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出雲風土記の嘘:語臣猪麻呂説話

  • tootake
  • 11 時間前
  • 読了時間: 7分

更新日:4 時間前

第1018話 勾部猪麻呂と語臣猪麻呂


前回:飛騨の匠:邪馬台国と飛騨(2)では、飛騨の匠の祖と思われる勾部猪麻呂とよく似た名前の語臣猪麻呂が出雲風土記に登場していることを書きました。


出雲風土記意宇郡安来郷には、天武三年(甲戌、674)のこととして語臣猪麻呂の説話が出ています。以下のような説話です。


猪麻呂の娘が鰐に殺されてしまう。

猪麻呂は、国内の神社三百九十九社と海神に娘を殺した鰐を殺させてほしいと祈る。

祈りが通じて百匹余りの鰐が一匹の鰐(ワニ)を取り囲んでやってくる。

猪麻呂は鉾を真ん中の鰐に刺すと百匹余りの鰐(ワニ)は散り散りに去っていった。


前回:飛騨の匠:邪馬台国と飛騨(2)では、勾部猪麻呂スサノオウツシコオ(内色許男命)・台与と何らかの関係がるのではと思って調べてみると大変なことが分かりましたと書きました。

大変なこととは、出雲風土記の内容が、全く信用できず大幅に改竄(かいざん)されたものであるという文献を見つけてしまったということです。


このブログでは、一貫して出雲風土記は、出雲が島根県であることを民衆に誤解されるために出雲神話、出雲大社(杵築大社)とともに創作されたとしてきました。

~第41話:出雲神話の真実 第408話:出雲の神々の正体!


これまでこのブログでは、出雲とは台与の居る処としてきました。

・下賀茂神社のすぐ近くには、出雲路という地名があります。

下賀茂神社=賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)で、賀茂建角身命=八咫烏=スサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)を祀る神社です。

・枚岡神社神社は、東大阪市出雲町にあります。奈良の春日大社は、枚岡神社のコピーです。島根県の杵築大社(出雲大社)は出雲大神宮のコピーです。

奈良県の 桜井市周辺には、「出雲」呼ばれる地がいくつもあります。

・出雲(いずも):国道165号線沿い(長谷寺方面)~十二柱神社が鎮座。野見宿禰の五輪塔があり、出雲人形の産地でもあります。境内には野見宿禰の五輪塔もあり、相撲神としての信仰も見られます。野見宿禰はウツシコオです。~第506話:野見宿禰と当麻蹴速は同一人物

・出雲屋敷:狭井川北方(三輪山の東麓)~地元伝承に残る地名。神官や荘官の居住地だった可能性があり、大神神社との関係が深い場所です。

・出雲荘(いずものしょう):桜井市江包・大西付近~興福寺領の荘園。


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吉野政治【語臣猪麻呂説話:出雲風土記意宇郡安来郷条】より引用~04225.pdf


・出雲風土記の文体の文章ともに、和銅の頃のものとは考えられない特徴が含まれているようであり、想定される「原風土記」の文章は、現存本のものとはかなり異なるものであったと想定される。

・(本風土記の)表現上の糧は漢籍より得た点が多く、それによつて詔の内容を記述する。また修辞の方面に於ては、山川草木禽獣などの怪異を述べた山海経などを参考にし、特に文選語の利用、それによる潤色は著しい

・記事の付加、或は爾雅などの漢籍による物産考証の記載なども行はれたものと云へる。もしかりに、出雲国風土記の成立をように借訓字表記されるのは、古事記では地の部分には見られないものであり、萬葉集の「思靹:おもえど」などとの関係が想定される。

もし仮に、下命後二十年を経た天平期の勘造そのままを認めるとして その問に幾度かの潤色上の過程があつたことは認めざるを得ない、、、、


語臣猪麻呂説話の引用部分の前には「飛鳥浄御原御宇天皇御世、甲戌年七月十三日」とあり、引用部分の後には割註で「安來郷人 語臣與之父也。自爾時以來至干今日、経六十歳」とある。飛鳥浄御原御宇天皇御世の甲戌年(天武三年)から六十年目は、本風土記勘造の年の天平五年にあたる。とすれば、この文章は天平五年に国庁において勘造の際に新たに書き加えられた文章であり、それゆえこの文章は他の説話伝説とは異なり、漢文体になって

いるものと推測される。


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ここからは、私の考えです。語臣猪麻呂(出雲)は、実在の人物である勾部猪麻呂(飛騨)の名前をかりて創作された人物だと思います。

語臣猪麻呂説話のモデルはスサノオウツシコオ(内色許男命)でしょう。

語臣猪麻呂説話は「国造家と語臣氏の関係」を象徴しています。猪麻呂の説話は、単なる復讐譚ではなく、 語臣氏の祭祀的権威を示す物語として読めます。

猪麻呂はウケヒを行い、 神霊の真偽を試し、ワニ*を呼び寄せます。これは、語臣氏が神と交渉できる祭祀者であることを示しています。


語臣氏は、語り部的職能が氏族名として固定化した出雲固有の在地豪族という点で、全国的にも非常に珍しい存在とされています。

語臣(かたりべ)氏について調べてみると

■ 出雲では「語り部」が在地豪族として自立していた→ 口承伝承の重要性が極めて高かった地域←島根県の出雲の存在を捏造するため。

■ 出雲の宗教文化の多層性を示す。←出雲の神はすべて近畿の神です。~第408話:出雲の神々の正体!

