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菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)

tootake

更新日:2024年4月9日

第129話~邪馬台国異聞4:菟道稚郎子は御牧入彦


菟道稚郎子(うじの・わき・いらつこ)

(わき)は「若」、郎子は「郎女(いらつめ)」の多くが皇女に用いられていることから「郎子」も皇子のことでしょう。「若殿、若様、若ぼん」といった感じです。


郎子は非常に賢い子であったらしく、漢文の書物をすらすらと読みこなせたそうです。

日本書紀によれば、応神天皇28年には、高句麗からの上表文に「高麗王、日本国に教ふ」とある非礼を指摘し、これを破り捨てています。高句麗が日本に教えるなどとは失礼だということらしいのですが、この話も作り話でしょう。なぜなら郎子は百済から貢上品(馬と呉服)持ってきたとされた阿直岐(あちき)に典籍を学んだとされているからです。邪馬台国異聞2~馬と呉服 高句麗がダメで百済が良いというのはおそらく後の百済系の渡来人の創作でしょう。


郎子は阿直岐(あちき)では物足りなかったようです。天皇は、阿直岐に尋ねて「お前に勝る博士が、他にいるか」とおっしゃると、阿直岐は、答えて「王仁(わに)という者がおります。この人は優れた人です」と申し上げた。そこで上毛野君(かみつけのきみ)の祖の荒田別(あらたわけ)と巫別(かんなきわけ)を百済に遣わして、王仁を呼び寄せなさった。

王仁(わに)が来て、すぐに菟道稚郎子の教師となり、多くの典籍を王仁に習われたが、何事にも通暁し不明とすることはなかったといいます。


記紀では応神天皇と仲姫命(なかつひめのみこと、中日売命)との間に生まれた子とされ大鷦鷯尊(おおさざきのみこと、大雀命:仁徳天皇)は異母兄です。


地名「宇治」について、山城国風土記では、菟道稚郎子の宮が営まれたことが地名の由来としています。しかし、日本書紀の垂仁天皇紀・仲哀天皇紀・神功皇后紀にはすでに「菟道河(宇治川)」の記載があることからこれは誤りと見られ、むしろ菟道稚郎子の側が地名を冠したものと見られています。しかし、現在では、北・東・南を山で囲まれて西には巨椋池が広がるという地理的な奥まりを示す「内(うち)」や、宇治を中心とした地方権力によるという政治的な意味での「内」が、「宇治」の由来と考えられています。宇治市史 1(宇治市役所、1973年)


古事記では、叙述を宮主矢河枝比売(宮主宅媛)から始めており、応神天皇が木幡村(現在の京都府宇治市木幡)に住まう比売と出会い、郎子が生まれるまでが描写されています。

この話も、菟道が宇治であることの連想で作られた話です。


内はウツシコオ(高木神)とウツシコメ(卑弥呼)がいた内里です。

菟道稚郎子はウチ(内)の若ボンという意味です。


先代旧事記では菟道稚郎子は饒速日の六世孫・イカガシコオ(伊香我色雄命)の後裔と伝えられています。上記の仲姫命ですが、物部家の連携譜では、中日女はイカガシコオの子であるオホニイカワの妻です。


仲姫命が中日女と同一人物とすれば、菟道稚郎子はイカガシコオの子で、ウツシコオの孫と考えられなくもないのです。

イカガシコオの子のオホニイカワの母親、つまりウツシコオの妻は、ニイカワのヲタテ姫です。ニイカワは大阪府高槻市を流れる淀川水系芥川支流の新川と思われます。高槻市南庄所町には津之江公園があり、ここも淀川水系の津(水運の拠点)の一つです。


ウツシコオの妻は高屋の阿波良姫(アハラ姫)と以前書きました。高屋阿波良姫~高野山

ニイカワのヲタテ姫はも天孫本紀では出雲のココロの妻とされています。出石のココロは、孝元天皇の大臣でウツシコオと思われます。


菟道稚郎子は、ミマキイリヒコ(御牧入彦)ではないかというのが私の推測です。

入り彦の「入り」は、入り婿のことで、大彦=応神天皇にウツシコオがむりやりに入り婿にしたのではないでしょうか。


※このプログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。 

※これまでの記事はこちらです。




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tootake
2023. okt. 24.
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tootake
2023. okt. 24.
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仁徳=若宮

交野は高野

百済時~枚方市内、交野ヶ原の小高い丘の上にある。金堂とその背後の講堂、食

神のつく天皇は架空 神武、応神、崇神=仁徳、応神(大彦:ワニ) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なにはづに さくやこの花 ふゆごもり いまははるべと さくやこのはな

王仁作の歌

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tootake
2023. okt. 23.
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