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大神神社を探る(9)~高宮神社

  • tootake
  • 4月8日
  • 読了時間: 6分

更新日:4月8日

第646話 #大杜御祖神社 #日向は北河内 #天剛風命 #天萬魂命


高宮神社(こうのみやじんじゃ)は、大神神社のご神体とされる三輪山上に鎮座しています。祭神は日向御子神です。ということは、この日向御子神こそが大神神社の本来祀っている人物でしょう。


日向については、大神神社を探る(4)~神坐日向神社では次のように書きました。

日向は大阪府守口市とずっと書き続けてきましたが、最近、やっと大阪府高槻市にも日向町があることに気付きました。 日向町〒569-0024そして付近には須賀町〒569-0022、天川町〒569-0026という気になる地名もあります。

スサノオは宮を造るための土地を出雲の国に求め、そして須賀の地にたどり着いて、「この地にやって来て、私の心はすがすがしい」と言って、その地に宮を造って住んだ。それで、その地を今、須賀というあります。といことから日向と須賀がセットである高槻市の日向はスサノオと深く関係のある地だと思います。日向とは、何らかの祭祀を行った場所のことかもしれません。とにかく日向は九州だという思い込みを捨てない限り、その人の邪馬台国の研究は進展しないでしょう。


日向とは、守口市・寝屋川・高槻・枚方あたりを指す広い地名かもしれません。


そして高宮は大阪府寝屋川市の地名です。〒572-0806

寝屋川市の高宮(たかみや)には、高宮神社と大杜御祖神社(おおもりみおや)の2つの神社があり、両社とも延喜式内社で、かつ親子関係の神社です。1つの村の中でのこのような類例はめずらしいことです。在所:高宮二丁目


奈良県桜井市の大神神社の摂社である高宮神社と大阪府寝屋川市の高宮神社の社名が一致するのは偶然ではありません。この寝屋川市高宮のあたりには、邪馬台国・台与の痕跡がたくさんあるのです。このブログでは、いままで下記のような記事を書いてきました。


寝屋川市

守口市

四条畷


寝屋川市の高宮神社の祭神は、先代旧事本紀では、高宮神主たちの祖先と記載されている天剛風命(あめのこかぜ)です。高宮神社は、江戸時代には、讃良郡内(寝屋川市一帯)の一番の大宮として「一の宮」とも呼ばれていました。


大杜御祖神社の祭神は、天萬魂命(あめのよろずたま)です。

天萬魂命は、祭神は、高宮神社の天剛風命父神です。河内名所図絵には「此の生土神」と紹介されています。江戸時代には、五穀豊穣を願って牛頭天王も祀られていました。

大杜御祖神社と高宮神社は300メートルくらいしか離れていません。


天剛風命と天萬魂命の親子は、日本書紀には、神功皇后五年に葛城襲津彦が新羅から連れてきた浮人(トリコ)が桑原、左ビ、高宮、忍海凡そ四邑の漢人等の祖とあり、渡来人だったとされています。葛城襲津彦はウツです。~第327話:于道朱君の衝撃~新羅

大杜御祖神社の境内には、東西に塔をもつ白鳳時代(七世紀後半)創建の古代寺院がありました。この寺院は高宮の地名をとって「高宮廃寺」と呼ばれています。


大杜御祖神社の社伝では、天萬魂命は讃良郡の一帯の農耕開拓の始祖で、百済より農耕部族を率いて渡来されし高宮村主氏と伝えられています。

神功皇后の朝、百済より大和に移住されし渡来の大豪族:阿知使臣(あちのおみ)の後裔、支族の由なり。命はこの地に居を定め給いて御子、高宮神社の御祭神天則風命と共に原野を拓き、業を興し、産を殖し、以て地域の安定、文化の発展に寄せられ、古墳時代後期の国勢の興隆に地方豪族としての多大なる貢献されし由なり。(社頭掲示板)


鈴木靖民氏は、阿知使主は倭漢氏によって作られた渡来伝承上の人物で、子の都加も6世紀の東漢直掬を投影したものと指摘しています。門脇禎二氏は「東漢氏はいくつもの小氏族で構成される複合氏族。最初から同族、血縁関係にあったのではなく、相次いで渡来した人々が、共通の先祖伝承に結ばれて次第にまとまっていったのだろう。」とされておられます。


阿知使主(あちのおみ)阿直岐(あちき)と同一人物でしょう。日本記によれば、阿直岐は応神天皇の時代に百済から日本に貢上されたとされる人物です。古事記には阿知吉師と登場し、応神天皇のとき、百済王が馬2匹を阿知吉師につけて貢上したとあり、吉師は一種の尊称であり、阿知は阿直岐の略称とみなせることから、阿直岐と同時代の人物の阿知使主を同一人とする説があります。阿直岐は菟道稚郎子の最初の家庭教師です。菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)菟道稚郎子=聖徳太子は台与です。


天剛風命と天萬魂命の親子は、ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王と台与のコンビだと思われます。


高宮廃寺は、「牛頭天王」と称していました。牛頭天王はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。~彦狭知の物語9~素戔嗚(スサノオ)


天萬魂命は讃良郡の一帯の農耕開拓の始祖で、百済より農耕部族を率いて渡来されし高宮村主氏と伝えられています。台与が農耕を促進し、稲作を推進してきたことは、このブログで何回も述べてきました。

・饒速日(ニギハヤヒ)の別名である大年神は、農耕や土地にまつわる神を中心としたものと捉えられています。参照:第259話:大歳~稲耕の神 第221話:饒速日は稲作の神


<まとめ>

・奈良県桜井市の大神神社のご神体とされる三輪山上に祀られている日向御子神は台与です。

・寝屋川市にある高宮神社と大神神社の摂社である高宮神社の元となった神社である。

・寝屋川市にある高宮神社と大杜御祖神社の祭神である天剛風命と天萬魂命は台与とウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。


<大神神社シリーズ>


※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)、卑弥呼、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>





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   鉢かつぎ姫は寝屋川市の伝説の姫です。

 
 
 

5件のコメント

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秀丸 遠嶽
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秀丸 遠嶽
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伊勢神宮周辺の神社を以下に示します:

じゃらんnet+1

  • 二見興玉神社(夫婦岩)【三重県・伊勢市】

  • 伊勢神宮 外宮【三重県・伊勢市】

  • 伊勢神宮 内宮【三重県・伊勢市】

  • 猿田彦神社【三重県・伊勢市】

  • 安乘神社【三重県・志摩市】なぜサメのお守りなのかというと、安乗神社のご祭神である綿津見命は日本神話に出てくる神様なのですが、その娘の豊玉姫命が鮫であったと言われているそうです。

  • 椿大神社【つばきおおかみやしろ】(鈴鹿市)

  • 多度大社(桑名市)本宮・別宮 | 多度大社について | 多度大社

  • 津観音寺(津市)

  • 高田本山 専修寺【たかだほんざんせんじゅじ】(津市)

  • 結城神社【ゆうきじんじゃ】(津市)

  • 射山神社【いやまじんじゃ】(津市)もとは貝石山の八合目に祀られていたのですが、今の地にうつされました。祭神は温泉大明神とよばれる大己貴命(おおなむらのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)です。


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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
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