由加神社本宮・尾針神社~岡山県
- tootake
- 6月23日
- 読了時間: 6分
更新日:7月2日
第722話 #巨岩(磐座) #伊福部 #天火明命
第719話では、台与にいた場所には、たいてい巨岩(磐座)がある有名な神社があると書きました。
・長谷寺では、泊瀬(はせ)の地を補陀落山に見立て、小泊瀬の険しい崖に懸崖造りのお堂を建て、自然湧出に見立てた盤石に観音を安置しています。「磐石に立つ」ことが長谷観音にとっては大きな意味があるのです。磐座神社の磐座(いわくら)とは、古代より神として信仰されている巨大な岩のことです。磐(岩)は台与のキーワードです。~磐衝別命と健磐龍命
・大阪府交野市に巨石があり饒速日(にぎはやひ)が天下った磐船神社になっています。
・熊野にあるゴトビキ岩(神倉山)が速玉大社の本宮です。祭神は高倉下です。~第543話:熊野の神々は、、、
岡山県にも、磐座のある神社があります。由加神社本宮と尾針神社です。
由加神社本宮(ゆがじんじゃほんぐう)は、岡山県倉敷市南部にあたる児島の由加山にある神社です。由加山は太古より磐座信仰が行われていたとされています。天平5年(733年)行基*によりこの地に十一面観音が祀られ、神社仏閣が一体となった瑜伽大権現(由加大権現)*と呼ばれる神仏習合の山となりました。北麓にある熊野神社の縁起によれば、奈良時代の初めに役行者の高弟5人が紀州熊野より熊野本宮大社を捧持してこの地に熊野神社を興し、その後、新熊野三山の一つとして由加山に那智宮を開いたとされています。
*行基はしばしばこのブログに登場しています。~第634話:観音信仰と台与(7)~慈愍山観音寺(千葉) 、野崎観音(第630話)・嵐山(第629話)の宝輪寺の堂塔を建てたのも行基です。行基は、台与(豊)と同じように大阪南部に多くの農業用のため池をつくりました。~大阪と邪馬台国:美木多(堺市南区)
*大権現は台与です。~第719話:中臣印達神社:権現は台与
祭神は、手置帆負命 ・ 彦狭知命 ・ 神直日命です。手置帆負命 ・ 彦狭知命について親子とされ、日本書紀、古語拾遺に登場し、天御量を使って大小の峡谷の木を伐採して瑞殿を造営し、御笠・矛・盾を制作したとされています。このブログでは、 彦狭知命はスサノオ(津田の王)は、ウツシコオ(内色許男命)です。~hidemaru3375.com/post/ヒコユキからウツシコオへの過程
神直日命は、神産みにおいて伊邪那岐命(イザナギ)が黄泉から帰って来た際、黄泉の穢れから禍津日神が生まれ、その禍津日神がもたらす禍(災厄)を直すために、直毘神の一柱として生まれた神が神直日神で、また、その後、二柱目の神として大直日神が生まれ、最後に伊豆能売が生まれたとされています。伊豆能売は台与でしょう。~第674話:伊豆・出石・出雲
*神直日命=禍津日神=伊豆能売=台与ということです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
尾針神社(おはりじんじゃ)は、岡山県岡山市北区にあります。
祭神は、天火明命 (あめのほあかりのみこと)です。天火明命は、 岡山市街地の東西方の丘上に鎮座しています。社殿背後には磐境とされる巨石群が残っています。この丘の東斜面からは土師器・須恵器が出土しており、古代から生活が営まれていたことが分かっています。一帯は古くは「吉備国御野郡伊福郷」と称され、伊福部*連(尾張連の一族)の居住地であったという。
そしてその祖神・天火明命を祀ったことに始まるとされています。付近には同じく尾張氏ゆかりの式内社・尾治針名真若比咩神社が鎮座することから尾張氏との関係が示唆されており、伊福部氏が尾張から西遷したとする説や、逆に吉備から尾張へ尾張氏が東遷していったという説があります。
第718話:富士山と台与では、コノハナサクヤ姫の子は、火照命、火須勢理命、火遠理命、火明命で、みんな火が付いています。これらの神はすべて台与です。