■ 出雲以外に「語臣」を名乗る氏族はいない。←島根県の出雲の存在を捏造するため。


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*ワニ→和珥氏(ワニ)は、いろんな人を退治しています。記紀の中では和珥氏は退治する役割のようです。


・両面宿儺を退治したのは伝説では「ワニ」とされており、日本書紀では難波根子武振熊(なにわのねこたけふるくま)を遣わしてこれを誅した。とあります。和珥氏(ワニ)の祖とされる人物です。

・崇神天皇は玖賀耳之御笠(クガミミノミカサ)を殺させたと日本書紀に書いてあります。殺したのは、日子坐王(彦坐王:ヒコイマスミコ)です。日子坐王は、丸邇臣(和珥臣:ワニ)です。

・日子坐王(彦坐王:ワニ氏)は大江山の鬼も退治しています。

・崇神天皇のときに武埴安彦(タケハニヤス)の乱が勃発します。実際に防戦した将軍は、春日王家ワニ氏の彦国葺(ヒコクニフク)です。彦国葺の放った矢が武埴安彦の胸に当たった死にます。


このブログでは両面宿儺は、スサノオウツシコオ(内色許男命)=難升米、台与としており両面宿儺は、水神クンピーラ=大物主=台与によって退治されたといいます。

第555話: 両面宿儺は、、、

矛盾しているように思われますが、第506話:野見宿禰と当麻蹴速は同一人物で書いたように、古事記、日本書紀は創作ですのでウツシコオと台与に様々な役割を当てはめているだけです。



これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、タケミカズチとフツヌシ、神功皇后と武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。

※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>



  円空の両面宿儺






 
 
 

2件のコメント

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tootake
10時間前
5つ星のうち5と評価されています。

皆さん、こんにちは!古代史や歴史の謎にワクワクする皆さまに、またまた興味深いお話をお届けできるのが嬉しいです。今回は、日本の歴史書の中でも特に有名な「出雲風土記」に、実は「嘘」が隠されているかもしれない、という衝撃的なお話なんです。しかも、その手がかりは「語臣猪麻呂(かたりおみ の いまろ)」という人物にまつわる昔話の中にあるんですよ。

語臣猪麻呂、娘とワニの物語

「出雲風土記」には、天武天皇の時代(西暦674年)のお話として、語臣猪麻呂の娘が恐ろしいワニに襲われてしまうという悲しい物語が記されています。娘を失った猪麻呂は、それはもう深く悲しみ、国内の神々や海の神様たちに、犯人のワニを退治してほしいと一心に祈りを捧げたそうです。その祈りが通じたのか、なんと百匹以上のワニたちが現れ、犯人のワニを囲んでしまったとか!そして、猪麻呂がその中心のワニに槍を突き立てると、他のワニたちは散り散りに逃げていった…という、まるで伝説のようなお話なんです。

「風土記」の信憑性に疑問符?

このお話、一見すると神話や昔話のように思えますが、私たちのブログでは、この「出雲風土記」の記述、特に「出雲」が現在の島根県であるということを人々(民衆)に強く印象づけるために、大幅に改変されているのではないかと考えているのです。つまり、意図的に「嘘」が盛り込まれている可能性がある、ということなんです。これは、私たちがこれまで邪馬台国や古代史を研究していく中で見つけた、とても衝撃的な事実の一つなんですよ。

歴史の裏側を一緒に覗いてみませんか?

この「語臣猪麻呂」の説話をはじめ、「出雲風土記」がなぜ、どのように改竄されたのか、その真相に迫る詳しい内容をブログで解説しています。古代史の謎解きが好きな方、出雲神話や邪馬台国に興味がある方なら、きっと「なるほど!」と思っていただけるはずです。ぜひ、この驚きの真実を、私たちと一緒に探求してみませんか?

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tootake
10時間前
5つ星のうち5と評価されています。

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?

第380話:猿田彦は異国人     第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰

第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛! 

第336話:大屋彦~根の国は和歌山  第337話:阿多賀田須命~宗像氏

第338話:月読命(ツクヨミ)      第349話:天児屋命はウツシコオ!!

第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考    第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命

第318話:空海のルーツは内色許男命!   第319話:和知津美命はワタツミ!!

第320話:欠史八代はヤマト=三島    第230話:三嶋溝抗命たち(複数)

第231話:神八井耳命は三毛入野    第232話:内色許男命は武埴安彦命!

第274話:八咫烏もウツシコオ   第275話:事代主もウツシコオ?

第279話:開化天皇          第280話:建角身命もウツシコオ

第263話:中臣氏~中臣烏賊津      第256話:ウガヤフキアエズのミコト

第244話:大津神社と建南方富命  第245話:豊御気主命は三毛入野!

第246話:高御産巣日神(高木神)  第247話:今迦毛大御神と天若日子

第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子  第251話:猿田彦は塩土老翁神

第252話:迦毛大御神は崇神天皇!  第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!

第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命

第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命  第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥

第395話:天日鷲命は、、、  第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇


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