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蝉丸神社と逢坂関

  • tootake
  • 2 時間前
  • 読了時間: 5分

第840話


関蝉丸神社(せきせみまるじんじゃ)は、滋賀県大津市にあります。上社(旧称:関大明神蝉丸宮)と下社(旧称:関清水大明神蝉丸宮)からなり、分社となっている蝉丸神社と3社を併せて蝉丸神社と総称することもあります。上社は猿田彦命、下社は豊玉姫命を祀っており、上下両社それぞれに相殿神として蝉丸霊を祀っています。


平安時代中期の歌人で琵琶の名手として知られた蝉丸が逢坂山に住んでいたことから、その死去後に彼も上社と下社に祀られるようになったようです。


蝉丸は、醍醐天皇の第四皇子とされていますが、謎の多い人物です。


社伝によれば、弘仁13年(822年)に小野岑守が旅人を守る神である猿田彦命と豊玉姫命を逢坂山の山上(上社)と麓(下社)に祀ったのに始まるとされています。またここには逢坂山関があったとされ逢坂山関址の記念碑が立っています。


逢坂関(おうさかのせき)は、山城国と近江国の国境となっていた関所です。

東海道と東山道(後の中山道)の2本が逢坂関を越えるため、交通の要となる重要な関で、その重要性は、弘仁元年(810年)以後には、三関の一つとなっていました。


蝉丸は平安時代の琵琶の名手で、今昔物語や謡曲「蝉丸」によると、目が不自由であったにもかかわらず、音曲の神として崇められました。彼が詠んだ「これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関」という和歌はあまりにも有名です。神社の入口に「せきのしみず」という石標があり、拝殿の横には時雨灯籠(しぐれとうろう)と呼ばれる六角形の灯籠があって、風情に満ちています。また、本殿裏の細い山道の入ロに、絶世の美女といわれた小野小町塚があります。


この関蝉丸神社がある地は、逢坂関があることから交通の要所であることが分かります。

交通の要所には、台与とウツシコオが祀られていることは、このブログでは何度も書いてきました。前回:坂上田村麻呂(3):鈴鹿御前では鈴鹿の関について書きました。

・第442話:双体道祖神では、「双体の道祖神は猿田彦とアメノウズメとされていますが、実は八衢比古(やちまたひこ)と八衢比売(やちまたひめ)という男女だそうです。辻の神として道俣が祀られ、やがて村や道の守り神とされ、中世になって道祖神となりました。」としています。八衢比古と八衢比売は台与とウツシコオのコンビです。

・第536話:塞ノ神と佐比の岡とおくどさんでは、「塞ノ神(さい)の神:障(さ)への神となり、外から侵入して来る邪霊を防ぎ止める神、峠・坂・辻・村境など、境界に祭られた神になっていきます。行路の安全をつかさどり、中国の「道祖」と結びつけて信仰されるようになり、塞ノ神は、道の神になります。

現在でも、塞ノ神のことをよく道祖神と表記します。台与(豊)が塞ノ神(佐比の神)だからこそ、製鉄の神、道の神、竈の神となっていったのです。」と書きました。


蝉丸神社の、上社は猿田彦命、下社は豊玉姫命を祀っています。

このブログでは、大きな神社の近くには同じような大きな神社があることを見てきました。

上賀茂神社と下賀茂神社、鹿島神宮と香取神宮、氷川神社と氷川女体神社などです。


台与とウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王は、常に行動を共にしていますが、ウツシコオを大王である台与と同じ場所に祀るには差しさわりがあると当時の人は考えたのだと思います。そのため別々に宮を建てたのが神社として残ったのです。上社は猿田彦命はウツシコオです。~第596話:彦狭知の物語8~猿田彦

豊玉姫命は「豊」がついているので、台与(豊)です。


ところで、蝉丸は、謎の多い人物です。と書きましたが、猿丸太夫、柿本人麻呂についても有名な歌人であるにもかかわらずその正体は不明です。第376話:猿丸幻想(1) 第377話:猿丸幻想(2)~柿本人麻呂では、猿丸大夫=柿本人麻呂=ウツシコオとしました。


※このブログを書き続けてきて、昔からある神社は、すべて台与とウツシコオを祀っているのだということが分かってきました。


蝉丸もウツシコオである可能性が出てきました。蝉丸は「盲目の琵琶の名手」とされています。「これやこの~」の歌には「ゆきかふ人を見て」という詞書きがあります。盲目の蝉丸がどうやって「ゆきかふ人を見」たのでしょうか。


これやこの 行くも帰るもわかれつつ 知るも知らぬも あふさかの関

の歌の意味は、

「おうさか」の読みから、人と「会う」「出会う」を、そして、そこに関があったことから、「会うことができない」という含みを持たせています。



これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。

※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>




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1件のコメント

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tootake
1時間前
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?

第380話:猿田彦は異国人     第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰

第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛! 

第336話:大屋彦~根の国は和歌山  第337話:阿多賀田須命~宗像氏

第338話:月読命(ツクヨミ)      第349話:天児屋命はウツシコオ!!

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第318話:空海のルーツは内色許男命!   第319話:和知津美命はワタツミ!!

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第395話:天日鷲命は、、、  第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇

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