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おしら様は、、、

  • tootake
  • 2024年10月31日
  • 読了時間: 5分

更新日:2024年11月1日

第487話 #おしら様 #イタコ #台与 #邪馬台国 #猿賀神社


おしら様(おしらさま、お白様、オシラ様)は、日本の東北地方で信仰されている家の神で、一般には蚕の神、農業の神、馬の神とされています。茨城県などでも伝承されていますが、特に青森県・岩手県で濃厚に残り、宮城県北部にも密に分布しています。


他にオシラガミ、オシラホトケ、カノキジンジョウ(桑の木人形)とも称されています。通常、伝承やそれに伴う儀式は、信仰している各集落や町内、家族や親族間の中だけで秘密裏に執り行われることが多く、他者やメディア等へ詳細を明かすことが忌み嫌われている地域も多く存在するため、未だに解明されていない部分が多くあります。


神体は、多くは桑の木で作った1尺(30cm)程度の棒の先に男女の顔や馬の顔を書いたり彫ったりしたものに、布きれで作った衣を多数重ねて着せたものです。神体は、男と女、馬と娘、馬と男など2体1対で祀られることが多くみうけられます。


おしら様は、女の病の治癒を祈る神、目の神としてのほか、農耕神として田植え、草取り、穀物の刈り入れなどに助力するともいいます。また遠野物語拾遺には、かつては狩人が狩猟の際、どちらの山に行けばいいかを知るため、おしら様の神体を両手に持ち廻し、その馬面の向いた方角へ行く風習があったため、おしら様は「お知らせ様」であろうとあります。

おしら様信仰誕生の背景に山神信仰や、養蚕作業、生活の糧の馬に対する信仰その他が混ざり、原初的な多様な性格を有する神として成立したものとする見方もあります。


このおしら様もウツシコオ*と台与のコンビでは、ないかと思い調べてみました。


・男と女に2体1対というのは双体道祖神を思わせます。

どちらの山に行けばいいかを知るためというのは、道祖神です。

養蚕秦氏の専売特許です。参照:秦大津父と平原広沢

・台与は農耕の神でもあります。参照:饒速日(ニギハヤヒ)は台与①~稲作


おしら様は、猿賀神社の由来を同時に語るとも伝えられています。

猿賀神社(さるがじんじゃ)は、青森県平川市猿賀にあります。猿は猿田彦*を思わせます。猿田彦は塩土老翁神

猿賀神社の祭神は上毛野君田命(かみつけののきみ たじのみこと)です。

蝦夷討伐の将で仁徳天皇(*下記)の時代に伊峙水門(いしのみと:*下記)で敗死し、後に大蛇(*下記)の姿になって蝦夷を平定したとされています。


上毛野君田命は道がついているのでウツシコオ(内色許男命)だと思われます。

猿田彦は天孫降臨の際に道案内をしたということから、道の神、旅人の神とされるようになり、道祖神と同一視されています。参照:第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第442話:双体道祖神 第393話:アラハバキは、、


上毛野田道の兄に竹葉瀬(たかはせ:多奇波世:竹合)、上毛野竹葉瀬、上毛野竹合という人物がおり、上毛野君の祖で、仁徳天皇の時代にの時に朝鮮へ派遣されたという武将です。

新羅に派遣され、新羅が朝貢しないことを問責したといいます。第328話:沙至比跪(サチヒコ)では「葛城襲津彦と同一人物として扱われている沙至比跪*は百済記では朝貢を怠った戒めるために新羅国を攻撃に向い、、」と書いています。


竹葉瀬は沙至比跪(サチヒコ=ヒコサチ=ヒコユキ)=ウツシコオでしょうか。それとも神功皇后=台与かもしれません。上毛野氏(かみつけのうじ)の祖は豊城入彦とされています。豊城入彦は台与です。参照:https://www.hidemaru3375.com/post/豊鍬入姫命-日光と男体山・女峰山


猿賀神社では、保食神を相殿に祭っています。保食神とは、食べ物の神様=稲作の神で倉稲魂命(うがのみたまのみこと)=台与のことです


東北地方で口寄せ(霊を降霊(憑依)させて、霊の意志を語る)を行うイタコは、口寄せ以外にもイタコには「オシラアソバセ」を執り行う役目があります。「オシラアソバセ」とは、東北の民間信仰であるおしら様の御神体である二体の人形を遊ばせることです。


オシラ祭文にある馬と娘の話が山岳信仰を通じて奥三河から東北へ伝わり、それと同時にこの白山行事*の名から「おしら」という名前となってオシラサマが形成されたのではないかとされています。オシラサマのルーツは修験道にあるのかもしれないとする研究もあります。参照:役の行者(役 小角)と韓国広足


<*下記>

*仁徳天皇は台与です。仁徳天皇という名前は記紀の作者の一人と思われる淡海 三船(おうみ の みふね)が創作した名前です。

*伊峙水門には上総国夷灊(いしみ)郡(旧千葉県夷隅郡)説と陸奥国牡鹿郡石巻(いしのまき)(現宮城県石巻市)説とがあります。

*大蛇は金刀比羅神社(こんぴらさん)は長脛彦で書いたように蛇はクンピーラでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王のことです。

*白山は、第115話:菊理媛神~大目は大日(守口市)で書いたように、菊理媛神との関係が濃厚です。菊理媛神は真舌媛は神大市比売で菊理媛神=台与です。

          「千と千尋の神隠し」に登場するおしら様


※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>





 
 
 

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
2024年10月31日
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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
2024年10月30日
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