天孫)です。参照:hidemaru3375.com/post/天忍穂耳尊は饒速日!?





※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>





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4 Kommentare

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tootake
16. Sept.
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①.日置天神社境内とその周辺は日置山遺跡です。

②.日置山遺跡は古墳時代から中世までの複合遺跡

③.祭神:天御中主尊(アメノミナカヌシノミコト)・菅原道真

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
16. Sept.
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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
15. Sept.
Mit 5 von 5 Sternen bewertet.

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?

第380話:猿田彦は異国人     第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰

第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛! 

第336話:大屋彦~根の国は和歌山  第337話:阿多賀田須命~宗像氏

第338話:月読命(ツクヨミ)      第349話:天児屋命はウツシコオ!!

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第395話:天日鷲命は、、、  第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇

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