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海幸彦と山幸彦

更新日:5月2日

第299話


山幸彦 ~火遠理命(古事記)・彦火火出見尊(日本書紀)

海幸彦 ~火照命(古事記)・火闌降命(日本書紀)


山の猟が得意な山幸彦(弟)と、海の漁が得意な海幸彦(兄)の話です。

兄弟はある日猟具を交換し、山幸彦は魚釣りに出掛けたが、兄に借りた釣針を失くしてしまいます。困り果てていた所、塩椎神(しおつちのかみ)に教えられ、小舟に乗り「綿津見神宮(わたつみのかみのみや)」(又は綿津見の宮、海神の宮殿の意味=竜宮城)に赴きます。


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第294話~日向も守口市で書いたように、吾平津媛は「阿多之小椅君」の妹とあります。この阿多之小椅君は、日本書紀に火闌降の子孫である「吾田君小橋」と同一と思われます。火闌降は火須勢理命(ほすせりのみこと)で、瓊瓊杵尊と木花開耶姫の第二子とされています。上記の登場人物で海幸彦は火闌降命ということは、吾平津媛=マシタ姫の家族です。

つまり吾平津媛が守口(大日)、摂津(味舌)の人物なので海幸彦は、もともと三島にいた大山祇の一族です。吾平津媛~神武最初の妻  大山祇は三島(摂津)の王


そして山幸彦は、塩椎神(しおつちのかみ)=塩土老翁=ウツシコオの関係者です。

綿津見(わたつみ)は大山祇(大山津見神:やまつみ)の対比です。

山幸彦がワタツミ(海)で海幸彦がヤマツミ:大山祇(山)ということになります。


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海神(大綿津見神)に歓迎され、娘・豊玉姫(豊玉毘売命・とよたまひめ)と結婚し、綿津見神宮で楽しく暮らすうち既に3年もの月日が経っていた。山幸彦は地上へ帰らねばならず、豊玉姫に失くした釣針と、霊力のある玉「潮盈珠(しおみつたま)」と「潮乾珠(しおふるたま)」を貰い、その玉を使って海幸彦をこらしめ、忠誠を誓わせたという。この海幸彦は交易していた隼人族の祖と考えられる。


その後、妻の豊玉姫は子供を産み、それが鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)であり、山幸彦は神武天皇の祖父にあたる。


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ウガヤフキアエズのミコト :鵜草葺不合命は第256話で書いたように、和歌山県の名草で生まれ、三島(大和=邪馬台国)にやって来た素戔嗚のことです。


鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)は山幸彦です。三島(茨木・守口)で大山祇=海幸彦と出会い、山幸彦は大山祇の娘のマシタ姫=イチキシマ姫と結婚し、山幸彦と海幸彦は、大和(邪馬台国)が誕生したのです。

海幸彦をこらしめ、忠誠を誓わせたとあることから、鵜草葺不合命の方が戦いに勝ったようです。第257話:邪馬台国の誕生


海幸彦は交易していた隼人族の祖と考えられる。とあるのは「神武天皇の最初の妻は吾平津媛(あひらつひめ)は、古事記では阿比良比売(あひらひめ)と記され、日本書紀によれば、日向国吾田邑の人」と書かれているからです。素戔嗚がマシタ姫(味舌は摂津市の地名)と結婚したのは、BC200年あたりの出来事で、それから約500年後に書かれた記紀が書かれたころには、日向が守口市であったことが忘れ去られ(三島・御牧は疫病の流行により崇神天皇により奈良に移転しています:邪馬台国で疫病発生

記紀の作者たちは、日向を九州のどこかと思ったためです。海幸彦は隼人族ではなく、三島の王です。第265話:大山祇は三島(摂津)の王


山幸彦は綿津見神宮で楽しく暮らし、帰るとき和邇(わに)に乗せて送って差し上げた。その和邇は今は佐比持神(さいもちのかみ)との記述があります。


古事記では、山幸彦(火遠理命)は海神宮から葦原中国に送ってくれた一尋和邇(一尋鰐)に小刀をつけて帰したという。「さい」とは刀剣を指すとも考えられ、鰐の歯の鋭い様に由来するとされます。日本書紀神代上では「韓鋤(からさい)」、推古天皇20年条では「句禮能摩差比(クレイノウマサヒ)」などと見えることから、朝鮮半島から伝来した利剣を表すともいわれています。神武天皇の兄の一人である稲飯命について日本書紀には「鋤持神(さいもちのかみ)」とあります。


サイとは鉄製の小刀のことで鉄に関わる言葉です。この記述により、ウガヤフキアエズの一族、稲飯命、三毛入野=ウツシコオはすでに鉄器を持っていたことが分かります。参照:第216話五十鈴姫は鉄の神


大山祇が海幸彦で、山幸彦がウガヤフキアエズのミコト の一族すなわち、素戔嗚、三毛入野=ウツシコオのことです。ウツシコオは船の操作達人ですから海幸彦の方がふさわくと思います。

兄弟はある日猟具を交換しとあるのは、辻褄をあわせるためでしょう。


山幸彦 =彦火火出見尊(ヒコホホデミ)は神武天皇の諱です。仁見天皇が。素戔嗚、三毛入野=ウツシコオをモデルに創作されたということがこのことによっても分かります。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。



   

          山幸彦 ~火遠理命(古事記)・彦火火出見尊


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