第102話
天香語山命は、高倉下のことです。先代旧事本紀では、物部氏の祖神である饒速日命の子で尾張連らの祖天香語山命(彌彦神社の御祭神)の割註に「天降り以後の名は手栗彦命または高倉下命である」としています。天香語山も五伴緒のメンバーです。
天孫本紀では、天香語山命は紀伊国の熊野邑(和歌山県新宮市や紀ノ川流域)に住んでいたと書いてあります。高倉下は大彦で饒速日(孝元天皇)の子です。高倉下(天香語山)も木の国についてきていたのでしょう。熊野は素戔嗚と関連のある場所です。
天香語山は、卑弥呼のボディーガードだったと思います。そして三種の神器との関連ですが記紀によれば、「神武天皇とその軍は東征中、熊野で熊または悪神の毒気により倒れた。しかし、高倉下が剣をもたらすと覚醒したという。」この剣は佐士布都神といい、甕布都神とも布都御魂ともいい、石上神宮に祀られています。三種の神器の一つは草薙剣ですが、天叢雲剣(天のむらくも)とも言います。そして天香語山の子が天村雲(人名:天のむらくも)というのです。
饒速日は、名草の太田に来て技術者:呉の勝(スグリ)をスカウトしたのだと思います。
「太田と称するわけは、昔はじめ紀伊の国(和歌山)の名草の郡の太田の村に着いた、その後、分かれて摂津の国の三島の賀美(鴨)の太田の村に移ってきて、、」
※これまでの記事はこちらです。このプログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。
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