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御食国と膳氏・阿曇氏

  • tootake
  • 7月14日
  • 読了時間: 7分

第743話 #稲飯命 #膳部菩岐々美郎女 #ウガヤフキアエズ


御食国(みけつくに)は、日本古代から平安時代まで、贄(にえ)の貢進国、すなわち皇室・朝廷に海水産物を中心とした御食料(穀類以外の副食物)を貢いだと推定される国を指す言葉です。


お水送り(第742話第741話で書いた若狭国は、藤原京跡や平城京跡より発掘された木簡から、調は若狭国では塩により調が納められていたそうです。古代の税金である調は、繊維製品の納入(正調)が基本です、代わりに地方特産品34品目または貨幣(調銭)による納入(調雑物)も認められていました。また若狭国は10日毎に「雑魚」、節日ごとに「雑鮮味物」、さらに年に一度「生鮭、ワカメ、モズク、ワサビ」を御贄として納めることが定められていました。


若狭国の地理的特長を見ると、海岸線はリアス式海岸で複雑に入り組んでおり、対馬海流の影響で海産物に恵まれている一方、平野部は狭く限られており、田畑の面積は限られています。しかし、若狭国は、8世紀に置かれた郡は遠敷郡、三方郡の2郡だけで、田畑の少ない場所が国単位として成立していたことは、皇室・朝廷にとって特殊な場所であったと推定されています。


若狭国造には「膳臣」の名が見られ、膳氏がこの地域の支配層として関与していたことが示唆されています。膳氏(かしわでうじ)と若狭国の関係は、古代日本の食文化と政治的役割が交差する非常に興味深いものです。


🍱 膳氏の役割と起源

  • 膳氏は「膳(かしわで)」の名の通り、朝廷の食膳を司る伴造氏族でした。

  • 始祖は孝元天皇の皇子・大彦命の孫とされる磐鹿六鴈命(いわかむつかりのみこと)で、景行天皇に白蛤を膾にして献上した功績から「膳臣」の姓を賜ったと伝えられています。

🐟 若狭国との関係

  • 若狭国は古代において「御食国(みけつくに)」と呼ばれ、天皇の食膳に海産物を献上する重要な地域でした。

  • 若狭町脇袋には膳氏の墓とされる西塚古墳上ノ塚古墳などがあり、膳斑鳩(かしわでのいかるが)など膳氏の人物に関連づけられています。

🏯 地名と伝承

  • 若狭には「膳部山」など膳氏に由来する地名が残っており、地域の人々の間でも膳氏とのつながりが語り継がれています。

  • 聖徳太子*の妃の一人である膳部菩岐々美郎女(かしわでのほききみのいらつめ)も膳氏の出身とされ、若狭との縁が伝承されています。

🍱🐟🏯 はAIが書いた文章です。


膳氏は阿曇氏(安曇氏)との関わりが深いと思われます。

安曇氏(阿曇氏:あずみうじ)も、内膳司の奉膳の職を世襲していました。膳氏とは逆に瀬戸内海、壱岐など西国に影響力をもち、淡路島や小豆島などの海人、海部を支配していたとも言われています。一方で応神記に「海人が騒ぎをおこしたため、安曇連の祖・大浜宿禰を遣してこれを鎮撫し、海人の宰(みこともち)となる」というような内容もあり、また膳臣配下の膳大伴部も、志摩国の海人・海部を支配していたと考えられています。


このブログでは、阿曇氏はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王一族としています。~第591話:彦狭知の物語(3)~安曇氏

古事記では「阿曇連はその綿津見神の子、宇都志日金柝命の子孫なり」と記され、新撰姓氏録では「安曇連は綿津豊玉彦の子、穂高見命の後なり」と記されています。

第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命では宇都志日金拆命(うつしひ・かなさくのみこと)ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王としました。


若狭の新羅神社( 福井県南条郡南越前町今庄)の社伝によれば、朝鮮新羅城の新良貴氏の祖神「稲飯命」或いは「白城宿禰」を祭るといわれており、「神社誌」及び「遠敷郡誌」は「天日矛命の後裔が此国に留まり、其の遠祖である鵜茅葺不合尊、又は稲飯命を祀りしもの。 地名のシラキは日倉族の新羅人の住みしことあるにより起り、その祖神を祀りしとの説がありこれに従う」としています。新撰姓氏録は新良貴氏を瀲武鵜葺草葺不合尊の男稲飯命の子孫とし、稲飯命を新羅国王の祖と伝えています。


福井県敦賀市白木字上取の白城神社の祭神は、彦波瀲武鵜草葺不合尊(ひこ・なぎさたけ ・うがやふきあえず)と稲飯命です。~第256話:ウガヤフキアエズのミコト


社伝によれば、朝鮮新羅城の新良貴氏の祖神「稲飯命」或いは「白城宿禰」を祭るといわれていますが、 地名の白木(シラキ)は日倉族*の新羅人の住みしことあるにより起り、その祖神を祀りしとの説がありこれに従う」としています。 新撰姓氏録は新良貴氏を瀲武鵜葺草葺不合尊の男稲飯命の子孫とし、稲飯命を新羅国王の祖と伝えています。

第180話:稲飯命は新羅王


*日倉族はアメノヒボコです。アメノヒボコはウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。

第325話:天之日矛はウツシコオ、第329話:アメノヒボコはウツシコオ


若狭国造は膳氏は阿倍氏同族であるとされています。阿部氏の祖はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。


上記により、御食国(若狭国)の膳氏は阿曇氏・阿倍氏と同族であり、その祖はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。


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・第146話:神武天皇の正体~若御毛沼命で書いた三毛入野命(みけいりののみこと)の三毛は、御食国(みけつくに)の御食(みけ)に通じます。

三毛入野は、日本書紀では「三毛入野命」・「稚三毛野命」、古事記ではでは「御毛沼命(みけぬのみこと)と表記され、神武天皇(初代天皇)の兄であるとされています。

 三毛入野=神武天皇=台与です。

・第435話:大宜都比売(おおげつひめ)は台与で書いたように大宜都比売の、「大」は美称、ゲは食物を意味するケ(例:ミケ=御食)で、食物を掌る女神と考えられます。食物を掌る女神といえば豊受姫(豊受大神)です。豊受姫の受「ウケ」は食物のことで、食物・穀物を司る女神です。他にも食物神として、保食神(うけもち)、大気都比売神(おほげつひめ)、稲荷神(宇迦之御魂神)(うかのみたま)がいます。これらの神は同一の神でしょう。としました。

・聖徳太子の妃の一人である膳部菩岐々美郎女も、聖徳太子は、台与であることから台与と思われます。~第342話:聖徳太子は菟道稚郎子?!菟道稚郎子

・稲飯命も食物を思わせる名前であることから台与でしょう。



関連項目:第314話:海人族~ワタツミ


※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>



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1件のコメント

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tootake
7月13日
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<台与シリーズ>

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