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任那日本府と紀生磐宿禰

第520話  #任那日本府 #紀生磐宿禰 #為歌岐彌 #邪馬台国


任那日本府(みまなにほんふ)は、古代朝鮮半島にあったされるヤマトの出先機関です。


日本書紀をはじめ、中国や朝鮮の史書でも朝鮮半島への倭国の進出を示す史料が存在しています。好太王碑に倭(ヤマト)が新羅や百済を臣民としたと記されているなど、朝鮮半島での倭の活動が記録されています。

新羅・百済・伽耶の勢力圏内で日本産のヒスイ製勾玉が大量に出土しており、朝鮮半島出土の勾玉が糸魚川周辺遺跡のものと同じであることが判明しています。

日本独特の墓である前方後円墳が朝鮮半島の全羅南道で発見されており、この地は任那四県とよばれる広義の任那の一部であると考えられています。


説話的要素の強い雄略8年紀をのぞくと、任那日本府は欽明2 - 15年紀すなわち西暦541年から554年の間のみにみられ、任那日本府に関する史料は安羅日本府についてのものだけです。2010年(平成22年)に日韓歴史共同研究委員会は、任那日本府(在安羅諸倭臣等)について、日本側の参加者であった森公章と濱田耕作が「従来イメージされているような出先機関的な機構としてのまとまりを形成していた訳ではなく、平時における存在意義は大きなものではなかった」と結論付けています。


日本書紀に「紀生磐宿禰が任那を根拠地として高句麗に行き通い、三韓に王たらんとして、官府を整え、みずから神聖(かむつひじり)と称した。生磐宿禰は軍を進め、迎え撃った。勢い盛んで向かうところ敵なしであった。一を以って百に当る勢いであったがしばらくしてその勢いも尽きた。失敗を悟り、任那から(筑紫に)帰った、、、」との記事があり、紀生磐宿禰なる人物が、任那にいたと思われます。


紀生磐宿禰(きのおいわのすくね)はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王ではないでしょうか。ウツシコオは紀州(和歌山)の生まれで宿祢です。

さらにこの紀生磐宿禰は為歌岐彌(しかのきみ=鹿の君)であるとされています。(仁藤敦史2024)鹿はウツシコオのキーワードです。


百濟本記云に「為歌岐彌、名 有非岐(うひき)」專信其言,不憂國難(くにのわざはひ)、乖背(そむき)吾心、縱肆暴虐(しひわざ)。由是見逐やらはる、、、」と為歌岐彌(鹿の君)の名が出ています。第327話:于道朱君の衝撃~新羅 第328話:沙至比跪(サチヒコ)でウツシコオが朝鮮半島に進出していたことは述べています。


◎任那は本来は伽耶と名称が正しいとされています。

任那は、垂仁天皇は、都怒我阿羅斯等(=アメノヒボコ)が帰国するとき、先代崇神天皇の諱である「みまな」(任那、弥摩那、彌摩那)を国名にするよう詔し、赤絹を下賜したと書いてあり、ミマキイリヒコ(崇神天皇)を実在の人物と思わせるトリックの一つでしょう。~第13話:古代史研究者の勘違い ~枚方市牧野

~第329話:アメノヒボコはウツシコオ 


ミマキイリヒコ(崇神天皇)は台与(豊)です。(後述予定)


※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>








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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Dec 03, 2024
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記録

→詳細は「小鹿火宿禰」を参照

雄略天皇9年(465年)5月、父が雄略天皇の命を受けての新羅との交戦中に、病死したと聞いて、百済に向かうが、横暴な振る舞いによって小弓の後に大将として権力を握っていた小鹿火宿禰を怒らせてしまう。小鹿火は、蘇我韓子を唆し、彼を暗殺しようとしたが、韓子は返り討ちにされ、小鹿火も、帰還の際、角国に留まってしまうことになる。このとき生磐も一時帰国していた[2]。

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Dec 02, 2024
Rated 5 out of 5 stars.

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

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第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

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