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様々な卑弥呼(1)~下照姫、建葉槌命、、

tootake

更新日:2024年7月27日

第390話


下照姫は、第248話:下照姫~雲梯町 第183話阿加流比売神は下照姫 賀夜奈流美(かやなるみ) ですでに書いています。しかし、下照姫の実態はよく分かりませんでした。しかし、記紀の登場人物は卑弥呼、トヨ、ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王だけです。その観点から、もう一度、下照姫を見直してみました。


・アカルヒメ

天之日矛(アメノヒボコ)は難波の津に逃げてきた阿加流比売神(あかるひめのかみ)を追いかけて、日本に渡って来たとされています。阿加流比売神は難波に至って比売語曾社の神になったとされています。従って比売碁曾(ひめごそ)社祭神は加流比売神(あかるひめのかみ)であるべきなのですが、大阪市東成区の比売碁曾神社の主祭紳は下照比売命(下照姫)なのです。下照姫は、高照姫と同一人物であるとされ大国主の子でアジスキタカヒコネの妹です。


下照姫は、天若日子の妻でもあったようです。「天若日子に邪心があるならばこの矢に当たるように」と誓約をして矢を下界に落とします。すると、その矢は寝所で寝ていた天若日子の胸に刺さり、彼は死んでしまいました。天若日子が返し矢によって死んだとき、その死を嘆く下照姫の泣き声が高天原まで届いたと言います。


・カヤナルミ・アダカヤヌシタキキヒメ

下照姫の別名の高比売命と音が似ていることから、出雲風土記の多伎郷条に登場する所造天下大神(大国主神)の子であるアダカヤヌシタキキヒメ(阿陀加夜努志多伎吉比売命)と同一神とする説があり、さらに「カヤ」から祝詞出雲国造神賀詞」に登場する賀夜奈流美(かやなるみ)とも同一神とする説もあります。カヤナルミは概ね事代主の妹神であるとされています。参照:賀夜奈流美(かやなるみ)


・建葉槌命

倭文神社(しとり)という名前の神社は日本全国にあります。

いずれも機織の神である建葉槌命(タケハツチ。天羽雷命・天羽槌雄・武羽槌雄などとも)と棚機姫命(たなばたひめ。天之八千千比売・天衣織女などとも)を祀る神社で、建葉槌命を祖神とする倭文氏によって祀られたものです。日本(倭)においていつ頃どこで絹織物が発達したかを考えるうえで、この神社のある場所や由緒は貴重な 資料とされています。

また、2016年公開の映画「君の名は。」の中に出てくる宮水神社も倭文神建葉槌命を祀っている設定です。


天照大神を天の岩戸から誘い出すために、文布(あや)を織ったとされ、文布は倭文布とも倭文とも書き、「シドリ」また「シヅリ」という織物である。同じ織物の神では栲幡千々姫命、天棚機姫命が挙げられ、天羽槌雄神は機織りの祖神とされています。栲幡千々姫命は私が卑弥呼とする人物です。織物の神、機織の神として信仰され、全国の倭文神社、静神社、服部神社などで祀られています。七夕(棚機)の織姫です。七夕幻想~機物神社

鳥取県倉吉市にある倭文神社の祭神は、建葉槌命ですが、近年までは下照姫だったようです。


ここにきてやっきて、上記の姫様たちは、いずれも卑弥呼(天照大神)であることが分かります。◎卑弥呼は萬幡豊秋津師比売です。そして同時に登場する天之日矛、天若日子、事代主、アジスキタカヒコネはいずれもウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。


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<建葉槌命>

日本書紀では建葉槌命(たけはづちのみこと)、倭文神(しとりがみ)とされる。

古語拾遺では天羽槌雄神とされ、新撰姓氏録止与波知命(とよはちのみこと)、武羽槌命(たけはづちのみこと)、止与波豆知命(とよはづちのみこと)とあります。

止与波豆知命とはとよ(乎止与命・台与・臺與) のことです。

で書いたように、記紀の作者たちは、卑弥呼、とよ、ウツシコオ=スサノオの三人を使いまわしていることがわかります。

                続く→様々な卑弥呼(2)~瀬織津姫、稚日女、、、 (


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>




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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
25 juil. 2024
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