卑弥呼の残像:元伊勢(4)~真名井神社
- tootake
- 4月19日
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第657話 #籠神社 #真名井社 #奈具岡遺跡とイザナギ
真名井神社 (まないじんじゃ)は、京都府宮津市江尻にあります。
日本三景の一つ、天橋立にある籠神社は元伊勢とも呼ばれる由緒正しき神社です。その籠神社の奥宮にあたるのが真名井神社です。~第358話:鶴と亀がすーべった:籠神社
ここ真名井神社の主祭神は伊勢外宮と同じの豊受大御神です。丹波地方では稲作農耕、五穀豊穣の祖神とされています。神代の昔、大和国から天照大御神が初めて遷ったのがここ真名井神社と言われ、その後天照大御神と豊受大御神は共に真名井神社に祀られていました。やがて、天照大御神は伊勢へと遷り、その後を追うようにして豊受大御神も伊勢へと遷ったとされています。
真名井神社は、「上宮」の奥宮に対して、籠神社は「下宮」に位置づけられています。
第655話:卑弥呼の残像:元伊勢(2)~比沼麻奈為神社、でも書いたように丹後の人は、天照大神よりも台与を敬っています。天照大神よりも豊受姫の方が、位が高かった。卑弥呼より台与の方が権威があったことになります。これは、豊受姫が農業を養蚕、織物などの産業を促進し、丹後(丹波・但馬)の民の生活を豊かにしたためです。ですから、いつのまにか豊受姫(台与)は、丹後(丹波・但馬)の出身であると伝説がつくられてしまったのでしょう。
真名井神社の磐座西座には天照大神、とともに伊射奈岐大神と伊射奈美大神が祀られています。丹後の中心部には、奈具岡遺跡(京都府弥栄町黒部奈具)をはじめ、奈具岡北1号墳、奈具遺跡、奈具谷遺跡、奈具墳墓群、奈具谷4号墳・5号墳など多くの遺跡、墳墓、古墳が見つかっています。奈具岡遺跡では、弥生時代中期にあたる約2000年前の玉作り工房跡が発見され、水晶の原石、玉製品の生産工程における各段階を示す未製品や、加工に使われた工具などが多数出土しています。中国や朝鮮半島から入ってきたと考えられる鉄製工具類なども大量に見つかっており、これは、九州北部よりも先に鉄加工の技術が伝来していた可能性を示すものとして注目されています。
私の推測ですが、この奈具岡遺跡は、卑弥呼(アマテラス:ウツシコメ)、素戔嗚(難升米:ウツシコオ)、台与(豊受姫)の前の世代である伊射奈岐が運営していたものを卑弥呼(天照大神)が受け継いだのと思います。さらに台与がヤマト(邪馬台国)の大王に即位し丹波・但馬(タニハ)の地で農業を養蚕、織物などの産業を促進したのです。
奈具岡遺跡の出土物と同じものが奈良県の鍵・唐古遺跡遺跡からも見つかっています。
第509話:黒姫~真黒比売命・迦具漏比売では次のように書きました
奈具岡遺跡の地名は京都府弥栄町黒部奈具です。鍵・唐古遺跡は孝霊天皇の黒田庵戸宮の近くで、ヤマトトモモソ姫は7歳までこの地にいたとされています。
そして台与は黒姫(真黒比売命・迦具漏比売)です。
※丹後以外でも眞名井の地名が各地にあります。
・宮崎県高千穂町には真名井の滝があります。 高千穂峡の伝説によれば天村雲命(あめのむらくも)が天孫降臨の際に、この地に水が無かったので水種を移したという。 これが天真名井として湧水し、滝となって流れ落ちているといわれています。
天村雲命=天香山命=高倉下は台与です。~第517話:五十猛のグロは大歳=台与(豊)
第607話:鉱物資源と邪馬台国(5)~高千穂・多祁理宮の宮 で書いたように、宮崎県高千穂町にある高千穂神社では、三毛入野を祀っています。三毛入野は神武天皇の兄の一人です。そして高千穂の麓に流れている川の名前が五ヶ瀬川(ごかせ)です。神武の長男の五瀬命の名はこの五ヶ瀬川からつけられたと思われます。その下の弟が三毛入野です。高千穂では錫(すず)が産出します。宮崎県の高鍋町から以前このブログで書いた「景初四年の盤龍鏡」が出土しています。五瀬命=三毛入野=イワレ彦(神武天皇)も全て台与です。
・熊野本宮大社の末社に真名井社があります。熊野本宮の神の最初の降臨地とも伝えられます。祭神は天村雲命(あめのむらくものみこと)。熊野本宮の神は台与です。
~第543話:熊野の神々は、、、
和歌山はウツシコオ(ヒコサチ)の出身地です。和歌山市には太田・黒田遺跡があります。
真名井社は、土地の人には真名井さん呼ばれます。「真名井」とは神聖な水の涌く井戸のこととされています。また閼伽井(あかい)さんとも呼ばれます。閼伽とはもともとは梵語で水のこと。日本では仏に供える水のことをいいます。「閼伽井」で仏に供える水の湧く井戸。真名井社のある谷は現在でも「あかいだに:赤井谷」呼ばれています。
またしても行基が登場してしまいた。行基はこのブログの「観音信仰と台与」に、なぜか毎回 行基が登場します。大神神社を探る(12)~成願稲荷神社(浄願寺)でも意図せず登場しました。
<元伊勢シリーズ>
※これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけ!??としています。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)、卑弥呼、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>

露天神社 - Wikipedia
お初天神
法善寺 - Wikipedia
第549話:かぐや姫と狗奴国
<台与シリーズ>
hidemaru3375.com/post/天鈿売命(うずめ)は台与(豊)
https://www.hidemaru3375.com/post/かぐや姫は、台与(とよ)
https://www.hidemaru3375.com/post/磐井の乱と台与
https://www.hidemaru3375.com/post/豊受姫(豊受大神)は崇神天皇
https://www.hidemaru3375.com/post/火明命は饒速日なのか??
https://www.hidemaru3375.com/post/豊鍬入姫命-日光と男体山・女峰山
hidemaru3375.com/post/台与と秦氏 敏達天皇は台与(豊)
衣通姫(そとおりひめ)は台与(豊) 雄略天皇は台与(豊)!
孝昭天皇は台与:日原は目原 飯豊王女は台与(トヨ)なのか?
金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(2)大原足尼命はトヨ 大宜都比売(おおげつひめ)は台与
倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトモモソ姫)はトヨ?? 神八耳命は台与(豊)
饒速日(ニギハヤヒ)は台与①~稲作 台与は饒速日②~交野市倉治
小楯姫は台与:小楯は枚方 四道将軍:日子坐王は台与!
少彦名大神(スクナヒコ)は台与! 大彦は台与!??
ウマシマジは台与! 阿蘇都媛は台与
沼河比売は小楯姫=台与 タケミカヅチは台与!!
ヤマトタケルは台与 瓊瓊杵尊:ニニギは台与
継体天皇はトヨ(台与)??! 継体天皇は台与2~大々杼郷:楯原神社
継体天皇は台与3~田井(寝屋川市) 英彦山と台与
山部赤人は台与! 八幡神は台与!!
とよ(乎止与命・台与・臺與) 台与の物語