天火明命は穂積臣や物部連の祖の饒速日命です。~hidemaru3375.com/post/火明命は饒速日なのか 饒速日(ニギハヤヒ)は台与①~稲作 台与は饒速日②~交野市倉治
*伊福部(いふくべ)とは火力を強めるために息を吹く、息吹(伊吹、製鉄の際の踏鞴(たたら))に携わっている一族です。息は、製鉄の工程で温度を上げるために製鉄炉の空気(息)を吹き込むということです。火吹(ひふき)=火男(ひょっとこ)です。第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命、ということは、元々は息長氏(おきながうじ)と同族といってもよいでしょう。息長(おきなが)氏の息長とは文字通り息が長いということです。台与は火の神です。この火は火山の火ではなく鉄を溶かす溶鉱炉の火です。
~第490話: 日置氏と製鉄と台与(豊) 第216話:五十鈴姫は鉄の神 第403話:伊福部氏と息長氏
尾針神社の祭神について、吉備温故秘録は尾綱根命や日本武尊とする説を挙げており、尾針は尾張で、尾張氏の祖神とされています。先代旧事本紀、国造本紀に天火明命の十三世孫の小止与命を尾張国造に定めたと伝わっています。
乎止与命=日本武尊(ヤマトタケル)は台与です。第370話:とよ(乎止与命・台与・臺與) 第439話:ヤマトタケルは台与
この記事の冒頭で、台与にいた場所には、たいてい巨岩(磐座)がある有名な神社があると書きました。これらの磐座は台与が生まれる前からあるわけですから、台与がよりも後の人が、巨岩(磐座)を台与に見立てて祀ったということです。なぜ、台与が巨岩(磐座)かというと、大阪府交野市にある巨石に由来するからだと思います。そこは饒速日(にぎはやひ)が天下った磐船神社になっています。大阪府交野市は台与の住居(我家:ワギヘ)があった場所です。~第430話:倭(やまと)は高槻市、葛城は交野市
饒速日は台与です。~第484話:台与は饒速日②~交野市倉治
※これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。
~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>

<台与シリーズ>
hidemaru3375.com/post/天鈿売命(うずめ)は台与(豊)
https://www.hidemaru3375.com/post/かぐや姫は、台与(とよ)
https://www.hidemaru3375.com/post/磐井の乱と台与
https://www.hidemaru3375.com/post/豊受姫(豊受大神)は崇神天皇
https://www.hidemaru3375.com/post/火明命は饒速日なのか??
https://www.hidemaru3375.com/post/豊鍬入姫命-日光と男体山・女峰山
hidemaru3375.com/post/台与と秦氏 敏達天皇は台与(豊)
衣通姫(そとおりひめ)は台与(豊) 雄略天皇は台与(豊)!
孝昭天皇は台与:日原は目原 飯豊王女は台与(トヨ)なのか?
金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(2)大原足尼命はトヨ 大宜都比売(おおげつひめ)は台与
倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトモモソ姫)はトヨ?? 神八耳命は台与(豊)
饒速日(ニギハヤヒ)は台与①~稲作 台与は饒速日②~交野市倉治
小楯姫は台与:小楯は枚方 四道将軍:日子坐王は台与!
少彦名大神(スクナヒコ)は台与! 大彦は台与!??
ウマシマジは台与! 阿蘇都媛は台与
沼河比売は小楯姫=台与 タケミカヅチは台与!!
ヤマトタケルは台与 瓊瓊杵尊:ニニギは台与
継体天皇はトヨ(台与)??! 継体天皇は台与2~大々杼郷:楯原神社
継体天皇は台与3~田井(寝屋川市) 英彦山と台与
山部赤人は台与! 八幡神は台与!!
とよ(乎止与命・台与・臺與) 台与の物語