大神神社を探る（13）～久延彦神社

tootake
4月12日
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更新日：4月12日

第６５０話　＃ふくろうは台与　＃タニグクとゴトビキ岩

久延彦神社（くえひこじんじゃ）は大神神社の拝殿の半径200mより外側にある末社です。

祭神は久延毘古命で、合格祈願の神社とされ、受験生や就活生の参拝が多く、たくさんのふくろうを模した絵馬が奉納されています。久延毘古命については～久延毘古（くえびこ）～山田のカカシですでに書いていますが、こんなところ（大神神社）に久延彦の神社があるとは知りませんでした。知らなかったのに、ここ（大神神社）にあるということは、久延彦＝台与であることの証明になると思います。そして大神神社は台与を祀る神社であることがはっきりしてきました。

大三輪神三社鎮座次第には久延彦神社、曽富止（そほど）神社とあり、神代よりこの地に祀られると伝わっています。曽富止とは「山田のそほど」＝山田のカカシ、すなわち久延毘古命の事です。

久延毘古命（くえひこ）は、杖彦（つえひこ）が転じたものとも取れ、イザナギが黄泉から帰ってきた後の禊で杖を投げ出した時に生まれた船戸神（ふなとのかみ、岐神、道祖神）との関連も考えられています。

＊船戸神　フナト→クナト～ウツシコオ（内色許男命）はもともと船乗りです。～ヒコサチ：忌部氏（彦幸）～和歌山・名草

また、台与（豊）は稲作の神＝食物の神であることから、竃（かまど）と関連付けられ、クナトがおクドさんになったと思われます。～第２６７話：岐神～クナトの大神

第３３５話：天道根命は道祖神＝ウツシコオ

記紀では久延彦（クエビコ）が少名毘古那神の素性を知らしめたとされ天下の事を知る神とされていいます。久延毘古（くえびこ）と少名毘古那神（スクナヒコ）との関係があることが示唆されています。久延彦神社に、受験生や就活生の参拝が多いのも久延彦が知恵者の化身、学業・知恵の神とされているからでしょう。

＜ふくろう＞

ところでなぜ、たくさんのふくろうを模した絵馬が奉納されているのでしょうか。

ふくろうと言えば賢さや知恵の象徴で、「不苦労」「福来朗」とかけて縁起物にもなっています。

なお私が台与とする仁徳天皇はミミズクです。仁徳天皇が誕生された日に、産屋に木菟（ツク ミミズクのこと）が飛び込んできました。また、鷦鷯（サザキ・ミソサザイ 雀の一種で日本の野鳥で最小）これを吉祥の証であるとして、天皇に「大鷦鷯皇子（オオサザキノミコ）」、宿禰の子に「木菟宿禰（ツクノスクネ）」とし、命名を交換したのです。ミミズクとフクロウはよく似ています。

福島県にある飯豊山の「飯豊」は「いいで」と読みます。「いいで」は元々は「いひとよ」で古語でフクロウことで、おそらくはフクロウの住む山という意味で「いひとよ山」といったのが後世に訛って「いいで山」になったという地名起源説があります。また、古代に「豊」を「て」、「で」、「てみ」、「でみ」、「とみ」、「どみ」等と読んだ可能性もあります。豊（トヨ）はもちろん台与（トヨ）のことです。

この飯豊山について、陸奥国風土記には、に以下のような伝承が記録されています。

「この山は豊受比売神の神域であった。（履中天皇の皇女である）飯豊青皇女が物部氏を遣わして豊受比売神に御幣を奉納した。それでこの山を飯豊と呼ぶようになった」というものです。豊受比売神も履中天皇も飯豊青皇女も台与です。

～第４２３話：飯豊王女は台与（トヨ）なのか？

　第５８３話：履中天皇（第17代）～大江

＜多邇具久（タニグク）＞

ところで久延彦（クエビコ）には、ヒキガエルの多邇具久（タニグク）が付きまとっていますが、この多邇具久はゴトビキ岩からの連想だと思います。ゴトビキ岩のゴトビキとはヒキガエルのことです。ゴトビキ岩は巨大なヒキガエルに見えなくもありません。

・ゴトビキ岩は上倉神社で祭神は高倉下（タカクラジ）＝台与です。～第４５４話：大彦は台与！？？

・記紀には、少名毘古那神の素性を知らしめたのはクエビコで、山田の曾富騰（そほど）すなわち案山子（かかし）であるが、天下の事を知る神とされおり、知恵者の化身と考えられていたことを示している」との記述があり、久延毘古（くえびこ）と少名毘古那神（スクナヒコ）との関係があることが示唆されています。スクナヒコは台与（豊）です。～第４６３話：少彦名大神（スクナヒコ）

＜大神神社シリーズ＞

大神神社を探る（１）～活日神社大神神社を探る（２）～狭井神社

大神神社を探る（３）～磐座神社大神神社を探る（４）～神坐日向神社

大神神社を探る（５）～大直禰子神社大神神社を探る（６）～神御前神社

大神神社を探る（７）～綱越神社大神神社を探る（８）～檜原神社

大神神社を探る（９）～高宮神社大神神社を探る（１０）～玉列神社（慈恩寺）

大神神社を探る（11）～神宝社大神神社を探る（12）～成願稲荷神社（浄願寺）

※これまでの記事はこちらです。

※このブログは、御牧国（ミマキ国）が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝：古事記・日本書紀の登場人物は三人だけ！？？としています。

記紀の登場人物をスサノオ（津田の王）＝ウツシコオ（内色許男命）、卑弥呼、台与（豊）に当てはめる作業をしているのです。