top of page

飯入根:出雲と台与(5)

tootake
5月3日
読了時間: 5分

第1036話 #出雲振根命 #氷香戸辺 #出雲の神宝


あまり研究者からは、重視されていませんが、飯入根(いいいりね)も出雲国造の祖です。

日本書紀、先代旧事本紀の系譜記事に基づくと、  飯入根は「出雲国造の祖(=出雲国造家の先祖の一人)」とされています。特に国造本紀では、飯入根の子が出雲国造に任じられたと明記されており、これは飯入根が出雲国造家の系譜に組み込まれていることを意味します。


研究者たちが、飯入根の存在を重視しないのは、飯入根が兄の出雲振根に殺される役を演じるだけの存在だからです。


第10代崇神天皇の条には、国造の祖の飯入根が兄の出雲振根に独断で神宝を朝廷に献上し、これに憤慨した出雲振根は、弟を水浴に誘って偽の刀とすり替えて騙し討ちした。

とあります。


飯入根を殺した出雲振根は、崇神天皇*に派遣された吉備津彦*と武渟川別*によって誅殺されてしまいます。国造本紀には飯入根の子が出雲国造に任命されたしています。


時の人はこの情景を以下のように和歌に詠んだといいます。


「や雲立つ 出雲梟帥が 佩ける大刀 黒葛(つづら)多(さは)巻き さ身無しに あはれ」


この歌は、ヤマトタケル(倭建命)が、出雲建はを討ったときに詠んだ歌と同じです。

「やつめさす 出雲建が 佩ける大刀 黒葛(つづら)多纏(さはま)き さ身無しにあはれ」(出雲の国の若き君が腰に帯びた太刀、何と蔓が巻いてあったのに、刀身がないとは、ああ、嘆かわしい…)


このことにより、飯入根は出雲梟帥で、出雲振根はヤマトタケルであることが分かります。

ヤマトタケルは、台与です。~ヤマトタケルは台与 

出雲の神宝を巡る上記の騒動は、記紀の作者たちによって創作されたドラマ(ミュージカルなのです。登場人物である出雲振根命、飯入根を演じる役者は台与です。

*崇神天皇*吉備津彦*武渟川別も台与です。


このドラマ(ミュージカル)には、もう一つの歌があります。


日本書紀によると、崇神天皇の時、出雲臣の祖、出雲振根、飯入根の出来事があってから、出雲では大神を祀らなくなった。そんな折、丹波国(兵庫県)の氷上(ひかみ)の人、氷香戸辺(ひかとべ)の小児*が、自然にこう歌ったという。

「玉菨鎮石(たまものしづし) 出雲人(いづもひとの)祭(いのりまつ)る 真種(またね)の甘美鏡(うましかがみ) 押し羽振る 甘美御神(うましみかみ)、底宝(そこたから)御宝主(みたからぬし) 山河(やまがは)の水泳(みくく)る御魂(みたま) 静挂(しづか)かる甘美御神、底宝御宝主」


*氷香戸辺の小児というのも台与でしょう。丹波国(兵庫県)の氷上(ひかみ)には、

八柱神社(丹波市氷上町氷上)があります。

主祭神は、奇稲田姫命、配祀神は大年神 多田大神です。これらはすべて台与です。

奇稲田姫命(クシナダヒメ)とはクシ(奇)・イナダ(稲田)姫ということす。稲田姫は、稲の神つまり稲荷神(宇迦之御魂神:うかのみたま)=豊受姫=台与です。

*大年神=大歳~第259話:大歳~稲耕の神

*多田大神~第966話:多田銀銅山~猪名川町


※丹波国(兵庫県)の氷上は、加古川にそって播磨(瀬戸内海)から丹後(日本海)に向かう中間地点にある交通の要衝です。丹波国は台与にとって重要な地です。~*丹波国~第1006話:丹波国の人々:丹波と邪馬台国(5)


=========================================

<蛇足の追記>

飯入根(イイイリネ)は姓氏録には「土師宿禰・菅原朝臣の祖の天穂日(アメノホヒ)*の12代孫の飯入根」とあり、同じく弟の甘美韓日狹(ウマシカラヒサ)は同じく姓氏録の「凡河内忌寸*の祖で天穂日の13代孫可美乾飯入根」と同一人物ではないかと思われます。出雲振根も河内(大阪府)の人物だった可能性があります。


*凡河内氏(おおしこうちうじ)は、畿内(河内)を中心として勢力があった古代豪族で、大河内氏・凡河内忌寸とも書かれます。隅田八幡宮人物画像鏡に見られる「開中費直」の文言を「河内直(かわちのあたい)」と解釈する説があります。第526話:武寧王はウツシコオ!では、隅田八幡宮人物画像鏡の銘文を元にして、スサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米(台与の父親)との関係を書きました。


飯入根はという名前は、神武天皇の兄である三毛入野と稲飯命をからとったものです。

・三毛入野~第245話:豊御気主命は三毛入野!

・稲飯命~第180話:稲飯命は新羅王


関連項目:第165話: 出雲振根(いずもふるね)

    :第166話: 出雲の神宝

    :第290話:陰謀を伝える歌は嘘のあかし


<出雲と台与>

第1032話:出雲と台与


これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、タケミカズチとフツヌシ、神功皇后と武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。

※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>




丹波市氷上町には、八柱神社以外にも多くの神社があります。




 
 
 

コメント

5つ星のうち0と評価されています。
コメントが読み込まれませんでした。
技術的な問題があったようです。お手数ですが、再度接続するか、ページを再読み込みしてださい。
bottom of page