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欠史八代:大間宿禰

  • tootake
  • 3 日前
  • 読了時間: 5分

更新日:2 日前

第884話


欠史八代の天皇の后はほとんどは磯城の出身であることは、第881話:欠史八代と磯城県主で述べました。


しかし、第3代安寧天皇(磯城津彦玉手看)の后妃の氏姓(日本書紀一書)に磯城県主と並んで太間宿祢の名がみえます。


太間の地名については、大阪府寝屋川市に寝屋川市太間町(たいま)があります。イカガシコオ・イカガシコメの枚方市伊加賀(イカガ)の近くです。第506話:野見宿禰と当麻蹴速は同一人物では、太間(たいま)は当麻(たいま)であるとしました。


当麻蹴速(たいまのけはや)は、その名から當麻寺(たいまでら)がある奈良県葛城市の当麻邑(たいまのむら)の出身と思われています。第469話:石の宝殿2~大阪府寝屋川市とも近い場所です。


日本書紀の仁徳天皇11年10月の項には、「どうしても決壊してしまう場所が2か所あり、(茨田堤の)工事(が難渋した。」それが、コワクビの断間(大阪市旭区千林)と、コロモコの断間(寝屋川市太間)とあり、この寝屋川市太間は茨田堤のとも関連が深い場所なのです。


そして第631話:観音菩薩と台与(4)~明尾寺では、次のように書いています。


奈良県葛城市にある當麻寺(たいまでら)の縁起は、元は河内の交野郡山田郷に建てた万宝宝蔵院に始まるとし、その後、681年(天武10年)に麻呂子の孫にあたる當麻国見(たいまのくにみ)が大和国・當麻の地に移し、この地方の豪族當麻氏の氏寺として整備したと伝えています。


大阪府枚方市の明尾寺は院号を万法蔵院といい、寺伝によると、本尊十一面観音は用明天皇のとき、高麗の沙門:徳胤が持ち帰り、聖徳太子に賜ったもので、太子の弟麻呂子がこの観音を本尊として当山を開創したと伝わっています。1801年(享和元年)刊行の河内名所図会には「寺説云、初は中将姫の開基也とぞ、土人、元当麻と呼ぶ、本尊十一面観音、長2尺許」とあります。奈良県の當麻寺にも中将姫に関わる伝説も残されており、この明尾寺の縁起と相通ずる部分が多く、古代にはこの2寺院は何らかの関わりがあったものと思われています。


第568話:安寧天皇(第3代)では、「安寧天皇=継体天皇=衣通姫=台与ということが分かります。」と書きました。


これにより、太間は当麻(當麻)で、太間宿祢*はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王で安寧天皇は台与だということが分かります。*記紀に登場する宿祢のほとんどは武内宿祢のようにウツシコオのことです。


前回:近つ飛鳥と遠つ飛鳥~同名地名の謎では、「邪馬台国は、枚方・交野・高槻・寝屋川・守口にありましたが、崇神天皇(=台与)時代に、疫病が大流行し、やむなく奈良県に移住したとしています。元々の邪馬台国にあった地名を奈良県に移住した邪馬台国の住人が以前住んでいた地名を付けたとも考えられます。」と書きました。奈良県の当麻邑の当麻は枚方市山田(旧交野郡山田郷)から、移転したのです。


この寝屋川市太間は茨田堤の工事により、台与とウツシコオが長期滞在していたからでしょう。そして、枚方市山田(旧交野郡山田郷)にある明尾寺は、用明天皇の宮:池辺宮(磐余池辺雙槻宮)の跡地であると思われます。池辺宮の「池」は、山田池のことです。

山田池公園の中心となる山田池は1200年前の築造といわれ、深刻な水争いの記録も残されているような歴史的にも貴重なため池でした。また、春日山には神社(春日社)が建てられ、地元の豊作祈願の信仰の場でもありました。


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<蛇足の追記>

安寧天皇の后である糸井媛(いといひめ)は、日本書紀に、太間宿祢の娘と書かれています。この糸井媛の糸井という地名は、播磨国風土記に「天日槍は伊都志に在しき。」とあり「伊都志」は「いつし(出石)」とされています。「伊豆志」と「伊都志」を使い分けていること、天日槍の子孫とされる糸井造ゆかりの地、糸井郷に天日槍の岳父を祭る佐伎都比古阿流知命神社があることから、「但馬二千年桂」では、「伊」と「都」が組み合わさった場合は伊都国のように「いと」と読み、「伊都志」は、「いとし」で糸井ではないかという説もあります。

*天日槍はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。~ 第329話:アメノヒボコはウツシコオですから糸井媛も台与でしょう。


これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれている13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。

※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>




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4件のコメント

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tootake
2日前
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※ 都味歯八重事代主神と三嶋溝杭の娘、活玉依姫の間に天日方奇日方命が生まれる。その妹の媛蹈鞴五十鈴媛命が神武天皇の皇后である(先代旧事本紀)。

日本書紀では、事代主と玉櫛媛との間の娘が媛蹈鞴五十鈴媛命であり、三島溝杭の娘であるとしているので、活玉依姫と玉櫛媛は同一人物と思われる。


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tootake
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tootake
3日前
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


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