桃太郎は台与:桃太郎神社
- tootake
- 10月15日
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更新日:10月16日
第836話
桃太郎といえば、岡山と思う人は多いと思いますが、桃太郎伝説=桃太郎神社は日本の各地にあります。
各地に点在する桃太郎神社の祭神は、地域や由来によって異なりますが、共通して「桃太郎」にまつわる神格や伝承が反映されています。以下に代表的な神社とその祭神をまとめました。
地域 | 神社名 | 主祭神・由来 |
1)愛知県犬山市 | 桃太郎神社 | 大神実命(おおかむづみのみこと):古事記にも登場する「桃の神」。桃太郎の誕生を桃の霊力と結びつけた信仰 |
2)岡山県高梁市 | 桃太郎神社(資料館そば) | 犬山の桃太郎神社を分祀。詳細な祭神は不明だが、桃太郎伝説に基づく信仰対象 |
3)香川県高松市 | 桃太郎神社(熊野権現に増祀) | 元は熊野権現。昭和63年に桃太郎神社の愛称が公認され、桃太郎を象徴的に祀る |
4)岐阜県中津川市(旧加子母村) | 桃太郎神社 | 享保年間の記録あり。平成6年に再興。祭神の詳細は不明だが、桃太郎伝説に基づく信仰 |
5)宮城県石巻市 | 桃太郎神社 | 昭和46年頃創建。石碑に記された年号から推定。祭神は不詳 |
6)長崎県時津町 | 桃太郎神社(祐徳稲荷神社の境内社) | 水族館から移設された神社。祭神は不詳 |
多くの桃太郎神社は、犬山の桃太郎神社を分祀したものが多く、祭神も「大神実命」に準じている可能性があります。
岡山県の吉備津神社では、吉備津彦命(きびつひこのみこと)を祀っています。
愛知県犬山市の桃太郎神社の祭神である「大神実命」は意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと)と表記もされます。「大いなる神のミ(霊威)」の意味で、大いなる神の実とも解釈されています。古事記では黄泉の国の条に登場し、伊邪那岐命が、亡き妻の伊邪那美命を連れ戻そうと、死者の国である黄泉の国に赴くが、失敗して予母都色許売(よもつしこめ)や8柱の雷神、黄泉軍(よもついくさ)に追われた際に、黄泉比良坂(よもつひらさか)の麓に生えていた桃の実を3個取って投げつけると、その霊力で雷神と黄泉軍は退散していったという神話があります。
桃太郎神社は単なる民話の舞台ではなく、桃という果実の霊力や、鬼退治という象徴的行為を神格化した信仰の場でもあります。私は、桃太郎は台与だと思います。
桃太郎神社のある場所について考察してみました。
1)犬山市は、愛知県で愛知県は、尾張氏の本拠地です。尾張氏の祖は、天火明命=台与です。小豊神社(愛知県一宮市)の上知我麻神社(熱田区・熱田神宮境内)に祭られているオトヨ(乎止与命)がその”とよ=台与”ではないかとする説があります。
~第370話:とよ(乎止与命・台与・臺與)
2)吉備津彦命(きびつひこのみこと)は、記紀等に伝わる古代日本の皇族。
第7代孝霊天皇皇子である。四道将軍の1人で、西道に派遣されたという。おとぎ話の桃太郎のモデルとなった人物のひとりとされています。吉備津彦命は、彦狭嶋命と同一人物です。彦狭嶋命は、重要な海洋交通路である狭嶋を支配下に置いていたことから、南方刀美神(タケミナカタ)と同一人物であるとされています。彦狭嶋命は瀬戸内海の覇者で、四国側では彦狭嶋命、岡山(吉備)側では吉備津彦と呼ばれていたとされるのは、「神武天皇と卑弥呼の時代」の著者である佐藤洋太氏です。p110
桃太郎=吉備津彦命=彦狭嶋命=桃太郎です。~第354話:伊勢津彦はタケミナカタ
第371話:彦狭島命~吉備児島
3)香川県~東かがわ市にある水主神社(みぬし)の社伝では、「倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトモモソ姫)は8歳のとき今の水主の里宮内にお着きになり成人になるまでこの地に住まわれたとあります。倭迹々日百襲姫(やまととももそ姫)は台与(トヨ)です。
4)岐阜県加子母村と付知町の境の、賽の神峠があります。この地は、南北街道の重要な要衝でです。賽の神とは台与のことです。~第536話: 塞ノ神と佐比の岡とおくどさん
5)石巻市は、第476話:金華山と百済王敬福で書いた金華山に黄金山神社があり、ウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)と台与の関係を書いています。
6)長崎県時津町は、大村湾に面していますので、台与が立ち寄った可能性はあります。
長崎県時津町の「桃太郎神社」は、祐徳稲荷神社の境内にある末社の一つです。主祭神は、倉稲魂大神、大宮売大神、猿田彦大神です。倉稲魂大神、大宮売大神は台与で、猿田彦はウツシコオです。~第596話:彦狭知の物語8~猿田彦
ウツシコオと台与は、日本各地に赴き、河川改修、稲作の普及をおこないました。その偉大な事業が、ヤマトタケルの伝説になったのです。ウツシコオと台与が訪れた地には、その地人々の記憶に残っており、その記憶が桃太郎神社となったのです。
関連項目:第830話:金太郎と台与
:第527話:鶴の恩返しの舞台は交野(高天原)
:第551話:羽衣伝説
これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。
~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。
※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>




<台与シリーズ>
hidemaru3375.com/post/天鈿売命(うずめ)は台与(豊)
https://www.hidemaru3375.com/post/かぐや姫は、台与(とよ)
https://www.hidemaru3375.com/post/磐井の乱と台与
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