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大神神社を探る(15)~大行事社

  • tootake
  • 4月14日
  • 読了時間: 6分

更新日:4月15日

第652話 #かやなるみ #邪馬台国 #台与


大行事社(だいぎょうじしゃ)拝殿の半径200mより外側にあります。

祭神は事代主神*、八尋鰐、加屋奈流美神です。


*事代主は八咫烏とされていますので、ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。第274話:八咫烏もウツシコオ、第592話:彦狭知(ヒコサチ)の物語4~八咫烏


加夜奈留美(賀夜奈流美、賀屋鳴比女:カヤナルミ)とは、延喜式「祝詞式」にある出雲国造神賀詞に登場する神様です。神賀詞では賀夜奈流美命と表記され、飛鳥坐神社・加夜奈留美命神社では加夜奈留美命と表記されてい女神です。古事記、日本書紀に登場せず、その出自、名義、伝説についてはいずれも不明です。

出雲国造神賀詞には「賀夜奈流美命乃御魂乎飛鳥乃神奈備尓坐天皇孫命能近守神登貢置天」と記述されており、「大物主櫛瓶玉命」「阿遅須伎高孫根乃命」「事代主」とともに皇室を守護する神として述べられています。


奈良県高市郡明日香村大字栢森字堂ノ上にある 加夜奈留美命神社の御祭神は加夜奈留美命で高津姫神*とされています。*高津姫 ~岩船街道

先代旧事本紀に、大己貴神(大国主)が高津姫を娶って一男一女を生み、子の「都味歯八重事代主神=高日子根:アジスキタカヒコネ」は倭国高市郡の「高市社」に、また「甘南備飛鳥社」に鎮座していること、そしてその妹の「高照光姫大神命」は倭国葛木郡の「御歳神社」に鎮座していると記されています。このことから加夜奈留美(カヤナルミ)はコトシロヌシの妹である高照姫(タカテルヒメ)と同一であるとする説があります。

御歳は台与です。~御歳と大歳


第623話:大阪と邪馬台国:姫島~大阪市西淀川区では、高照姫=下照比売命阿迦留姫命=台与(豊)としました。古事記に書かれている難波の比売碁曾社に相当する神社として大阪市東成区東小橋の比売許曽神社があり、主祭神は下照比売命で、速素盞嗚命味耜高彦根命大小橋命大鷦鷯命橘豊日命も祀られています。ということは下照比売命阿迦留姫命=台与(豊)です。大鷦鷯命は仁徳天皇です。仁徳天皇は台与(豊)です。~仁徳天皇


加夜奈留美=高津姫=高照姫=下照比売命阿迦留姫命=台与(豊)ということです。


※このブログの、第390話:様々な卑弥呼(1)~下照姫、建葉槌命、、

        第391話:様々な卑弥呼(2)~瀬織津姫、稚日女、、、

で、上記の姫様(瀬織津姫、稚日女尊、市杵島姫命、下照姫、マシタ姫)は、いずれも卑弥呼(天照大神)であるとしましたが、訂正します。これらの姫は皆、台与です。


加夜奈留美は、延喜式「祝詞式」にある出雲国造神賀詞に登場する神様と書きましたが、この出雲国造神賀詞は、古事記、日本書紀、出雲風土記と同時期に創作されたものです。


最近気づいたのですが、記紀の作者たちは、魏志倭人伝に卑弥呼の記載があることは知っていても、卑弥呼の事績については全く知らなかったと思われます。記紀が書かれた頃には、台与の記録は残っていましたが、卑弥呼の言い伝えがすでに途絶えていたのでしょう。つまり、その点では私たちと記紀の作者は同じなのです。


台与とウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王は、天才的な頭脳を持っていたと思われ、自分自身でも記録を残しており、また並外れた業績は当時の人々の記憶にも残っていたのです。記紀の作者たちは、ウツシコオと台与の記録・記憶でもって古事記。日本書紀を創作(編纂ではない)したのです。


※大行事社の祭神である八尋鰐については、第556話: 豊玉姫:ワニとカニ

で書いたように豊玉姫=台与です。


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<蛇足の追記>

カヤナルミの「カヤ」は地名です。 加夜奈留美命神社は、奈良県高市郡明日香村大字栢森の栢森(カヤもり)のカヤです。ナルミは和歌山県和歌山市鳴神にある鳴神社の「鳴(ナル)」ではないでしょうか。和歌山県和歌山市は名草でウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王の出身地です。~hidemaru3375.com/post/孝安天皇(第6代)-1


加夜奈留美命神社の所在地は不明でしたが、石上神宮の宮司であった富岡鐵斎が 明治11年に県に書類と資金を提出し、復興しました。どうでもよい話ですが、私は富岡鐵斎のお孫さんと枚方市の禁野にある病院で一緒に働いていました。富岡先生は小児科で私は薬剤師で一緒に当直もしてました。


関連項目:第150話:賀夜奈流美(かやなるみ)

    :第248話:下照姫~雲梯町

    :第215話:五十鈴姫は高照姫命??


<大神神社シリーズ>


※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)、卑弥呼、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>





カヤノヒメは、日本神話に登場する草の神です。古事記では鹿屋野比売神、日本書紀では草祖草野姫(くさのおやかやのひめ)と表記し、古事記』では別名が野椎神(のづちのかみ)であるとしています。

ククノチ(クグノチとも)は、日本神話に登場する木の神です。古事記では久久能智神、『日本書紀』では句句廼馳と表記します。

樽前山神社(北海道苫小牧市)では山の神・大山祇神(おおややまつみ)、木の神・句句廼馳(くくのち)と共に祀られています。


◎ククノチは屋船神(やふねのかみ)、屋船久々能遅神(やふね-くくのちのかみ)、そして屋船受姫神(やふね-とようけひめのかみ)ともいいます。カヤノヒメ=ククノチも台与です。

 
 
 

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Apr 16
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台与シリーズ>

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tootake
Apr 13
Rated 5 out of 5 stars.

檜原神社(ひばらじんじゃ、北緯34度32分18.24秒 東経135度51分16.98秒

大神神社の摂社の檜原神社(#本社近辺参照)は倭姫命天照大神を磯堅城の神籬を立てて磯城の厳橿の本にはじめて宮中の外に祀った「笠縫邑」の地であると伝えられ、元伊勢の始まりの地となっている(『日本書紀垂仁天皇段)。

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