第610話 #神武東征 #尾張氏 #高倉山 #土蜘蛛
日本書紀では、高尾張邑に赤銅の八十猛あり。この類(ともがら)みな天皇と距(ふせき)戦はむとすとあります。大和盆地にある葛城山麓のこの一帯は古くから 高尾張(邑、むら) と称されたところとも伝えられています。
高尾張邑に、土蜘蛛あり、其の為人(ひととなり)、身短くして手足長し。侏儒と相類(あいに)たり、皇軍葛の網を結(す)きて、襲ひ殺しつ。因りて改めて其の邑を葛城という。
土蜘蛛とは鉱山労働者であることはすでに述べています。小柄な人は狭い坑道でも動きやすいのです。~第52話:小人国 ~葛城
奈良県の鉱山一覧 | 鉱山データベースによるとには多くの鉱山があります。
小栗栖鉱山 奈良県吉野郡小川村小栗栖、西谷千枚岩中の層状含銅硫化鉄鉱床から黄鉄鉱と黄銅鉱を採掘していた。
朝町三盛鉱山 奈良県南葛城郡葛村朝町。1941年時点で銅の品位3%。
三尾鉱山 奈良県吉野郡四郷村。1952年で月15トン、1954年で月80トン採掘した。
赤倉鉱山 奈良県吉野郡上北山村西原。1900年頃に粗銅、月に1.5トン生産していた。
笠木鉱山 奈良県吉野郡黒滝村笠木露頭部の銅の品位が6.39%。
平城鉱山 奈良県吉野郡下市町原谷銅の品位が4~5%。
以上は一部で、実際はもっと多くあります。
榛原町の福地岳、榛原町の高城岳、宇陀市大宇陀区の城山、東吉野村の高見山、宇陀市大宇陀区の高倉山(高角神社あり)~「神武天皇高倉山顕彰碑」が立てられており、日本書紀にいうところの高倉山であると伝えられています。
しかし、和歌山県海南市小野田にも高倉山があります。高倉といえば高倉下(タカクラジ)です。神倉神社(和歌山県新宮市神倉)の祭神は高倉下です。~第543話:熊野の神々は
尾張氏の遠祖である天香語山命とされています。天香語山命は高倉下*のことです。
天香語山命はやがて東海地方に移り、尾張国の基礎を造ります。天香語山命は高倉下は尾張氏の祖とされています。そして、赤銅の八十猛のいたところは高尾張邑です。高尾張邑は愛知県の尾張の元の地とされています。
日本書紀によると尾張氏は、天火明命*(あめのほあかりのみこと)を祖神とし、天忍人命(天忍男命)から始まるとされ、元々は、枚方・交野辺りにいた片野物部*でしたが、美濃・飛騨などに居住の後、乎止与命* のときに尾張国造となったとされています。日本武尊(やまとたけるのみこと)の時代には、拠点を熱田の南に移しています。大阪府寝屋川市にも熱田神社(寝屋川市 太秦中町)があります。秦氏との関連のある地です。秦氏~大阪府寝屋川市・太秦
*天火明命は、台与(豊)です。~https://www.hidemaru3375.com/post/火明命は饒速日なのか??
*海部氏の系図などから検証するとオトヨ(乎止与命)は日本得魂命の子の建諸隅命の子供で天豊姫命とあり、魏志倭人伝に記される倭国の女王に擁立された「台与」です。尾張氏の当主で、初代の尾張国造ともされています。~とよ(乎止与命・台与・臺與)
*大阪府交野市倉治は高倉下(たかくらじ=天香山命:尾張氏の祖)の屋敷があった場所と思われます。高津姫 ~岩船街道、
高尾張邑に赤銅の八十猛の記紀による寓話も台与(豊)の鉱山開発の物語だと思われます。
<鉱物と邪馬台国シリーズ>
鉄と邪馬台国(3)~信太(和泉市) 鉄:高師小僧
鉱物資源と邪馬台国(4)~玉川鉱山 宝石・貴石=玉、自然銅
※これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけ!??としています。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)、卑弥呼、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>
土蜘蛛草紙』 其の八 - 其の十三

笠原使主 - Wikipedia
大分県宇佐市豊岡
宇佐鉱山は大分県宇佐市(旧・宇佐郡院内町)にあった鉱山。
金・重晶石が採掘された。
戦後まもなく閉山したらしい。
宇佐神宮・北辰の神・豊日別宮
辛国息長大姫は台与!
杵と臼 長崎のヤマトタケル伝説 八剱神社より | 時間探偵
和歌山にもかつて那賀郡がありました。その地も長脛彦の支配地でした。長脛彦のナカは那賀郡のナガです。
<台与シリーズ>
hidemaru3375.com/post/天鈿売命(うずめ)は台与(豊)
https://www.hidemaru3375.com/post/かぐや姫は、台与(とよ)
https://www.hidemaru3375.com/post/磐井の乱と台与
https://www.hidemaru3375.com/post/豊受姫(豊受大神)は崇神天皇
https://www.hidemaru3375.com/post/火明命は饒速日なのか??
https://www.hidemaru3375.com/post/豊鍬入姫命-日光と男体山・女峰山
hidemaru3375.com/post/台与と秦氏 敏達天皇は台与(豊)
衣通姫(そとおりひめ)は台与(豊) 雄略天皇は台与(豊)!
孝昭天皇は台与:日原は目原 飯豊王女は台与(トヨ)なのか?
金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(2)大原足尼命はトヨ 大宜都比売(おおげつひめ)は台与
倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトモモソ姫)はトヨ?? 神八耳命は台与(豊)
饒速日(ニギハヤヒ)は台与①~稲作 台与は饒速日②~交野市倉治
小楯姫は台与:小楯は枚方 四道将軍:日子坐王は台与!
少彦名大神(スクナヒコ)は台与! 大彦は台与!??
ウマシマジは台与! 阿蘇都媛は台与
沼河比売は小楯姫=台与 タケミカヅチは台与!!
ヤマトタケルは台与 瓊瓊杵尊:ニニギは台与
継体天皇はトヨ(台与)??! 継体天皇は台与2~大々杼郷:楯原神社
継体天皇は台与3~田井(寝屋川市) 英彦山と台与
山部赤人は台与! 八幡神は台与!!
とよ(乎止与命・台与・臺與) 台与の物語