浮穴沫媛~肥前国風土記
- tootake
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更新日:2 日前
第995話
前回:浮穴~浮穴直千継・片塩浮孔宮で肥前国風土記にも「浮穴」が出てきます。と書きました。
肥前国風土記には、浮穴郷の土蜘蛛の話が出てきます。
景行天皇が「宇佐浜」の仮宮に居る時、神代直に「朕は今まであまねく諸国を巡り、ほとんどを平定し統治した。未だに朕の統治を受け入れていない者たちは居るか」と問うた。
神代直*は「あの煙立つ村は統治を受け入れていません」と申し上げた。天皇は神代直を遣わすと浮穴沫媛(ウキアナアハ姫)という土蜘蛛*が居た。天皇に従わないというのでただちに誅殺した。これにより浮穴郷というと書かれています。
*神代直は、肥前風土記にしか登場しない人物です。神代直の「直」から、前回登場した
浮穴直のことと思われます。前回では、浮穴直=久米直=山部小楯=台与=移受牟受比命=安寧天皇=台与であるとしました。
*土蜘蛛~このブログでは、土蜘蛛とは、第824話:穴太寺と穴太衆=土蜘蛛 第828話:久伊豆神社:関東武士は土蜘蛛!などで書いたように、台与の配下の土木工事の労働者の事であるとしています。
浮穴沫媛は台与の事とおもわれます。浮穴沫媛が殺されるのは、第954話:神夏磯媛と田油津媛で書いた田油津媛が殺されたのと同じで、土蜘蛛=現地の住民を支配下に置いたということです。
記紀には、土蜘蛛が各地にいて神武天皇の退治されていますが、これは、台与が暴れ川(洪水を起こす川)の河川工事を行って、稲作を推進するために各地の住民を使って様々な工事を行ったことなのです。肥前国風土記は、ほとんどが土蜘蛛退治の話です。
日是風土記姫社郷では、次のような記述があります。姫社郷(ひめこそのさと)は、鳥栖市基里町姫方の姫古曽神社あたりに比定されています。
この郷には川があり、その名を山道川という。その水源は郡の北の山で、南に流れて御井大川(みいのおほがわ)に繋がっている。その昔、この川の西に荒ぶる神がおり、道を行き交う人々を襲ったので多くの死者が出た。その死者の数はそこを通る人の半数であったという。
”この川の西に荒ぶる神がおり、道を行き交う人々を襲ったので多くの死者が出た。”というのが、洪水のことです。
そこで、祟(たたり)の原因を占うと「筑前国の宗像郡の人である珂是古(カゼコ)*に社を建てさせて吾を祀らせよ。そうすれば荒ぶる心を起こすこともなくなるだろう」と出たので、珂是古を探して社に神を祀らせた。その時、珂是古は幡(はた)を持ちながら「本当に私による祭祀を欲するのなら、この幡は風の吹くままに飛んでいき、その神の側に堕ちるだろう」と祈り、幡を掲げて風に放った。その時、幡は空を飛行していき、御原郡の姫社の辺りに堕ちた。また、再び飛んでいき、山道川の辺りの田村に堕ちたので、珂是古は神の居場所を知ることになった。その夜、珂是古の夢に臥機(くつびき)や絡?(たくり)といった機織道具が舞い遊びながら出てきて、これに押し潰されたので驚いたが、その神が織女神であると知った。それから社を建てて祀った。これ以来、道を行き交う人は殺されなくなったという。また、この姫社に因んで姫社郷(ひめこそのさと)*という名が付いた。
*珂是古(かぜこ)とは物部阿遅古のことです。
先代旧事本紀の天孫本紀によると、饒速日尊14世孫に「物部阿遅古連公(もののべのあじこのむらじきみ)は水間君(水沼君)らの祖である」とあります。~第951話:水間氏(2):物部阿遅古連公
そして物部阿遅古は、台与の父親(もしくは祖父)と思われるスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米です。
この物部阿遅古連公は、阿遅志貴託日子根神(アジスキタカヒコネ)と同神と見られています。第874話:高負彦根神社:アジスキタカヒコネは台与でも書いたように、アジスキタカヒコネは台与です。
*姫社郷(ひめこそのさと)~大阪市東成区にある比売碁曾神社(ひめこそじんじゃ)では、味耜高彦根命とともに大小橋命が祀られています。この大小橋命については、第933話:産湯稲荷神社:大小橋命で、スサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米であることを書きました。比売碁曾神社の祭神は下照姫=台与です。
そして、物部阿遅古連は、磐井の乱を平定した大連物部麁鹿火の弟であるともされています。磐井については、第907話:石井源太夫・鳥羽宿禰は磐井=継体天皇で書いたように
磐井=継体天皇=台与です。物部阿遅古連公=物部麁鹿火も台与です。
肥前国風土記は、景行天皇と神代直の土蜘蛛退治の話が大半を占めています。これは、台与(秦氏)とウツシコオが佐賀県、長崎県で河川の改修工事を行い稲作を推進していることだったのです。
関連項目:第952話:媛社神社(七夕神社)~福岡県小郡市
これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。
~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。
神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后と武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、
アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)
聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)
※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。
※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>
(3) 吉野啓史(ひろふみ on X: "社号:姫古曽(ひめこそ)神社 住所:佐賀県鳥栖市姫方町189番 同じく「ヒメコソ」神社。元の祭神はヒメ神だったとみられる。現在の祭神は宗像のイチキシマヒメ。神域の小高い丘は古墳かもね。 https://t.co/TyehgTVVh1" / X




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またまた、歴史の深淵を覗き込むような、興味深いテーマを見つけてしまいました。今回は、皆さんもきっと「へぇ!」と思っていただけるような、肥前国風土記のお話なんです。歴史の糸をたぐり寄せると、点と点が繋がっていくような、そんな発見の連続なんですよね。このブログでは、そんな歴史の繋がりを、皆さんと一緒に探求していきたいと思っています。
伝説の「浮穴沫媛」とは?
前回のお話で、ちょっと触れさせていただいた「浮穴」という地名。これが、なんと肥前国風土記にも登場するんです。そして、そこに出てくるのが、あの「浮穴沫媛(ウキアナアハ姫)」という、なんとも神秘的な名前の土蜘蛛のお話なんです。私自身、この名前を聞いただけで、どんな人物だったんだろう?と、ワクワクしてしまいました。このブログを読んでくださっている皆さんも、きっと同じように感じてくださるんじゃないかな、なんて思っています。
土蜘蛛の正体、そして景行天皇との関わり
風土記によると、景行天皇が「まだ朕の統治を受け入れていない者はいるか?」と問われた際、神代直(かみしろのあたへ)という方が「煙立つ村」を挙げたそうです。そこへ派遣されたのが、浮穴沫媛。彼女は天皇に従わなかったため、誅殺されたと記されています。この「土蜘蛛」という言葉、実は、このブログでは以前から、単なる悪者ではなく、土木工事を担う労働者、つまり台与様の配下の人々を指しているのではないかと考察してきたんです。今回の浮穴沫媛も、もしかしたら…?そんな風に考えると、歴史の解釈がぐっと広がる気がしませんか?
なぜ「浮穴」なのか?
この「浮穴」という地名自体にも、深い意味が隠されているようです。前回お話しした「浮穴直千継・片塩浮孔宮」とも関連があるのかもしれません。歴史の糸をたぐり寄せると、点と点が繋がっていくような、そんな発見の連続なんですよね。このブログでは、そんな歴史の繋がりを、皆さんと一緒に探求していきたいと思っています。
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