大阪と邪馬台国：阿倍野

tootake
4 日前
読了時間: 5分

更新日：2 日前

第７０１話　＃安部難波吉師　＃安倍晴明　＃安倍文殊院

前回：邪馬台国と大阪～玉造では、安部難波吉師が安部氏になったと思われます。と書きました。

吉師氏は、大阪府吹田市に本拠を持つ豪族で、吹田駅の一つ京都よりに「岸部：きしべ」とう地名が残っています。岸部駅北西の吉志部神社があることはすでに述べています。

吉志部神社の社家は岸氏です。社伝には、崇神天皇、大和瑞籬（大和の布留の社の石上神社・社家物部氏）より奉遷し、「太神宮」として創建されたされています。しかしそれ以前に吹田市には、天照大神（卑弥呼）ゆかりの神社がありました。～第６３６話：大神木神社と卑弥呼～吹田市山田、第６５４話：卑弥呼の残像：元伊勢（１）～吉志部神社（吹田市）

彼らは、安部難波吉師（あべなにわきし）と呼ばれ、紫金山麓に一大瓦工房を造り、難波宮や平安京の瓦を作り続けていました。吹田は淀川水運の要所で、継体天皇ゆかりと思われる「三国」の地名もあります。～継体天皇はトヨ（台与）？？！、継体天皇は台与２～大々杼郷：楯原神社　、継体天皇は台与３～田井（寝屋川市）

安部氏は信濃国（長野県）諏訪郡の出身ともされ、諏訪から駿河国安部谷（静岡県静岡市）に移って安部氏を称したとされていますが、信濃、諏訪にヤマトから進出したのは金刺氏です。第６８４話：諏訪大社と金刺氏で書いたように、金刺氏の起源は、部民制における名代の一つである金刺部にあるとされており、金刺部は欽明天皇の皇居であった磯城嶋金刺宮に由来しているとされています。このブログでは、磯城郡は守口、枚方、茨木、高槻の事としています。～第６８８話：磯城（しき）は磯嶋（いそしま：枚方市）

そして安部氏といえば有名な人物は安倍晴明です。安倍晴明といえば陰陽道です、

陰陽道においての星の信仰は非常に重要なものです。奈良県の桜井市にある安倍文殊院ではも星の信仰が残されています。まずは安倍文殊院の境内にある「安倍晴明公　天文観測の地」で、天文観測とあるように安倍晴明公も星と月の運行を見て占術を駆使していました。これは道教由来の「高い山の上で星（星神）を拝む」行為を安倍晴明公が理解していた為とされ、今もその高台が境内に残されています。また、陰陽道において重要視されている神は、泰山府君神と鎮宅霊符神で、安倍文殊院では古くからこの神々を別名で泰山府君神を「北斗天罡消災解厄星尊」、鎮宅霊符神を「北辰鎮宅霊應如意天尊」という尊名で厚く信仰し、現在では九曜星とともに金閣浮御堂にてお祀りしています。天罡とは道教が説く北斗七星であり、北辰は北極星です。第３７９話：宇佐神宮・北辰の神・豊日別宮では、北辰の神は猿田彦＝ウツシコオ（内色許男命）＝スサノオ（津田の王）ですと書きました。