三草山と美奴売神
第1194話
三草山(みくさやま)は大阪府豊能郡能勢町と兵庫県川辺郡猪名川町の府県境にあります。
この三草山にも神功皇后*の伝説が残っています。
摂津国風土記に、神功皇后が三韓征伐に出兵しようとなされた時のこと、この山からは猪名川を下っていった先にある川辺郡神前松原(尼崎市の神崎もしくは豊中に比定)において戦勝祈願していたところ、猪名川上流の能勢の美奴売山(みぬめ山)の神がやって来て、「美奴売山の杉の木を切って船を作れば必ず勝利するであろう」と告げたといいます。そこで、神功皇后はその通りにしたところ、勝利を収めた。その帰り道、古代には南に突き出した岬となっていた灘沖の茅渟の海上で船が動かなくなってしまったので、船上にて占いを行ったところ、これは美奴売山の神の意志であるとわかったという。そこで、その場に美奴売神を祀ったのが、現在も神戸市灘区内に残る敏馬神社(みぬめ神社)であるという。また、後代の研究や史料によれば、この美奴売山こそが、現在の三草山であるという。なお、摂津国風土記には、美奴賣松原という項目が万葉集注釈の第三巻にあり、これは、摂津国風土記からの写本に近い状態で記述されています。
敏馬神社は素盞嗚尊を主祭神とし、天照皇大神・熊野坐神を配祀しており、江戸時代までは「牛頭天皇」と称していましたが、本来の祭神はミヌメ神(美奴売神・敏馬神)でした。
牛頭天王は、仏=台与の守護神でもあります。牛頭天王の牛頭からは、頭に角が生えた人(ツヌガアラシヒト)が連想されます。頭に角が生えた人=ツヌガアラシヒト=アメノヒボコはウツシコオです。牛頭天王はウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)=難升米です。
美奴売(ミヌメ)神はその神名から水神の弥都波能売神(みずはのめ)*と同神とみられ、境内社の水神社に弥都波能売神が祀られています。閼伽井あるいは三犬女清水と呼ばれる井戸があります。敏馬は、汶売、美奴売、三犬女、見宿女等の文字で表記されています。
神功皇后*が三韓征伐から戻ってくる(あるいは出発する)と船が海中でぐるぐる回って進めなくなってしまった。という記述は、廣田神社(大阪市)と 五十狭茅宿禰
などで見てきました。そしてそうした台与が立ち寄った場所が神功皇后の伝説になったのだと思います。とも書きました。
*弥都波能売神(みずはのめ)=美奴売神(ミヌメ神)は台与です。~第616話:鉱物資源と邪馬台国14~弥都波能売神(みずはのめ)
*神功皇后は台与です。~第1139話:神功皇后と武内宿祢:AIとの対話(6)
三草山のある兵庫県川辺郡猪名川町は、猪名部(いなべ)です。
猪名部(いなべ)が船を作っていたことは、第1104話:軽野神社:山の中の造船所
で書いています。三草山(美奴売山)は木材の産地だったと考えられています。
第39話:御牧入彦(崇神天皇)はイニエ(猪名)では、崇神天皇の和風諡号である御間城入彦五十瓊殖(ミ・マキ・入彦・イニエ)*の五十瓊殖(イニエ)は、猪名川町(イナ川)のイナに由来していることを書きました。 ina :イナは音韻の法則から inie:イニエに変換するのです。と書きました。ミマキイリヒコ(崇神天皇)は台与です。
摂津国風土記:逸文に、豊受大神が丹波国に遷座する前は、摂津国稲倉山に居たことが記されており、この稲倉山は猪名川上流域(豊能郡 )にあったのではないかとの説があります。
豊受大神(台与)と丹波国の関係は、以前に書きました。
第1001話:脱解王の神話(3)~鵲は台与 第1002話:丹波と邪馬台国~兎原
第1003話:天一位 大原神社:丹波と邪馬台国(2) 第1004話:鍬山神社:丹波と邪馬台国(3)
第1005話:出雲大神宮:丹波と邪馬台国(4) 第1006話:丹波国の人々:丹波と邪馬台国(5)
第1007話:かぐや姫:丹波と邪馬台国(6) 第1008話:日子坐王命:丹波と邪馬台国(7)
第1009話:与謝野:丹波と邪馬台国(8) 第1010話:大虫神社:丹波と邪馬台国(9)
第1011話:邪馬台国と丹波(10):阿知江岩部神社 第1012話:邪馬台国と飛騨:飛騨は日田
第1013話:扶桑国は投馬国(丹波・但馬)
稲倉山が、三草山(美奴売山)だとすると、台与(豊受大神)が丹波国に行く前に猪名川付近にいたことになります。
美奴売山に住む龍神は「美奴売の神」と呼ばれ、九頭龍弁財天とも思われる
水の神=弥都波能売神=月の神。豊受姫であるとされています
月の神=ツクヨミは台与です。~第749話:出羽三山(2)~月山・月(調)と兎
第898話:ツキヨミの正体(2):壱岐・対馬
九頭龍弁財天も台与です。~第1086話:平泉寺白山神社と菊理媛
古来より、敏馬神社の前を、離縁を恐れて花嫁行列は通らないそうです。女神が嫉妬するからだと言われており、敏馬神社は縁切りでも有名で様々な縁切の方法が伝えられています。
住吉大社神代記には、猪名川の女神と武庫川の女神が住吉大神の気を引くために、互いに競ったことが記されています。これは台与が様々な地で別々の神として祀られたために伝承が交錯したためでしょう。
関連項目:第966話:多田銀銅山~猪名川町
これまでの記事はこちらです。
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※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、タケミカズチとフツヌシ、神功皇后と武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。
※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>




六甲山と瀬織津姫 190 美奴売の神は豊受姫 : 追跡アマミキヨ
<台与シリーズ>
hidemaru3375.com/post/天鈿売命(うずめ)は台与(豊)
https://www.hidemaru3375.com/post/かぐや姫は、台与(とよ)
https://www.hidemaru3375.com/post/磐井の乱と台与
https://www.hidemaru3375.com/post/豊受姫(豊受大神)は崇神天皇
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少彦名大神(スクナヒコ)は台与! 大彦は台与!??
ウマシマジは台与! 阿蘇都媛は台与
沼河比売は小楯姫=台与 タケミカヅチは台与!!
ヤマトタケルは台与 瓊瓊杵尊:ニニギは台与
継体天皇はトヨ(台与)??! 継体天皇は台与2~大々杼郷:楯原神社
継体天皇は台与3~田井(寝屋川市) 英彦山と台与